宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

臨時国会ヤマを越す 金融法(民主党修正)、新テロ特が成立

2008年12月12日 16時06分37秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

[写真は衆院議院運営委員会筆頭理事の川端達夫副代表]

【衆院本会議 2008-12-12】

 午前中の参院本会議で否決した新テロ特措法案(補給支援特別措置法延長案)が3分の2で再可決、成立しました。

 続いて、同じく参院本会議が民主党修正案を可決した金融機能強化法案について、河野議長は「本院議決案」を再議決し、3分の2で再可決、成立しました。

 まあ憲法の規定だからしょうがないです。

 なお、この「本院(衆院)議決案」というのは、民主党の衆院財務金融委員会の中川正春さんらが自民党と修正協議をしたうえで(自民党が)提出した議案です。金融機能強化法は政府原案ではなく、衆院民主党の考えを取り入れた修正案が成立したことになります。おそらく新聞ではあまりふれないでしょうが、このことはしっかり指摘しておきます。

 テロ特と金融機能強化法の成立で、第170臨時国会(25日会期末)の重要法案の審議は終わり、ヤマ場を越えました。

 雇用対策4法案が審議入りすれば、残り8営業日の参院は民主党法案で持ち切りになります。

 民主党が提出した農協法改正案はきのう(11日)、参院農水委で審議入りしました。この法案では、アイドル議員の青木愛さん(全国比例)も答弁者に立ちますので、ファンは必見です。

 ◇

 「民主党 政権交代 準備完了」の幟が日本中にあふれていますが、来年1月5日(月)召集見通しの第171通常国会への準備も万端です。

 民主党国対は、きょう午後5時シメキリで第171通常国会の所属委員会の希望を取りました。



 常任委員会の中で唯一「予算」委員会だけは希望をとりません。政権交代後の閣僚も念頭に、力のある議員を起用することになりそうです。

 私は民主党執行部がなぜ、会期末(年末)にかけて、話し合い解散に追い込もうとしないのか不思議でしょうがなく、ひょっとしたら来週から君子豹変するのかと思っていましたが、小沢一郎代表が11月17日に「話し合い解散」を持ちかけ、麻生首相が断っていたことが分かり、納得しました。

 野党としてのぞむ通常国会は、次は15年後あたりでしょう。徹底的に攻めて攻めて攻めまくって、現在の与党を選挙前に火だるまにして、落城させましょう!

来年はもっといい年越しをするために。
1日1クリックずつお願いします
   ↓       ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  

Tags 第45回総選挙 衆院選 衆院議員 総選挙 kokkai 民主党 DPJ 政権交代 Democratic Party of Japan, 投票の基準 Election, 民主党の政策 誰に入れたらいいか Japan どこに投票したらいいの? 投票 棄権 two-party-system 国会 Ozawa,Ichiro 小沢一郎 だれにいれたら


自公は売国奴、暴挙!郵政株式売却凍結法案が廃案に 衆院本会議

2008年12月12日 11時15分15秒 | その他

【衆院本会議 2008-12-11】

 自民党と公明党が「郵政株式売却凍結法案(郵政見直し法案)」を否決しました。早ければ、国民のサイフである「ゆうちょ」と「かんぽ」の株式が外資に乗っ取られる可能性がでてきました。

 自民党と公明党は正真正銘の「売国奴」です。

 11日午後の本会議で、法案が緊急に採決されました。これは365日前に参院本会議で可決し、衆院に送付した法案です。365日も衆院でたなざらしにしたのは、まさに暴挙、河野洋平議長は、憲政史上最長かつ最悪の議長と言って過言ではありません。

 本会議では民主党を代表して、原口一博・ネクスト総務大臣(佐賀1区)、社民党幹事長の重野安正さん(大分2区)=民主党推薦、国民新党幹事長の亀井久興さんが賛成討論しました。

 しかし、法案は賛成少数で否決されてしまい、法案は廃案になりました。

 2010年10月1日から300兆円の資産を持つ「日本郵政」は宙ぶらりん、いつ外資に乗っ取られてもおかしくない状況になりました。2009年10月までには必ず第45回衆院選がありますが、これは最後の衆院選になると思います。民主党、国民新党、社民党が第45回衆院選で絶対に過半数をとらなければならないことが確定しました。

政権交代へ1日1クリックずつお願いします
   ↓       ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  

Tags 第45回総選挙 衆院選 衆院議員 総選挙 kokkai 民主党 DPJ 政権交代 Democratic Party of Japan, 投票の基準 Election, 民主党の政策 誰に入れたらいいか Japan どこに投票したらいいの? 投票 棄権 two-party-system 国会 Ozawa,Ichiro 小沢一郎 だれにいれたら

郵政見直し法案を否決=野党提出、与党が反対-衆院本会議

 民主、社民、国民新の野党3党が提出した郵政民営化見直し法案は11日午後の衆院本会議で与党の反対多数で否決され、廃案になった。自民党からの造反はなかった。同法案は、政府が保有する日本郵政グループの株式売却を凍結する内容で、昨年の臨時国会で参院を通過し、衆院で継続審議となっていた。
 本会議に先立ち、衆院議院運営委員会は理事会で、採決方式について協議した。野党側は、郵政民営化に反対した復党組を抱える自民党を揺さぶる狙いから記名投票を求めたが、自民党は起立方式を主張して調整がつかず、判断を小坂憲次委員長に一任。小坂氏は起立方式での採決を決めた。 
 一方、自民党は先月下旬にプロジェクトチームによる民営化見直し論議に着手。日本郵政グループの経営形態見直しなど、次期通常国会での法案提出も視野に検討を進めている。(了)


◎党首会談はやはり「話し合い解散打診」だった 当ブログが最速&ピタリ賞

2008年12月12日 10時36分30秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

 西垣雄一郎記者(時事通信社)が民主党担当記者のナンバーワンであることは衆目の一致するところです。もちろん松田京平記者(朝日新聞社)は別格として、番記者として西垣記者が飛び抜けていることは、何かにつけて異論続出の記者仲間でも異論は出ません。

 昨夜、小沢一郎代表が社民党の幹部と会食したそうです。このエントリーの下にくっつけてある記事は「党首会談、話し合い解散が目的=『首相は判断できず』と小沢氏」という時事電です。

 当ブログの読者はピンと来たと思いますが、11月17日の午前中に「民主党代表、話し合い解散打診か」というエントリーを書いています。出先からケータイから投稿しました。

 昼のNHKニュースをはじめ、午前中にこれを報じた報道機関をありませんでした。というわけで、これは当ブログの大スクープだったわけです。

 しっかりした組織の1週間の動きは月曜日の朝に決まりますから、私が同日、党本部にいました。そしたら、鳩山幹事長が突然あらわれ、記者に「結論から申し上げますと、自民党に今日中の党首会談を申し入れます」と話し始めたのです。「今日中」の意味は、翌日予定されていた「新テロ特措法」の採決に関係しているのはすぐに分かりましたが、「会談の目的」はなんだろう?ちょっと考えたら「話し合い解散」しかなかろうと。これは私の憶測です。

 話し合い解散は今から50年前、1958年4月25日にありました。これに先立つ予算審議の真っ最中の、2月3日、日本社会党は「衆院の解散を要求する決議案」を提出しました。この議案は本会議で「賛成151、反対256」で否決されましたが、与党が勝った(否決した)にもかかわらず、予算審議はストップしてしまいます。

 自民党代議士が本会議での反対討論で、「社会党が真剣に解散要求決議案を提出した、という証拠を示したいならその方法を教えよう。それは社会党議員全員が議長に辞表を出すことである」という発言をしたからです。

 益谷議長のあっせんで、議事録から削除されたこの発言の主は小沢佐重喜代議士です。小沢一郎さんのお父さんです。

 小沢さんは当時、都立小石川高校のたぶん2年生ですから、父の名前が新聞を騒がしていることは当時から知っていたでしょう。都立三大高校の小石川で、クラスメートは小沢さんをからかったのか?それともそっとしていたか?私の知っている小石川卒業生からして、おそらくそっとしたと思います。小沢一郎さんが公の場で口数が少ないのは、このような原体験も影響していると思います。

 また、このエピソードからして、「小沢代表が話し合い解散の事例を熟知している」というのは間違いないでしょう。

 こういう本を読んでいると、久しぶりに「ベタ張り」取材をしていてもとっさに過去の事例が浮かびます。ですからケータイから「話し合い解散打診か」と書いたんです。

 西垣さんの記事の末尾には23時53分という配信時刻がクレジットされています。ホテルでベタ張り取材をした後に原稿を書いたんでしょう。西垣さんのような優秀な記者は夜回りは週2回ぐらいにして、自宅でゆっくり読書をするような生活をすれば、マスコミ不信もかなり解消されるでしょう。大競争時代を生き残るのはメディアはそういう労務管理ができた部長がいる新聞社だと思います。

(参考文献:「解散の政治学」藤本一美、第三文明社)

党首会談、話し合い解散が目的=「首相は判断できず」と小沢氏

 民主党の小沢一郎代表は11日夜、都内のホテルで福島瑞穂党首ら社民党幹部と会食し、11月の麻生太郎首相との会談について、衆院の話し合い解散を促すのが目的だったことを明らかにした。
 出席者によると、小沢氏は会食の席で「麻生内閣はもう持たない」と強調。社民党の又市征治副党首から「(首相との会談では)話し合い解散を持ち掛けようとしたのでは」と聞かれると、「その通りだ。麻生は判断できなかった」と認めた。ただ、来年の通常国会での2008年度第2次補正予算案成立後の話し合い解散については「麻生には計算ができない。打倒するしかない」と述べた。 
 また小沢氏は、首相退陣後の与野党による「選挙管理内閣」構想について「首相は長老がいいのではないか」と指摘。自民党の中山太郎元外相の名が挙がると、「そんな感じだ」と語った。
 小沢、福島両氏は、首相を早期退陣に追い込んでいくことで一致した。(了)
(2008/12/11-23:53)


長妻昭流「未来を予測するイチバン簡単な方法」とは?

2008年12月12日 09時13分41秒 | その他

 次の内閣(NC)の年金担当大臣、長妻昭さん(東京7区)が、11日のTBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」にゲスト出演。

 長妻さんは「未来を予測するイチバン簡単な方法」を披露しました。

 政権交代ならぬ“政界再編(笑)”に関心を持っているため、最近の放送でイマイチ未来が見えていないようすのパーソナリティ(62)が「なんですか!?」と興味津々に教えを請うと、「それは自分で未来をつくることです」と伝授しました。

 長妻さんは、第45回総選挙に向けて、ひとりひとりが民主党を応援する具体的なアクションをとれば、「政権交代」という未来は必ず実現するという考えでしょう。

 蛇足ですが、12月15日(月)は年金支給日です。厚生年金などで当面の生活には十分な年金を受けている方は、ぜひ民主党の総支部長を助けてください。

 私の聞き取りでは、やはり新人の総支部はかなり厳しい財政状態です。総支部長が「父親の土地を担保にして、銀行から借り入れるかもしれない」という話が本気で語られています。若い総支部長には自分で担保物件を持っている人は稀ですし、親族に関してもかなり広げないと見つからないという人もいるでしょう。

 田嶋要さん(千葉1区)

 

 の昨日のブログに次のような記述がありました。千葉県選出の自民党議員とエレベーターで鉢合わせになったときのエピソード。

彼曰く、「本当に選挙あるのかねぇ?俺なんか最初から麻生さんに言っているん
だけど、自民党の議員はみんな金持っているんだから、やるやるといい続けて

民主党を兵糧攻めするのが一番だって。そうするに限るって、前から麻生さんに
言っているんだ。云々


 おそらくこの人は今の内閣の法務大臣だと思います。法務大臣が総理大臣に「政権準備党を兵糧攻めにしましょう」と進言する国は世界でも日本だけでしょう。中米の法務大臣は麻薬マフィアの兵糧攻めのために命をかけているんですよ。

お住まいの地域の総支部長(予定候補)はこちらをクリックしてご覧ください。ホームページに献金の受付先のご案内があります
 
 生活に必要以上に年金を受け取っている方へお願いです。「後期高齢者廃止」「年金通帳で消えない年金」「子ども手当で子だくさん」。「そんな未来がいいな」と思うなら、若い力のある総支部長を具体的に助けて、未来をつくってください。

政権交代へ一歩踏み出す勇気を持ちましょう 
1日1クリックずつお願いします
   ↓       ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  

Tags 第45回総選挙 衆院選 衆院議員 総選挙 kokkai 民主党 DPJ 政権交代 Democratic Party of Japan, 投票の基準 Election, 民主党の政策 誰に入れたらいいか Japan どこに投票したらいいの? 投票 棄権 two-party-system 国会 Ozawa,Ichiro 小沢一郎 だれにいれたら