【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【訃報】木村太郎・自民党衆議院議員享年52 2010年区割りでの青森4区選出

2017年07月25日 15時27分28秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 時事通信(自民・木村太郎衆院議員が死去=青森、愛媛で2補選へ)をはじめとする、各報道機関が報じたところによると、木村太郎・衆議院議員がけさ、平成29年2017年7月25日(火)、膵臓癌のため、亡くなったそうです。享年52。謹んでお悔やみを申し上げます。衆議院地方創生に関する特別委員長でしたが、先の通常国会で、衆議院インターネット中継を見て、私は、なんらかの抗がん剤治療のようなものをされているのではないか、と垣間見ておりました。

 総裁派閥「清和会」所属で、連続当選7期。8日後に内閣改造をしたい意向を安倍晋三首相(自民党総裁)は既に示しています。ただ、同党の7期生は25名いて、未入閣は、木村さんを入れて、12名もいました。いずれにせよ、力尽きた、ということになります。

 それ以前に解散が無い限り、10月12日(木)告示、10月22日(日)投開票の、秋の国政統一補欠選挙になります。2010年区割りによる、青森4区。すでに施行済みの2015年国勢調査を反映した公職選挙法では、ほぼ、「新青森3区」の区割りとなります。「2010年青森4区」に、1区から五所川原市が加わって、「2015年青森3区」になるイメージです。青森県は基本的に八戸市(2010年3区)が「2015年2区」と「2015年3区」に分割されるイメージの区割り変更が、なされました。

 1996年以降の、青森4区では、木村太郎さんが7連勝している間に、野党候補の惜敗率の最上位は、2009年政権交代選挙での86・83%。このときに、比例復活当選した元職は、前回の衆院選には出ていません。今の任期となる第47回衆院選では、民主党(当時)はダブルスコア、共産党も1割以上得票しながらも、惨敗している選挙区です。ただ、その区割りは「新青森3区」にほぼ引き継がれる中での、任期1年の補欠選挙になります。

 木村さんのお父さんは、木村守男・元衆議院議員で、改革フォーラム21、新生党メンバー。唯一、宮沢内閣不信任決議採決に欠席しました。その後、青森県知事をつとめました。木村守男さんはご健在のようです。

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【閉会中審査】首相、前日発言を訂正、加戸参考人「薬学部は2倍なのに、獣医学部は不変」参・予算委

2017年07月25日 15時13分22秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

【参議院予算委員会 平成29年2017年7月25日(火)】

 前日の衆に引き続き、予算委閉会中審査、集中審議「安倍内閣の基本姿勢」がありました。参議院、NHK、ヤフーなどの各ネット媒体は、アクセス数増をにらんだ、特別態勢をしきました。

 前日の衆から、けさの朝刊にかけて話題になった、安倍首相が「加計学園の獣医学部の特区申請は、ことし1月20日の、国家戦略特区諮問会議で初めて知った」との発言。

 これについて、蓮舫代表、桜井充さん、小池晃書記局長らから、質問主意書(193質問第82号)の1、と違うとの指摘が出ました。

 福島瑞穂(福島みずほ)さんの質問主意書は、その1で「安倍首相は、学校法人加計学園の加計孝太郎理事長が今治市に獣医学部を作りたいと考えていることを二〇一六年十一月九日以前に知っていたか。知っていたのであれば、いつから知っていたのか。」と問うています。これに対する答弁書と食い違っていると指摘されました。

 安倍首相は「今治市が申請すると知った」と語り、前日の答弁を修正しました。加計学園と今治市のつながりを認識していなかったと強調したことになります。自治体と企業がセットになった上での、内閣府への申請は、構造改革及び国家戦略特区の骨組みにあたる部分ともいえるでしょう。起死回生の集中審議の中で、1日目の答弁を、2日目に修正する、という痛恨事となりました。世論がどう反応するかは分かりません。

 加戸守行前愛媛県知事は、「同じ文部科学省高等教育局でも、獣医学部は専門教育課、薬学部は医学教育課が担当している。薬学部の定員は、6000名から1万2000名に増えているのに、誰も文句を言わない」とし、獣医学部が新設されなかった岩盤規制への配慮をうながしました。これは私は説得力を感じました。名指しされた2つの課は、新しい文部科学省の14階で、間仕切り無しに隣り合っているようです。

 柳瀬唯夫元安倍首相事務秘書官は、「記憶をたどっても、(今治市企画課長らと)会っていない」と答弁しました。

●日報、安倍首相4カ月以上問い合わせず。

 南スーダンPKO「戦闘」日報問題では、安倍晋三首相が、2月の問題発生から、4~5カ月以上、防衛省・統幕・陸幕に、直接問い合わせていないことが明らかになりました。

【衆議院】

 なし。

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(C)2017年、宮崎信行。

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