(3日午前11時半投稿で、2日付にバックデートしました)
都議選があり、自民党が結党以来最低の23議席となり、小池都知事率いる都民ファーストの会が初陣で49議席をとりました。民進党は5議席。二大政党の議席占拠率は、22%。町村議会では、共産党一人を除いて全員無所属ということがありますので、必ずしも低い数字とは言えません。隠れ党員の動向が参院選などに影響するでしょう。基本的には、戦後の東京を食い物にしてきた、自民党東京都連・都議会自民党の傍若無人ぶりをささえた、既得権益地主らが、天寿を全うしたことが構造を変えたのでしょう。
この都議選があった、平成29年2017年7月2日(日)午後8時10分過ぎに、NHKなどが、安倍晋三首相(自民党総裁)らの会食を伝えました。
これは、NHKニュースウェブの画像です。
上は、NHKの画像です。朝日新聞の報道によると、出席者は、安倍晋三さん、麻生太郎さん、甘利明さん、菅義偉官房長官の4名だけだったようです。「オテル・ドゥ・ミクニ」で、東京都新宿区若葉。この場所は、三木派・河本派があった「千代田区番町」や、東宮御所がある「港区元赤坂」とほぼ隣接した場所です。
会食は午後6時から午後8時10分まで。都議会のエリアは、警視庁のエリアとまったく同じですから、警視庁の情報を内閣情報官が吸い上げて、午後6時の時点で、都議選の敗北を知っていたと思われます。
このため、安倍晋三さんと麻生太郎さんの間で、なんらかの、禅譲のタイミングをめぐる腹合わせがあり、それを、甘利さんと、菅さんが立会人になった、との見立てが有力でしょう。腹合わせをしていないことはありえません。
goo ニュース=ロイター=(安倍首相「深刻に受け止め深く反省」、都議選の結果受け)。
ただ、政権交代からわずか5年半。国民が自民党に衆参単独過半数を与えたのは、わずか1年前。都議選の出口調査では、ざっくりと、自民党と、民進党から同数が都民ファーストに流れたと見て取れます。都議選は、単記式で1枚です。国政選挙には影響がない数字ですが、安倍官邸1強政治には、エポックメイキングと言えそうです。
内閣改造が早まり、解散は遠のく、ということになるのか。基本的には、禅譲に期待するのではなく、それをめぐる不安定性で、政権ごとの交代のシナリオを探るというのが、健全な選挙による議院内閣制だと考えます。とにかく、わずか5年半で、見放すようなことを、自民党支持者はしないよう、強く自制を求めたいところです。
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