渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党、衆院選に課題を残す 友党を食う 幹事長の共倒れ懸念区も克服できず

2009年07月12日 23時59分59秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真]獲得議席ゼロに苦渋の表情を浮かべる友党・社民党さんの重野安正幹事長=NHK開票速報から

 NHKの開票速報は残り7議席が確定していない段階ですが、民主党52議席、東京・生活者ネットワークさん2議席(現有5議席)、社民党さん0議席(現有議席なし)となっています。

 私たちはまず友党である、ネットさん、社民党さんの議席を食ってしまったことをおわびすべきです。いわば“半分の勝利”と言うべきではないでしょうか。また、10日付エントリーでお伝えした岡田克也幹事長の懸念が的中し、大田区選挙区で民主党現職2人が共倒れしました。ベテラン(旧民社党出身)は議長も狙えただけに残念無念。

 また非自公である「日本共産党」も現有13議席が7議席。もちろん日共なぞ友党でもなんでもなく、破防法でも適用してさっさと解散した方がいい、都議会どころか都立博物館でも無用な時代遅れの唾棄すべき利権集団ですが、私たちの最大かつ唯一の敵は自民党(ないし公明党)です。

 岡田克也幹事長は12日夜の記者会見で「勝って兜の緒を締めよ、ではありませんが」と述べ、衆院選に向けて再度、引き締める必要があるとの認識を強調しました。

 1989年都議選、参院選、1990年衆院選と土井社会党が「マドンナブーム・おたかさんブーム」を起こしましたが、この時も「社公民路線」と呼ばれた日本社会党の友党である公明党と民社党、それに社民連、進歩党などは議席を伸ばせず、社会党が一人勝ちしてしまい、政権交代を逃したことがあります。

 私は政権交代ブロガーのなかで、どうやら唯一「二大政党デモクラシー」を表に出しています。どうやら「二大政党デモクラシー」というと、第三政党の切り捨てを意味するとお考えになる方が多いようですが、英国でも「労働党vs保守党」のほかに自由民主党も健在です。二大政党デモクラシーとは政権交代可能な政治という意味であって、二つの政党に集約するという意味では全くありません。

 民主党よりも歴史が長い、社民党さん。
 衆院議長経験者、警察・郵政官僚のほか、亀井という議員が4人もいる個性きらめく国民新党さん。
 表現力のある新党日本さん。
 行動力のある新党大地さん。

 世直し政党の力を結集し、それぞれが議席を獲得しなければ、政権交代はできません。

 NHK番組で自民党幹事長代理で東京都連代表をつとめる石原議員は「麻生おろしが都議選敗北につながった」との認識を示し、あす以降の党内の「麻生おろし」は本末転倒だという珍しく正しい認識を示しました。
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【東京MX】自公過半数割れか? 

2009年07月12日 21時55分14秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 東京MXテレビジョンは、都議選で自公の過半数(64議席)割れの可能性が高いと速報しました。NHKは「微妙」としています。

 一方、NHKの出口調査によると、公明党は懸念された荒川区(2人区)で議席死守と、複数擁立区の足立区(定数6)の2人目も最終議席に滑り込む可能性が大きく、23人全勝(1議席増)の可能性が出てきました。よって、過半数割れした場合は自民党の一方的な大敗北ということになります。

 今後は国政への影響が焦点になります。
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【東京MX】「石原知事評価する」人も3割が民主党に投票

2009年07月12日 20時43分20秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 東京MXの出口調査によると、2年3ヶ月前に3選した石原慎太郎・東京都知事を「評価する」と答えた人の3割以上が都議選で「民主党」に投票していたことが浮き彫りになりました。「自民党」と拮抗しており、ここ2年3ヶ月間のくらしを巡る不満が民主党に集中している可能性がうかがえます。

 石原知事を「評価しない」として人の6割近くは民主党に投票しています。

 東京MXでは、23区・多摩とも大きい選挙区で、民主党現職と公明党現職の当選確実を出しています。自民党公認や、新人の当選確実はまだ出ていません。

 午後9時から開票が進み、午後10時~11時台に各選挙区の当確が集中すると思います。今回の選挙では、議席数だけでなく、獲得票数も大きな影響力を持ちます。

 投票率は午後7時半で推定42・77%ですから、期日前投票と足して50%を超えました。
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【東京MX】自民党→民主党に25%がスイング

2009年07月12日 20時16分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 東京MXテレビジョンで、行動政治学の代表格である小林良彰慶大教授は出口調査を説明し、前回(4年前)の都議選で自民党に投票した人のうち、25%が民主党に投票したことを明らかにしました。このことを二大政党デモクラシーでは「スイング」と言いますが、自民党→民主党への25%のスイングは極めて大きく、自民党側からみれば、“解党的敗北”と言っていいほどの大惨敗になる可能性が出てきました。

 また中年層で、スイングの幅が大きい、ということで、自民党政権への不満は極めて大きいということが裏付けられつつある格好です。

 東京MXでは、大きい選挙区で、公明党現職、民主党現職の当確が徐々に出始めています。ほとんどの選挙区で開票は午後9時から始まり、全体像が見えてくるのは深夜、国政が動くのは未明ということになりそうですので、ゆったりしておいた方がいいですよ。
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【東京MX】「44%が民主党に投票」「民主党が第一党になる公算が大きい」と速報 

2009年07月12日 20時05分14秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 ローカル放送局の「東京MXテレビジョン」は7時58分から開票速報を始めました。午後8時の投票終了と同時に「民主党が都議会第一党になる公算が大きい」と速報しました。

 慶応大教授の小林良彰教授(行動政治学)らが発表した同局の出口調査では、自民党に投票した人が27%、公明党が10%、民主党が44%となっているようです。

 大選挙区ですので、具体的な議席数と正比例はしませんが、地滑り的圧勝は確実で、今夜半の麻生首相の判断も注目されます。

 東京MXは出口調査はこれから発表されます。既に渋谷区の民主党現職、大津浩子さんの3選当確が出ています。

 東京都議会の定数は127で、過半数は64。
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