まあ、そんなに悪質な話ではないんですが、「朝日ねつ造」と見出しを取ると、アクセス数が増えるので、こんな見出しにしてみました。
朝日に限らず、12日の都議選の各党の得票率を小選挙区にシミュレーションしています。この朝日の記事では、東京都内25小選挙区について、「民主、全選挙区で優勢」(東京21区は民主党推薦無所属都議含む)となっていますが、よく見てみるとおかしいですね。
これは民主党と自民党の数字の比較です。これはおかしい。小選挙区を見渡すのなら、「自民党公認・公明党推薦」(12区は公明党公認・自民党推薦)なのですから、自民党の得票率に公明党の得票率を上乗せしなければ、数字として意味がありません。
もちろん、社民党の得票率も民主党に上乗せしなければいけません。
ちょっと手で計算してみました。
このように自民党+公明党では、小選挙区の東京1区、12区~17区、24区では自公が民主党を上回ります。東京3区、4区では同数です。また5区、6区、8区、11区、23区、25区では1~3ポイントしかリードしていません。
これで行くと、
民主党公認・推薦は9勝~15勝~17勝
16敗~10敗~8敗
ということになり、民主党(8区は社民党、11区は新党日本、12区は現在空白)と自民党(12区は公明党)は五分五分でしかありません。
このような数字で喜んではいけません。やはり東京は弱い。7区(長妻昭)、18区(菅直人)、19区(末松義規)、22区(山花郁夫=元)は組織の強さを見せつけましたが、総選挙は47日後ですから、何があるか分かりません。
とくに過去の情勢分析で1回も自民党現職を上回っていない「東京13区~17区の荒川以東の5つの下町選挙区」では、すべて6ポイント~10ポイント負けています。「やっと背中が見えてきた」程度で、この5選挙区はやはり引き続き厳しい。太田昭宏・公明党代表の12区にいたっては、組織としては数%ビハインドで、大いに出遅れたうえで「現時点で名無しの候補者」を押し上げるきつい戦いです。
昨年10月の解散報道には、多くの総支部・スタッフが騙されました。かくいう私もその一人です。
人間というのは、なぜだかうれしい情報は信じて、うれしくない情報は信じないようです。
選挙戦とはすなわち情報戦です。私は第45回衆院選は一つの選挙事務所にフルタイムで入らずに、全国の情報に目を光らせていきますから、しっかり空から300選挙区を俯瞰して、気付いたことがあれば適宜お伝えしていきます。
選挙戦は残り47日間です。ところで、私はかねがね、投票日も選挙戦だと考えていますので、残り47日間には今日と投票日を含んで計算していきますので、ご了解ください。