【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

大塚さんいきなり試金石 亀井金融相がモラトリアム法案のとりまとめを指示 臨時国会提出見込む

2009年09月25日 17時25分42秒 | 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足

 国民新党代表の亀井静香郵政・金融担当相が24日の金融庁担当の政務三役会議で、秋の臨時国会にモラトリアム法案を提出するよう、大塚耕平・内閣府副大臣らに指示しました。

 個人的には、私は親族の経営する中小企業が親族の手持ち資産から融資を受けていますから、ぜひとも実現して欲しいと思います。「国民として~」と大上段に構えるより先に、自分や家族の生活が第一、で政策を論じるのは、ちっとも恥ずかしいとは感じません。

 ただ、まあ大変でしょう。ニュース映像に政務三役会議の大塚さんが出て来ないので、どうしたのかな、と思いましたが、一夜明け、先ほどのテレ朝ニュースのインタビューで、大塚副大臣はモラトリアム法案について「(亀井大臣の)お気持ちを反映しつつ、かつ大勢の方にご納得いただけるように」と答えていて、現時点でベターな発言でしょう。

 大塚さんは昨年のリーマン・ショックのときに、民主党の金融対策チーム座長として緊急経済対策をつくりました。会議のもようは、私も数回、傍聴しました。そのときのペーパーを読み返しましたが、「モラトリアム」のモの字も出て来ない。日銀出身の大塚さんにとって板挟み、ハムレットな「大臣からのご指示」だと推察します。

 大塚さんは王国・愛知選出の参院議員で、これまであまり苦労をしてこなかった面があると思います。愛知県連選対委員長として、名古屋市長選、衆院選全15区、パーフェクトな勝利を収めましたが、もともとは先輩たちの積み重ねです。

 総選挙中も、大塚政調副会長は、戦場で戦う衆院の仲間の代わりに政権移行のために企業・金融関係者と会っていたようです。政治はしっとの世界ですから、東京での大塚さんの活動をよく思っていない人が多いようです。

 野党の政策は「作る」ものですが、政府の政策は「とりまとめる」ものです。

 これは大塚さんにとってはいきなり大変な難題ですが、苦労知らずから脱皮できるかどうかの試金石だと思います。頑張れ、大塚さん。

 ◇

 きょう深夜(あす未明)午前1時20分~4時20分のテレ朝系「朝まで生テレビ(朝生)」に与党から次の5人が出演するようです。

大塚耕平(民主党・参議院議員、内閣府副大臣)
福山哲郎(民主党・参議院議員、外務副大臣)
簗瀬進(民主党・参議院議員)
近藤正道(社民党・参議院議員)
下地幹郎(国民新党・衆議院議員)

 ◇

亀井金融相、モラトリアム詳細内容の詰め指示 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 金融庁は24日午前、大臣、副大臣、政務官で構成する政務三役会議を初めて開いた。


 亀井金融相は中小企業や個人への融資の返済猶予制度(モラトリアム)について、大塚耕平副大臣をトップに制度の詳細な内容を至急詰めるよう指示した。

 来月にも召集される臨時国会での法案提出に向け、大塚氏を中心に与党内の意見集約を急ぐとともに、中小企業や金融業界の意見も聴取する。

 返済猶予制度は、景気悪化の影響で受注の急減などに苦しむ中小企業や住宅ローンの返済に困っている個人を対象に「3年程度」(亀井氏)返済を猶予する制度だ。借り手側にとっては朗報だが、貸し手の金融機関にとっては業績悪化や不良債権の増加につながりかねず、反発や困惑が広がっている。

(2009年9月24日13時25分  読売新聞)


鳩山内閣メールマガジン近日創刊 登録始まる 首相官邸ホームページ

2009年09月25日 14時32分23秒 | 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足
 首相官邸のホームページをみたら、「鳩山内閣メールマガジン近日、創刊」と書いてあり、私はさっそく登録しました。

 私たちの生活のあり方の大方針を決めている鳩山内閣を直に知るために、ドシドシ登録してください。報道などによると、毎週木曜日の配信で、10月上旬の創刊に向けて準備しているようです。

 登録は下のページから。

http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html

【資料編】第1次鳩山内閣の政権・衆院・参院・党本部の役職

2009年09月25日 14時27分48秒 | 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足

2009/09/18
鳩山政権の顔ぶれ ―内閣・国会・党役員―
 
2009年9月18日現在
【鳩山内閣】
内閣総理大臣 鳩山由紀夫 衆院
内閣法第九条の第一順位指定大臣(副総理)・
国家戦略担当
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策、科学技術政策) 菅直人 衆院
総務大臣
内閣府特命担当大臣
(地域主権推進) 原口一博 衆院
法務大臣 千葉景子 参院
外務大臣 岡田克也 衆院
財務大臣 藤井裕久 衆院
文部科学大臣 川端達夫 衆院
厚生労働大臣
年金改革担当
 長妻昭 衆院
農林水産大臣 赤松広隆 衆院
経済産業大臣 直嶋正行 参院
国土交通大臣
内閣府特命担当大臣
(沖縄及び北方対策、防災) 前原誠司 衆院
環境大臣 小沢鋭仁 衆院
防衛大臣 北澤俊美 参院
内閣官房長官 平野博文 衆院
国家公安委員会委員長
拉致問題担当 中井洽 衆院
内閣府特命担当大臣
(金融)
郵政改革担当 亀井静香(国民新党) 衆院
内閣府特命担当大臣
(消費者及び食品安全・少子化対策・
男女共同参画)  福島みずほ=福島瑞穂(社民党) 参院
内閣府特命担当大臣
(行政刷新)
公務員制度改革担当 仙谷由人 衆院

【官房副長官】
内閣官房副長官 松野頼久(衆院)、松井孝治(参院)、滝野欣弥(官僚)

【首相補佐官】
内閣総理大臣補佐官  中山義活(衆院)、小川勝也(参院)

【副大臣(認証官)】
内閣府副大臣 大島敦(衆院)、古川元久(衆院)、大塚耕平(参院)
総務副大臣 渡辺周(衆院)、内藤正光(参院)
法務副大臣 加藤公一(衆院)
外務副大臣 武正公一(衆院)、福山哲郎(参院)
財務副大臣 野田佳彦(衆院)、峰崎直樹(参院)
文部科学副大臣 中川正春(衆院)、鈴木寛(参院)
厚生労働副大臣 細川律夫(衆院)、長浜博行(参院)
農林水産副大臣 山田正彦(衆院)、郡司彰(参院)
経済産業副大臣 松下忠洋(国民新党・衆院)、増子輝彦(参院)
国土交通副大臣 辻元清美(社民党・衆院)、馬淵澄夫(衆院)
環境副大臣 田島一成(衆院)
防衛副大臣 榛葉賀津也(参院)

【大臣政務官】
内閣府大臣政務官 泉健太(衆院)、田村謙治(衆院)、津村啓介(衆院)
総務大臣政務官 小川淳也(衆院)、階猛(衆院)、長谷川憲正(参院)
法務大臣政務官 中村哲治(参院)
外務大臣政務官 吉良州司(衆院)、西村智奈美(衆院)
財務大臣政務官 大串博志(衆院)、古本伸一郎(衆院)
文部科学大臣政務官 後藤斎(衆院)、高井美穂(衆院)
厚生労働大臣政務官 山井和則(衆院)、足立信也(参院)
農林水産大臣政務官 佐々木隆博(衆院)、舟山康江(参院)
経済産業大臣政務官 近藤洋介(衆院)、高橋千秋(参院)
国土交通大臣政務官 長安豊(衆院)、三日月大造(衆院)、藤本祐司(参院)
環境大臣政務官 大谷信盛(衆院)
防衛大臣政務官 楠田大蔵(衆院)、長島昭久(衆院)

【衆院】
議長 横路孝弘

【常任委員会】

内閣委員長 田中けいしゅう=田中慶秋
総務委員長 近藤昭一
法務委員長 滝実
外務委員長 鈴木宗男(新党大地) 
財務金融委員長 玄葉光一郎
文部科学委員長 田中眞紀子
厚生労働委員長 藤村修
農林水産委員長 筒井信隆
経済産業委員長 東祥三
国土交通委員長 川内博史
環境委員長 樽床伸二
安全保障委員長 安住淳
国家基本政策委員長 大畠章宏

予算委員長 鹿野道彦
議院運営委員長 松本剛明

【特別委員会】
災害対策特別委員長 五十嵐文彦
政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員長 牧野聖修
海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び
我が国の協力支援活動等に関する特別委員長 石田勝之
北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長 城島光力
消費者問題に関する特別委員長 末松義規

【審査会】
政治倫理審査会長 中野寛成

【参院】
議長 江田五月

【常任委員会】
総務委員長 内藤正光
外交防衛委員長 榛葉賀津也
財政金融委員長 円より子
厚生労働委員長 辻泰弘
農林水産委員長 平野達男
経済産業委員長 櫻井充
予算委員長 大石正光
決算委員長 家西悟
議院運営委員長 西岡武夫

【特別委員会】
災害対策特別委員長 鈴木陽悦(新緑風会) 
政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長  谷博之
北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長 藤田幸久
【調査会】
国際・地球温暖化問題に関する調査会長 石井一
少子高齢化・共生社会に関する調査会長 田名部匡省

【審査会】
政治倫理審査会会長 平田健二

【民主党本部】
幹事長 小沢一郎
参院議員会長 輿石東
国対委員長 山岡賢次
国対委員長代理 三井辨雄
(以下、9月下旬~10月上旬に決定の見通し)