〔写真 左は山本繁太郎候補 右は平岡秀夫候補〕
「地域活性」か「政権交代」か 衆院山口2区補選告示(産経新聞) - goo ニュース
15日告示された衆院山口2区補選。米軍岩国基地への米空母艦載機移転問題をめぐって接戦となった山口県岩国市長選に続き、道路特定財源問題を最大の争点に与野党が激突する構図となった。
「今の日本に一番大事な仕事は地方の再生だ。皆さんとふるさと活性化のため働いていく。その仕事を私にやらせてください」
自民公認の山本繁太郎氏(59)は岩国市の山陽道岩国インター近くで第一声を上げたが、道路特定財源問題には触れなかった。地域活性化を前面に訴える方針で、岩国市長選で与党が事実上支援し、当選した福田良彦氏が艦載機移転問題に直接言及せず、経済活性化を説いた選挙戦術と似ている。
しかし、山本氏が敗れれば歳入関連法案の再議決だけでなく、終盤国会全体への影響は必至。自民党の伊吹文明幹事長は「1リットル当たり25円のガソリン値下げで票を買い、将来にツケを回しているのが民主党だ。そんな政党に国政を動かされないようにしたい」と痛烈に民主党を批判した。
一方、岩国市の観光地、錦帯橋近くで開かれた民主公認の平岡秀夫氏(54)の出陣式に駆けつけた民主党の菅直人代表代行は「ガソリンの暫定税率が切れ、ここから突破口が開かれるのか、再値上げで政府にめちゃくちゃな税金の使い方を許していいのかという戦いだ」と訴えた。
民主党は再議決が行われた場合でも、参院での福田康夫首相問責決議案提出、早期の衆院解散・総選挙を視野に入れる。平岡氏は「日本の政策、制度には行き詰まりが生じている。税金や保険料という重い負担を国民に与える一方で官僚は自分の利益のために税金を使っている。『生活が第一』の政治にするには政権交代が必要だ」と支持を求めた。