【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

書き残しておきたいこと 地方議員さんはもっと「投票の働きかけ」をすべし

2009年09月15日 22時13分57秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 TV、ネットでは新閣僚内定者など人事情報がドンドン出てきますが、民主党は与党ですから、ぜひ既存メディアでご覧ください。

 私は第172特別国会召集日の前に、このブログに帰ってきて、どうしても書いておきたいことがあります。

 1つは、大島理森さん(青森3区)、福田康夫さん(群馬4区)、森喜朗さん(石川2区)の自民党ベテラン3人が小選挙区で当選したことについて。

 この3人の選挙区は、投票直前の情勢では「民主党リード」と出ていたと思います。そして、私の知る限り、群馬4区と石川2区では、投票当日の午前中の出口調査でも、「民主党リード」と出た調査があったはずです。

 その後、その情報が後援会員に流れ、後援会員が自発的に電話をかけて、逆転したようです。今から振り返ると、期日前投票のリードも大きかったのでしょうが、開票作業では、期日前投票箱は当日投票箱と混ぜてしまいますので、真相は分かりません。いずれにしろ3人は投票日午後になってから、自発的に電話で呼び掛けてくださる後援会を持っていた。ぜひ、民主党新人議員には、こういった後援会を作り上げていって欲しいのです。いつかは逆風の選挙が来るのですから。

 もう1つは、候補者の演説の後に、地方議員さんがもっと具体的に「投票に行ってください!」と聴衆に働きかけるべきではなかったか、ということです。

 次の選挙最終盤の映像では、幹事長だった岡田克也さんが自ら、お願いしています。

 

 「家族を、周りの人を、5人、10人、20人声をかけてください」と働きかけています。私が撮ったこの映像には「涙が出ました」とのコメントもいただきました。

 ただ、岡田さんは全国を回って、地方議員さんがすべき基本動作である投票の働きかけができていない、と感じたから、幹事長自ら言ったのだと、私は察します。というのは、私も演説会を回って、候補者の演説の後、「あれ、このまま終わっちゃうの・・・」と感じたことがあったからです。

 民主党の地方議員さんもだいぶ増えてきましたが、まだキャリアの短い人が多いです。

 地方議員さんは候補者の演説の後に、

 「ぜひ、きょうでも、あすでも期日前投票に行ってください。期日前投票に行ったら、ご近所さんに『期日前投票に行ってきたよ。私は民主党の○○○○さんに投票したよ。下の名前は難しいから平仮名で書いてきたよ。思ったよりカンタンだから、ヤマちゃんも行きなよ』というようにドンドン話題にしてください。1人でも2人でもお声掛けください!よろしくお願いします!」

 という、具体的な投票の依頼をもっとすべきだと思います。「わざわざ演説会場に来てくださった方に向かって『投票に行け』、などというのは図々しいし、いやらしい」と言うのなら、何のための選挙戦なんだい?と思います。

 候補者の演説の後には、必ず地方議員さんが①投票してください②できれば期日前投票してください③家族、友人、知人にも声をかけてください--と頭を下げるべきです。

 私がかつて見た自民党の選挙では、参院選なら衆院議員が、衆院選なら地方議員がそういう風にやっていました。自分の選挙の時は、仲間がやり返してくれるでしょう。

 これは第45回衆院選で回っていて感じたことですので、しっかり記録しておきたいと思い、書きました。

 明日は第172特別国会召集日で、朝が早いので、もう寝ます。


民主党会派に4人入会 「川口ヒロシ議員」は2人に

2009年09月15日 00時56分54秒 | 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足
 民主党は衆院選で、308議席を獲得しましたが、第172特別会で「民主党・無所属クラブ」に新党大地代表の鈴木宗男さん(比例北海道)、新党日本代表の田中康夫さん、無所属の川口博さん(秋田2区)、川村秀三郎さん(宮崎1区)が加わり、312議席となり見込みとなりました。横路孝弘さん(北海道1区)が議長選出後、慣例によると、会派を離脱する見通しのため、「311議席」になります。

 衆院の3分の2数は「320」ですから、「311」には特段の意味はありません。

 また、これで「川口ヒロシ」議員が2人となりました。上記の秋田2区の川口博さんは県最北の小坂町長から4月、知事選に出馬し、「佐竹のお殿様」に惜敗。秋田2区には社民党候補がいましたが、地元の民主党員の強い要請で、出馬。当選しました。小選挙区当選者が幅を利かすのは当然で、民主党県連に入党、近く党本部も入党を認めるのではないでしょうか。

 もう一人は比例北関東の川口浩さん。元茨城県議で、比例北関東は単独候補者の1・2位が茨城県取手市を地盤とする政治家が占めたため「小沢名簿」として不満が出ていましたので、実力で悪評を跳ね返してください。

 さて、当選5回生の川内博史(かわうち・ひろし)さんと語感も似ていますから、「秋田の川口博さん」、「茨城の川口浩さん」、「隊長の川内博史さん」とで、電話の取り次ぎを間違えないように注意が必要です。

 東京20区の加藤公一さんと同姓同名の自民党幹事長も相変わらずしっかり小選挙区で勝ち上がっていますから、注意が必要です。

時事ドットコム:衆院勢力、312人に=3氏が民主会派入りへ

先月の衆院選で当選した新党日本代表の田中康夫(兵庫8区)、いずれも無所属の川口博(秋田2区)、川村秀三郎(宮崎1区)の3氏の民主党会派入りが14日、決まった。
 衆院選で民主党は308議席を獲得。先に新党大地の鈴木宗男代表(比例代表北海道ブロック)も民主党会派入りを決めており、実質的な勢力は312人となる。ただ、民主党が議長に推す横路孝弘氏は特別国会が召集される16日に選出されると、慣例により会派を離脱するため、民主党会派は311人となる先月の衆院選で当選した新党日本代表の田中康夫(兵庫8区)、いずれも無所属の川口博(秋田2区)、川村秀三郎(宮崎1区)の3氏の民主党会派入りが14日、決まった。