【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「旧優生保護法」の立法過程・手術実情の調査を2023年まで国会調査局が実施へ 【7/1】衆厚生労働委で閉会中審査

2020年07月01日 16時22分40秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]厚労省前の時計、先月2020年6月、宮崎信行撮影。

 日銀短観が発表。目に見える東京でお店が閉まりましたが、自動車の海外での売り上げはそれ以上に落ちていたことが分かりました。

【衆議院厚生労働委員会 令和2年2020年7月1日(水)】

●議員立法による旧優生保護法改正法の経緯を衆参が2023年まで調査

 「旧優生保護法で手術を受けた人への一時金支給法」(平成31年法律14号)の第21条にもとづき、「旧優生保護法」の昭和23年から平成8年にかけての「改正の経緯」に関する立法過程と手術の実情を、衆議院調査局と参議院調査室各々の厚労担当が連携して国会図書館に協力をあおぎ、3年かけて(2023年まで)行うと発表されました。会議の冒頭で、盛山正仁衆議院厚生労働委員長が、園田修光参議院厚生労働委員長との合意事項として説明しました。一時金支給法は「我々は、それぞれの立場において、真摯に反省し、心から深くおわびする」としています。昭和23年とはいえ衆議院議員立法で改正がされてきており、国体は継続しています。議員立法が善とする風潮はそろそろ改めて、立法プロセスでどのような経済的思惑がどのような団体によって議員を動かしたのかを検証する必要があります。

 この後、閉会中審査として、加藤勝信厚労相や、医系技官出身の尾身教授らへの質疑がありました。自民党の長尾敬さんは「信念を持って、武漢ウイルスと呼ぶ」とし、新型コロナウイルス感染症、WHOの命名は「COVID-19」をそう表現しました。信念を持つほどのものでもないと思いますが、ネットウヨ議員も自民党内で所在がなくなってきたのかもしれません。

 公明党の桝屋敬悟さんは「まず、先の通常国会の6月12日に、労働者協同組合法案を与野党各会派の協力で提出し、厚生労働委に付託され、継続審議の手続きをとれた」と語り、「ぜひ(衆議院)解散なんかしないで、法案を成立させてほしい」と意気込みました。桝屋さんは69歳。

 野党は西村智奈美さんや宮本徹さんらが質問。コロナの流行の見通しに関する質問は意外と少なく、持続化給付金の支給の要件などで、不満の声が多く寄せられている現状などが問いただされました。

【参議院】

 あす7月2日(木)は参議院厚生労働委員会の閉会中審査が午前10時からの3時間コースで行われます。

【選挙】

 選挙期間中の東京都知事選挙では、都議会補欠選挙が4カ所で開かれており、北区選挙区では1つの議席に、女性新人候補5名が立候補。公明党と共産党の現職が来年の都議選を待ちながら、自民党公認の元区議を公明党が全力支援し、立憲民主党公認の元区議を共産党が全力支援する珍しい構図になっています。さらに、知事与党・都民ファーストの会の新人、東京維新及び参議院議員による地域政党の新人、NHKから国民を守る党の新人らも全国の各級議員が足を運ぶ激戦となっています。5日(日)投開票。
 
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