(写真は時事)
【「自民党史上もっとも悲しい幹事長」伊吹幹事長】
最近目が離せないのが、新聞(紙媒体)とネットの融合の最前線をいく「ウェブ・パーフェクト」が売り物の
MSN産経ニュース
またまた面白い記事が載っていました。(要約です)
「私は自民党史上でもっとも悲しい幹事長だ。参院で第二党になり、議長と議運委員長を奪われると、あらゆることが思い通りにいかない…」
自民党の伊吹文明幹事長は28日都内で講演し、こうこぼした。参院野党が27日夜に証人喚問を強硬に決定したことはこれほど与党に衝撃だったのだ。
というわけで、守屋容疑者の逮捕で、「守屋・額賀チキンレース喚問」は回避されたとはいえ、自民党の政権政党としての存亡の危機は続きます。気苦労が絶えないのでしょう、伊吹さんの白髪が増えた気がします。
もうひとつ、あまり、中央では大きく報じられていませんが、農業・農村・農家の問題がたいへんなことになっています。下町の太陽ではカテゴリー「食と農業」のなかで、この問題を追いかけています。
で、自民党本部のホームページにこんなのが載っていました。
【伊吹幹事長が25日(日曜日)に大潟村農業視察】
自民党本部「デイリー自民」
http://www.jimin.jp/jimin/daily/07_11/25/191125a.shtml
伊吹文明幹事長は25日、農業現場の実情を調査するため、秋田県を訪れた――と始まる自民党のニュース原稿ですが、新聞記者としてはどうしても添削してしまいたくなりますので、以下、下町の太陽がデスクで書き直させて頂きました。
秋田市の雄和地域で地元農業者と意見交換した伊吹幹事長は、
「みなさんの現状をお伺いして、地に着いた政策を実行していきたい」
と語りました。
その後、地元の農家を訪問し、収穫された「あきたこまち」のおにぎりを食べながら、コメの作柄や耕作状況について説明を受けた。
次に訪れた南秋田郡大潟村では、収穫した作物の乾燥や貯蔵などを行う、カントリーエレベーターを視察。コメや大豆の貯蔵状況について説明を受けた後、地元農業者と意見を交換した。
出席者からは生産調整協力者への支援強化や、コメ消費の促進を求める意見が出された。
伊吹幹事長は「みなさんの意見を持ち帰って、納税者の納得を得るような施策をつくりあげて日本の農業を全体として守っていきたい」と応じた。
以上。
これはハッキリ言って、京都市選出の繊維問屋の旦那である伊吹幹事長が「農業はさっぱり分かりません」とアピールしているだけにしか思えません。
伊吹さんの経歴を見ると、大蔵省官僚出身。政府や自民党では、厚労省、文科省、国家公安委員会、税制調査会などでのキャリアが中心です。しいて探せば、農相を務めた渡辺美智雄副総理に長年師事したことくらいでしょうか。
どうでもいいですが、自民党本部は、なぜ伊吹幹事長の遠巻きな写真ばかり載せるのでしょうか?(以下、「デイリー自民」に載っている5枚です)。
なぜここまで遠巻きな写真なのでしょうか?
背が高いので、何とか伊吹さんだと分かりますが、もう少し寄ってとれば、良いアングルで撮れるはずです。
党職員もやっつけ仕事になっているのかなあ、と感じます。
この視察は地元紙「秋田魁新報」でも報じられました。
秋田魁新報は職業記者がかいているだけにすっきりとした原稿でした。
米価急落対策で追加措置も 自民小委、生産者と意見交換(秋田魁新報)2007/11/26 08:31 更新
自民党の伊吹文明幹事長、農業基本政策小委員会の西川公也委員長らが25日、農業政策の見直しに現場の声を反映させるため、秋田市と大潟村で生産者との意見交換を行った。
西川委員長は米価急落への対策として、既に34万トンの政府備蓄米の買い入れを決めたことを説明し、「価格の安いコメは値上がり傾向が見えてきたが、秋田県産のようにいいコメはなかなか反応していない。第2弾も打ち出す覚悟で取り組んでいる」と述べ、今後の米価の動向次第では追加措置もあり得るとの姿勢を示した。
また、伊吹幹事長は今年7月の参院選で農業政策が焦点の一つとなったことに言及しつつ、「農業は国の基本であり、与野党が票のためにもてあそぶことがあってはならない」と述べ、農業分野で民主党との政策協議が必要だと強調した。
◇
「農業は国の基本」もいいけど、それ以前に国民生活の基本ですよ。
僕のような都市生活者にとっては毎日の食事の基本だし、農業者にとっては生活の基本ですよ。
伊吹の旦那、もう少しねじまかないとやばいかもよ。
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