ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

小沢民主党再出発 二大政党制実現へ 【日はまた昇る】

2007年11月07日 22時35分14秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

(写真は「MSN産経」)

【民主党本部で小沢演説が聴けます。歴史の証人になるチャンス】

 300k
 http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20071107kondan_v300.asx
 56k
 http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20071107kondan_v56.asx

 「平成19年(2007年)11月7日」は歴史に残る日になりそうですね。
 政権交代可能な二大政党制が日本にも70年ぶりに復活しそうです。
 もちろん、普通選挙になってからは初めて。

 小沢民主党が再出発を切りました。
 目頭が熱くなった国民は私だけでないでしょう。

 映像は民主党本部のホームページで見られますから、仕事中にノートパソコンからご覧の方も、ネットカフェの画面の大きいPCにヘッドホンをかけてご覧の方もぜひぜひ小沢演説を聴いてください。

 ライジング・サン、日は又昇る。日本の復活が近づきました。

 有権者(主権者)諸賢、夜明けはもうすぐ、もう一我慢です。

(NHK「そのとき歴史は動いた」松平アナ風に)
 さあ、きょうのそのときは、平成19年11月7日、民主党の両院議員懇談会です。

 発言者:田名部両院議員総会長(司会)
         鳩山幹事長(経緯説明)
         小沢代表
     渡部恒三代議士(最長老)
     仙谷由人代議士(提案)
     笹木竜三代議士(質問)
     小沢代表(回答)
     田名部総会長(“団結ガンバロー!”)

【引用元:MSN産経ニュース】

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071107/stt0711071921008-n1.htm

 民主党の小沢一郎代表は7日午後、両院議員懇談会で「辞意」を撤回し、「国民にお詫(わ)びしたい」と謝罪した。冒頭発言の詳報は以下の通り。

 小沢一郎民主党代表「このたび、党首会談をめぐりまして、国民の皆様、民主党の支持者の皆さん、党員の皆さん、同僚議員の皆様に多大のご迷惑をおかけしたことを、まず、心よりお詫び申し上げます。そして、皆様のご叱正をいただき、2日間沈思黙考、この体にもう一度鞭(むち)を入れ、来るべき衆議院の総選挙に、私の政治生命のすべてを賭け、皆さんとともに全力で戦い抜き、必ず勝利する決意を致した次第でございます」(拍手)


「もう皆様ご承知の通り、いまだなお不器用で、口下手の東北気質のままでございます。従いまして、どうしても説明不足になります。繰り返しますと、それが今回の混乱の一因になったのではないかと思っております。当初から、国民の皆様、党員、同僚議員の皆様に私の思いを打ち明け、丁寧に説明をするべきではなかったかと考えを致しております」

 

「本日は、国民の皆さん、党員の皆さん、同僚の議員の皆さんに、私の思いを率直に語ろう、そう決心してこの場に参りました。私は14年前、自民党を離党して以来、ひたすら政権交代可能な二大政党制を確立して、日本に議会制民主主義を定着させ、そして国民のための政策を実現する仕組みを作り上げることを目指して参りました。それが、私のこの14年間の唯一の行動原理であり、今も、そして将来も、私の政治生活が終わる日まで、それが変わることはありません」


「であればこそ、次の総選挙で民主党政権を実現させなければ、本当に死んでも死に切れない。そういう思いで必死であります。幸い、民主党は先般7月の参議院選挙において、国民の皆様から参議院の第一党という、極めて重い地位を与えられましたが、実は私はその大勝利の瞬間から、私自身の中で2つの思いが高くなって参りました」

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071107/stt0711071925009-n1.htm

小沢一郎民主党代表「1つ目の思いは、次の衆議院総選挙では、何としても必ず勝利し、絶対に民主党政権を樹立しなければなりませんが、特に参議院選挙の勝利後の楽観的な考え方では勝利はおぼつかない、という危機感であります」


「民主党政権樹立のためには、前回の3倍もの議席を小選挙区で勝つことが絶対の条件であります。その厳しい現実を直視しないで、総選挙に勝利することはありえない。総選挙は参院選勝利の余勢を駆って、勢いだけで勝てるほど甘くはありません。正直に申し上げて、参議院選挙での全国遊説では、各地で多くの支持者から『日常活動をもっとやれ』という厳しいご指摘をいただいて参りました。私たちは自民党に負けない活動をし、そしてもっともっと、国民の皆さんの理解と支持を得て、強くならなければなりません。それが、総選挙勝利の最低条件だと思います」


「次の総選挙は私たち民主党にとって、また、私たちを支持していただいている多くの国民の皆さんに対し、敗北は許されない決戦だと思っております。その責任の重さと、党の現状への危機感を毎日感じて参りました。もちろん、次の総選挙はあらゆる意味で私にとって、最後の一戦であることはいうまでもありません」

 

「先ほど、申し上げたもう一つの思いは、衆議院では、依然として自民党が圧倒的多数を占めている、いわゆるねじれ国会において、私たちが参議院選挙でマニフェスト(選挙公約)で約束した国民の生活が第一、というこの政策を、どうやって実現するかということであります。参議院の同僚議員が一生懸命努力して法案を作り、そして、今日もその努力によって、幾多(いくた)の法案を可決して、衆議院に送られることになっておりますが、ねじれ国会では、年金改革、子育て支援、農業再生を始めとする民主党の主要政策を、このままでは成立させることが困難であります」


「それで、本当に国民の皆さんにお許しいただけるだろうか。内外の情勢が切迫している今日、次の総選挙に勝つまで、ねじれを解消するまで、お待ちいただきたいと言い続けられるのかどうか。実際に臨時国会が始まると、国会の責任の半分を担う民主党の代表として、その思いが日に日に深くなって参りました」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071107/plc0711071932012-n1.htm


小沢氏「この2つの課題を同時に解決する方法はないものだろうか。自民党との政策協議で(民主党の)『国民の生活が第一』の政策が取り入れられ、場合によっては政権の一翼を担えば、私たちの主要政策が今、実現ができる。また政権担当能力も目に見える形で国民に示すことができる。そして、日常活動を補うことができ、総選挙で勝つ可能性が高まるのではないか。そう考えました」


「福田総理から党首会談を呼びかけられ、政策協議の大前提である安全保障政策で、総理が最大限の譲歩を示し、最後に民主党との連立政権樹立を要請された時に、私は2つの課題を同時に解決する一つの方法かもしれない、そして、政策協議に応じたらどうかと考え、役員会で提案致しました」


「しかし、役員会では政策協議なんかに応じないで、あくまでも総選挙の勝利によって政策実現を目指すとの意見が大勢でありました。私はそれを受けてただちに福田総理に連立政権はもちろん、政策協議を受け入れることはできないと回答いたしました」


「今になって思うと、あの時(緊急)役員会で、もはや政策協議や連立という方法をとらず、今後日常活動を強化して、総選挙での必勝に向けて頑張ろう、私もその先頭に立つと、とりまとめればよかったのかな、と振り返って反省しております」


「しかし、その後、いろんな憶測や誤解によりまして、混乱が生じたことについて、けじめをつけなければいけないという私自身の思いが先に立ちまして、代表の辞職願を提出致しました」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071107/plc0711071935013-n1.htm

小沢氏「(辞職願提出も)また、不器用なやり方であったように思っております。しかし、それにもかかわらず、菅直人代表代行、輿石東代表代行(参院議員会長)、鳩山(由起夫)幹事長をはじめとして、執行部の方々、衆参両院の同僚議員の皆様が率先して、この混乱を収めてくださったことに対し、本当に心から感謝申し上げるものであります」


「みなさまのご厚意に対し、私も新たな覚悟をもって応えなければなりません。私にもう一度代表を続けさせていただき、最後の決戦に当たらせていただきたいと思います。どうか、皆様協力よろしくお願い致します。(拍手)本日を再スタートの第一歩とし、直ちに菅代表代行、輿石代表代行、鳩山幹事長らとともに『衆議院選挙対策本部』を立ち上げ、目前に迫っている総選挙に向け、衆参一体の協力態勢を確立致したいと思います」(拍手)

 

「1年半前、私は代表就任するに当たり、政権交代を実現するために、まず、私自身が変わらなければならないとお約束をしました。その約束を改めてかみしめ、総選挙に向けて死にものぐるいで戦う決意を致しております。みんなで、心を一つにして、総選挙の勝利と政権交代に向け頑張ろうではありませんか」(拍手)


「最後に国民の皆様に置かれましても、政権交代を実現して『国民の生活が第一』とのわれわれの政治を実行するために、今後とも一層のご理解とご支持を心からお願い申し上げまして、ごあいさつと致します。ありがとうございました」(拍手)

11/6昭和44年同期当選3人が小沢さん説得
11/6“雨降って地固まる” 小沢代表「恥晒すが頑張る」
11/6福田首相、“呼び出し”食らう 自民幹部に党首会談の経緯を釈明
11/5民主党、「小沢代表」継続を決定、連立なしが条件
11/4【小沢辞任の背景】「菅首相で北海道サミット」?
11/4小沢代表「私を政治的に抹殺を意図した中傷報道に抗議」声明発表
11/4News)小沢民主代表が辞意 大連立構想めぐる党内混乱にけじめ
11/3【解説】「特殊」維持の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側
11/2民主党、連立の誘いを拒否 役員会1時間で結論
11/2首相、民主に連立要請 渡辺・読売会長の“指示”か?
10/30いったい何だったんだ? 福田・小沢党首会談1回目
10/29緊急党首会談、話し合い解散含む重大事項の可能性も
9/25福田内閣はナベツネ政権?

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【速報】「2ヶ月前に」渡邉恒雄から「大連立構想」小沢さん明かす

2007年11月07日 17時35分45秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 民主党の小沢一郎代表は11月7日午後5時10分頃、大連立構想に関して「2ヶ月ほど前にさる人から呼び出された。断れる人ではないので、出向いたところ、『総理が民主党との連立構想を持っている』と提案を受けた」と語った。読売新聞のえんにゅう記者の質問に答えた。
 小沢さんは「さるひと」について「調べれば分かること」と答えた。
 この後産経新聞記者が「さるひとは渡邉恒雄(渡辺恒雄)読売新聞グループ本社会長兼主筆か?」とたずねたが、小沢さんは「実名は差し控えたい」としたが、否定はしなかった。


【関連エントリー】

11/4小沢代表「私を政治的に抹殺を意図した中傷報道に抗議」声明発表
11/3【解説】「特殊」維持の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側
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【168臨時会】「党首会談」騒動収束、延長国会で法案成立の見通し

2007年11月07日 02時24分15秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
 第168臨時会(2007年9月10日召集)は安倍首相辞任→自民党総裁選で空白(3週間)→福田首相就任→本会議・委員会で質疑→衆参各委員会で法案審査→衆院で閣法(内閣提出法案)可決・衆院送付and参院で民主党提出法案可決・参院送付→2度の福田・小沢党首会談→小沢民主党代表が辞表を提出という大波乱の展開となりましたが、6日、小沢民主党代表の続投が決まり、ようやく法案成立の見通しがでてきました。

 なんともすさまじい展開です。

 気が付けば、会期末まで3日しか審議日程がありません(土曜日のぞく)。政府・与党はきょうあすにでも、会期の延長を決定するものと見られます。

 今後は最低賃金など労働関連法案、被災者生活支援法改正案、政治資金規正法改正案が与党・民主党の共同提出(出し直し)で審議→可決・成立の見通しです。

 一方で、参院では既に可決した年金流用禁止法案に続き、農水委の農業者戸別所得補償法案が可決し、衆院に送付されそうです。両法案は衆院で趣旨説明のうえ、審議未了で廃案になるか、与党の反対多数で否決されるのではないでしょうか。

 なお、福田内閣発足の経緯→謎の党首会談→「小沢辞任」の経緯に関して、「国会傍聴記by下町の太陽」は大新聞の報道が迷走する中、本質を見抜く“報道”をしてきたと自負しております。

 一連の経緯に関するエントリーをご紹介します。御考察の一助に。

11/6昭和44年同期当選3人が小沢さん説得
11/6“雨降って地固まる” 小沢代表「恥晒すが頑張る」
11/6福田首相、“呼び出し”食らう 自民幹部に党首会談の経緯を釈明
11/5民主党、「小沢代表」継続を決定、連立なしが条件
11/4【小沢辞任の背景】「菅首相で北海道サミット」?
11/4小沢代表「私を政治的に抹殺を意図した中傷報道に抗議」声明発表
11/4News)小沢民主代表が辞意 大連立構想めぐる党内混乱にけじめ
11/3【解説】「特殊」維持の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側
11/2民主党、連立の誘いを拒否 役員会1時間で結論
11/2首相、民主に連立要請 渡辺・読売会長の“指示”か?
10/30いったい何だったんだ? 福田・小沢党首会談1回目
10/29緊急党首会談、話し合い解散含む重大事項の可能性も
9/25福田内閣はナベツネ政権?

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【ともだち】昭和44年当選同期3人が小沢さん説得【最後の団結】 

2007年11月07日 01時42分36秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 羽田孜元首相は鳩山氏ら党幹部に電話で「小沢は話せばわかる人間なんだ」と強調した。(6日付産経1面)

 渡部恒三衆院議員は小沢氏の気質をこう解説する。「昔なら慰留など関係なく辞めるに違いない。彼のことが分からなくなったのは初めてかもしれない」(6日付産経第2社会面)

 石井一副代表「批判じゃない。憂えているんだ」(6日付朝日「時々刻々」)

  ◇

 3人は午後2時過ぎ、小沢さんが滞在するホテルを訪れました。(画像は「NHKニュース7」から)






 ◇

 小沢一郎さんが民主党代表にとどまった背景に、かつて小沢さんと袂を分かった昭和44年(1969年)初当選組3人の説得がありました。

 元総理の羽田孜さん(長野3区)、元衆議院副議長の渡部恒三さん(福島4区)、党副代表の石井一さん(参院全国比例)の3人です。

 木曜クラブ(田中派)→経世会(竹下派)と自民党主流派を歩いてきた小沢さんら4人は、金丸信自民党副総裁逮捕後の経世会会長に関して、政治改革を進める人事を主張。羽田大蔵大臣(当時)を代表に、新派閥「改革フォーラム21」(自民党羽田派)を立ち上げます。

 そして1993年夏、日本社会党委員長の山花貞雄さんらが提出した「宮沢内閣不信任案」に賛成し、自民党を離脱し、新生党を結党。総選挙で自民党を過半数割れに持ち込み、細川護煕政権を樹立します。

 「55年体制の崩壊」です。

 その後、4人は新進党を結党。政権交代可能な2大政党制をめざします。ちなみに恒三さんの政治学修士号取得論文は「英国に於ける二大政党制」だったそうで、二大政党制は恒三さんにとって「75年の夢」です。

 しかし小沢さんは1998年末、党首を務める新進党を自ら解党します。これと前後して、羽田、恒三、ピンの3氏は、小沢一郎から離れていきました。

 かいつまんでいうと、「3人は自由党に在籍したことがない」という共通点が一番分かりやすいでしょうか。

(次の段落は読み飛ばしていただいてけっこうです)
 羽田さんは96年末「太陽党」を結成し、先に離党。98年1月には新進党解党でさまよう議員たちと「民政党」に統合。ピンさんはここで袂を分かちます。2人は民主党に合流。合流時の代表は菅さん。恒三さんは衆院副議長に伴う党籍離脱(無所属)の間に新進党解党を迎えました。そのまま、無所属会派に所属しながら、2005年の前回総選挙公示とともに民主党入り。久しぶりに「44年組」がそろいました。

 ちなみに竹下派7奉行のうち、4人が改革フォーラム21にうつり、3人が自民党に残りました。
 自民党に残った橋本龍太郎、小渕恵三、梶山静六の3人は鬼籍には入られています。
 新生党に行った4人のうち奥田敬和さんは9年前、民主党両院議員総会長を最期に亡くなりました。
 竹下派7奉行のうち、小沢、羽田、恒三の3人は健在。また「7奉行」ではありませんでしたが、ピンさんは副代表、綿貫民輔元衆院議長は国民新党代表です。

 同期の桜。竹下派という権力の頂点を経験しながら、その後の13年間の野党生活に耐えた3人。民主党の若手に気を使いながら、二大政党に向けて再会した小沢さんを含む4人。
 僕は友情の素晴らしさを感じました。小沢さんもきっとそうでしょう。

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“雨降って地固まる” 小沢代表「恥晒すが頑張る」

2007年11月07日 01時01分10秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
(写真は原口一博ネクスト総務大臣=NHKニュース7)

 “雨降って地固まる”
 最終的には一番いいかたちになりました。

 おととい(4日)に突然発表した「小沢辞任」。

 きょう(6日)までに党幹部、全議員への説明→意見集約の結果、「慰留を求めるよう執行部に一任する」との党内コンセンサスを得て、小沢代表が続投します。総選挙に向けて一丸体制を確立できそうです。

 さて、小沢会見にあった「民主党には政権担当能力がない」との発言。
 これは「民主党には(次の総選挙で)衆院で241議席をとる能力がない」という意味だったと推し量ります。

 いうまでもなく、東北人の小沢さんは口べたです。

 次期総選挙での単独過半数or民主・社民・国民新での過半数が見えてこない状況。それが「政権担当能力がない」という意味だったと思います。

 実際、この混迷の間も、多くの国会で民主党は質問や答弁にあたっていました。

 参院農林水産委員会では法案提出者の平野達男さんが農業者戸別所得補償法案の答弁を続けていました。自民党の市川一朗さん(宮城選挙区)、佐藤昭郎さん(全国比例)らは「バラマキにしても大した金額ではない」(市川)「マニフェストとパンフレットに書いてあることが違う」(佐藤)などと支離滅裂な批判を繰り返しました。平野さんは数字に関して言質を取られないよう配慮していましたが、真摯な答弁に努め、「はぐらかし」も使っていました。

 そういう国会を取材しないで、大新聞も「参院17人を引き連れ、小沢新党か?」
 そんな新聞何の意味があるの?
 だって平野さんは岩手選出ですよ。小沢側近が国会で必死に法案の可決に向けて答弁している最中に離党しますか? いったい「17人」ってだれなの?ちゃんと計算した?

 読売、産経は6日付紙面に反省の色が見えました。
 が、そもそも今回の中曽根・ナベツネ・中川秀直らの“情報テロ”に加担した責任は重いです。

小沢氏、辞意撤回へ 「ぜひ、もう一度がんばりたい」(朝日新聞) - goo ニュース

(朝日新聞) 2007年11月6日(火)22:54

 辞職願を提出していた民主党の小沢代表は6日夜、鳩山由紀夫幹事長らに「もう一度がんばりたい」と語り、辞意を撤回する意向を伝えた。7日に両院議員懇談会に出席して経過を説明したうえで、記者会見して正式に表明する。党執行部は、福田首相との党首会談など一連の経緯に対する不満を封印し、分裂回避を最優先した。

 小沢氏としては「再信任」を受けた形だが、党首会談で連立協議をめざしたことへの不信感は容易には解消されそうもない。次の総選挙に向け、小沢氏がどこまで党内の求心力を回復できるかが当面の焦点となる。

 鳩山氏と菅直人代表代行、輿石東参院議員会長が6日、小沢氏と東京都内の個人事務所で会談。この日の国会議員の期別懇談会で出た意見の概要を伝え、「党の総意」として続投を促した。鳩山氏によると、小沢氏は「大変ご苦労かけた。感謝している。本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひ、もう一度がんばりたい」と応じたという。撤回にあたり双方とも条件はつけず、辞職願はその場で小沢氏に返却した。

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福田首相、“呼び出し”食らう 自民幹部に党首会談の経緯を釈明

2007年11月07日 00時58分41秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
(写真は日本テレビNews24)

 福田康夫首相(自民党総裁)が“呼び出し”を食らいました。

 伊吹文明自民党幹事長の要請で、国会内で開かれた自民党役員連絡会に出席。役員会ならぬ役員連絡会に首相が出席するのは、私は少なくとも見たことも聞いたことはありません。

 あの「党首会談」を持ちかけたのは福田さんなのか、小沢さんなのか。
 いったいぜんたい何なのか、日本列島が「?」マークなんですから。
 どうすんの?

 福田さんは「あうんの呼吸」と答えました。

 総理、ちょっともう少し真面目にやってください。同大学同学部同窓生の下町の太陽もがく然。

 私は党首会談は渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆の意見で福田さんが呼びかけたんだと思います。エビデンス(証拠)に関しては、正直持っていませんが、状況証拠からの推測です。

 自民党内に残ったしこり。「総理のお考え」に関する情報をここまで持たない執行部は、自民党52年間の歴史でも初めてでは?

 マスコミ界のドンと結託しての、国民だまし。もちろん、「だまし」に関しては福田首相というより側近が悪かった。中川秀直さん、大島理森さんらの罪は万死に値します。読売新聞も月曜日に大きく減紙(部数減=解約)したと思います。6日付朝刊では「大連立」社説が鳴りを潜め、一気にトーンが変わりました。ノーエビデンスですが。

 小沢会見の最中に僕は「ブルックナー交響曲第5番」を聞いていました。あのとき、急に目を閉じ、腕組みをして聞いた第3楽章の「逡巡」部分。
 自民党政権の晩鐘に似ている。そんな気がします。

党首会談、国会打開の契機に=福田首相が努力求める-自民役員連絡会 (時事通信) - goo ニュース

2007年11月6日(火)12:11

 福田康夫首相は6日午前、自民党役員連絡会に出席し、民主党との連立を協議した小沢一郎同党代表との先の党首会談に関し「これを1つの契機として国会運営の道筋を付けられればと願っているし、ぜひそのように努力してほしい」と述べ、民主党との話し合いによる国会運営の打開に努力するよう求めた。

【追記(投稿直後)】

 時事通信の配信です。福田首相はこの自民党役員連絡会に出席した6日の夜、渡辺恒雄さんらと会食しました。

2007/11/06-23:05 読売・渡辺氏と「機微な雑談」=福田首相(時事通信)
 福田康夫首相は6日夜、都内のレストランで、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長ら報道各社の首脳10数人と会食した。出席者の1人は会食後、会談内容について記者団に「機微に触れた雑談だった。首相は非常に余裕を感じさせた。小沢一郎民主党代表の去就を気にしている様子だった」と語った。
 渡辺氏は自民、民主両党の大連立に向け、首相と小沢氏の党首会談を仲介したとされる。ただ、当の渡辺氏は記者団の問い掛けに「この会は昔からオフレコが原則」と述べるにとどめた。【追記おわり】

11/3【解説】「特殊」維持の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側
9/25福田内閣はナベツネ政権?

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