「圧力団体」とは学術用語ですから、会長の顔が恐くなくても、「圧力団体」と呼びます。
日本医師会(日医)は、会員数16万人以上、開業医と勤務医が入会する日本有数の圧力団体です。全国組織として、総務省に届け出た政治団体「日本医師連盟」は日本医師会の圧力団体で、年間30億円という日本有数の活動資金をもっています。資金提供先の99%は自民党の議員、党組織、派閥です。一部の医師資格を持つ公明党議員、国民新党議員にも資金提供していますが、民主党にはびた一円も提供していません。民主党の中には櫻井充さん(参院宮城)ら医師会員も多いのに、「0円」。経団連などが民主党、同党議員と定期的に会合をもっているのに対し、これほどまでに自民党支持一辺倒の圧力団体は、日医のほかにはJA全農ぐらいです。
ただし、都道府県組織では、茨城県医師会(茨城県医師連盟)をはじめとする「現代の赤ひげ」たちが、「社会の病を治すために」組織として民主党推薦を決めました。個人として、民主党の後援会に入っている医師は全国にいっぱいいます。おそらく自民党が把握しているよりもはるかに多いでしょう。
群馬県では、宿直明けに日勤をつとめる連続40時間勤務をしている勤務医さんが、わずかな休日にビラを配りに来てくれているそうです。
前置きが長くなりました。
開業医主導の日医に対して、勤務医主導の「全国医師連盟(全医連)」が発足していたことが分かりました。
実は私はそのものズバリ「全医連」という名の組織を、勤務医さんのだれかが立ち上げるだろうと数年前から予想していて、ネット上ではその動きを把握していましたが、28日付朝日1・2面「ルポにっぽん」でついに存在を確認できました。
朝日記事によると、全医連の代表は長崎県内の療養所に勤務する黒川衛さん(51)。全医連はことし6月発足で、会員数およそ800人。その8割以上が病院勤務医。まあ、現在の会員数は日医の200分の1です。
「日医を介すると、現場の声がうまく伝わらない」ともどかしさを感じていた黒川さん。勤務医が多忙で日医の活動にかかわりにくいことが、開業医が日医を主導することにつながった。「勤務医はサラリーマンなので、診療報酬にもうとく、医師会(日医)にもあまり声を上げなかった」と語っています。
「私たちは特定政党と結びつくより、国民や議員に実態を訴えたい」。
活動の手始めとして、各県にある「労働局」に情報開示を請求しています。公立病院での時間外労働で、労使協定が結ばれているか?、内容と実態はあっているか?--の調査をしているそうです。すでに労使協定がない病院が複数見つかっているとのこと。調査結果に期待。大きく世の中を変えそうです。
黒川さんは、一党に偏らないとはいえ、「政権交代への期待感はある」と朝日記者の取材に答えました。
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