【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也が初の著作『政権交代』発売 宮澤解散から15年、あの日と変わらぬ志

2008年06月17日 23時17分38秒 | 岡田克也、旅の途中


 「宮澤総理、あなたは国民に対して、ぬけぬけと嘘をつきましたね」

 野党第一党だった日本社会党委員長の山花貞夫さんのハキハキとした声。
 宮澤内閣不信任案を提出した趣旨説明の冒頭部分。今でも忘れられません。

 平成5年(1993年)6月18日の嘘つき解散

 あの日から15年が経ったんですね。

 とはいえ、感慨なんかありません。もう15年も経ってしまったのです!

 横浜開港から明治維新までたった9年間。
 ソ連崩壊から55年体制崩壊までたった3年間。

 しかし、羽田内閣が倒れてから14年間、日本の時計は止まったままなんです。

 嘘つき解散で、改革を目指した羽田孜さん・小沢一郎さんら「新生党35人衆」、鳩山由紀夫さんら「新党さきがけ10人衆」の多くは今でも政界の中心です。

 もう覚えている人も少ないでしょうが、新生党35人衆で最年少の一年生議員が岡田克也だったのです。

 青年代議士の「二大政党は、三越党と高島屋党でいいんだ」という二大政党論を私は今でも覚えているし、今でも同感です。
 つまり、イデオロギー対立ではなく、バックアップ政党が重要だということ。

 あれから15年。あの日の志そのままに岡田克也さんの初の著作「政権交代 この国を変える」(講談社、1500円)が発売されます。

 どうかみなさん、岡田克也が嫌いでも、支持できなくても、政策が合わなくてもかまいません。もっと岡田克也のことを知って下さい。お願いします。

 “鉄面皮”“笑わん殿下”と呼ばれた岡田克也がついに語り出した2008年夏。民主党の青春。

岡田克也著「政権交代 この国を変える」
ISBN-10: 406214607X
ISBN-13: 978-4062146074
版元 講談社
判型 四六判
定価 1500円
初版 2008年6月18日

【追記 2008-6-26】

 読み終えましたので、「抜き書き」をまとめました。参考にしてください
6月26日付けエントリ)
岡田克也『政権交代』で「父との二人暮らし」を初めて語る

【追記おわり】

 以下、岡田かつやHPから引用します。
http://www.katsuya.net/book.html

 ちょうど15年前の6月18日、宮沢内閣不信任案が可決され、ほどなくして非自民党政権である細川政権が成立しました。

 いわゆる55年体制以降、日本に実現した唯一の政権交代です。

 しかし、それはわずか11ヵ月で自社さ連立政権に取って代わられました。

 細川政権を誕生させ、野に下っても「政権交代ある政治の実現」を目指してひた走る政治家・岡田克也初の著書を、まさに6月18日に刊行します。

 いま、さまざまな綻びを露呈する日本は危機的状況にあります。

 年金、財政、環境問題・・・。現政権は時代の変化に対応できていません。

 この国を救うには政権交代しかない。――それは、なぜか。

 著者が自らの政治信念を綴った本書は、日本の未来を左右する一冊です。

【本書の内容】                 
第1章 政権交代で日本が変わる
第2章 この国を何とかしたい
第3章 なぜ自民党ではダメなのか
第4章 非自民政権の成立と崩壊に見たもの
第5章 新党の誕生と失敗の中で
第6章 民主党をエクセレント・パーティーに
第7章 日本に起きている地殻変動
第8章 民主党政権という“新しい政府”
終 章 自由で公正な社会を実現する

 「いまの政治で本当にいいとお考えですか。もし、いまの政治であなたやご家族の生活に不安がなく、お子さんやお孫さんの時代によりよい日本になっていると信じておられるなら、政権交代は必要ありません。しかし、いまの政治に不満や不安があり、これを変えたいと思うのであれば、政権交代がどうしても必要です」
(「はじめに」より)

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台湾の呂秀蓮前副総統(民進党)が民主党を訪問

2008年06月17日 17時57分36秒 | 人物
[写真はwikipediaから]

 台湾初の女性副総統を8年間務めあげた呂秀蓮(ろ・しゅうれん)さんが、退任1ヶ月足らずで民主党本部を訪れました。民主党ニュースが伝えました。

 民主党日本・台湾友好議員懇談会の会長の衆院議員池田元久さん、中井洽さん、仙谷由人さん、参院から岡崎トミ子さん、蓮舫さんらが出席しました。

 呂秀蓮さん(64歳)は、国際職業婦人協会の台湾支部会長として来日したそうです。

 池田懇談会長、中井元法務大臣は民進党が日本との関係をかつてないほど発展させたことと台湾の民主化を前進させたことに敬意を表しました。

 これと前後して、尖閣諸島での領海侵犯事件がおき、馬英久・国民党政権が日本大使(経済文化代表処代表)を召還する騒ぎが起きています。今後の国民党政権と日本との関係に暗雲が立ち込めてしまいましたが、相変わらず政府・自民党に危機感が感じられません。

 呂さんは「日本・民主党と台湾・民進党の友好の発展と次期総選挙における民主党の健闘を祈願する」との趣旨のエールを送ったそうです。

 台湾の世論調査では、「一番好きな国の一位が日本である」とし、密接な友好関係を望むと強調し、先般起きた海上保安庁の巡視船と台湾の漁船の衝突事件が双方の友好関係を傷つける事態に発展しないように取り組んでいくことの重要性を指摘した、と民主党ニュースは伝えています。

 民進党も腐敗体質から早く抜け出して、4年後ないしは8年後の政権復帰に向けて、頑張れ!!

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ありがとうございました。

「ラーメン危機」を日本農業新聞が報じる

2008年06月17日 13時07分39秒 | 経済


 17日付日本農業新聞は1面トップで「ラーメン危機 消える高級小麦粉」という気になる記事を掲載しました。

 記事によると、「ラーメンブームを支えてきた」豪州産の「プライムハード」という高級小麦粉が「枯渇寸前」だそうです。

 オーストラリアの2年連続の大干ばつが原因。「世界的な小麦の高騰で、麦の政府売り渡し価格はこの1年で4割上昇、1トン当たり7万円に迫る。プライムハードはそれより3割程度高く、わずかなパイの争奪戦が加熱」しているそうな。

 全然知らなかったのですが、ラーメン用の小麦粉は戦後、アメリカの独壇場だったのが、10年ほど前から「プライムハード」に一気に切り替わったそうです。

 「プライムハード」は「真っ白でつやがあり、こしの強さに欠かせないグルテンを多く含む。時間がたっても変色しにくい」と分析した上で、「味一本で勝負したい店主には、垂涎(すいぜん)の粉だ」と日本農業新聞は評価しています。

 この連載企画のタイトルは「シリーズ食料有事 第3部 依存の果てに」の第1回。
 本当に食と農業というのは相互依存の積み重ね、複雑怪奇なものです。
 「1970年代のオイルショック以来の未曾有の危機」「世界に翻弄される日本の食と農」と日本農業新聞は筆を進めています。

 なんとかこのピンチを乗り切りましょう。


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ありがとうございました。


[シリーズ食料有事第3部 依存の果てに](1)消える高級小麦粉 ラーメン危機/値上げ、減る客足(日本農業新聞)

掲載日:08-06-17
 ラーメンブームを支えてきたオーストラリア産の高級小麦粉、「プライムハード」が枯渇寸前だ。

 「まったく手に入らない」。今年3月、横浜市で創業84年の老舗製めん業者「満寿屋(ますや)」の3代目、金子増男さん(52)は、仕入先の製粉業者から突然、品種変更を通告され、あぜんとした。6年前から、この小麦粉で中華めんを製造し、ラーメン店からの評価を積み上げてきた。

 世界的な小麦の高騰で、麦の政府売り渡し価格はこの1年で4割上昇、1トン当たり7万円に迫る。プライムハードはそれより3割程度高く、わずかなパイの争奪戦が加熱する。