【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

厚生労働省の橋本岳副大臣・自見はなこ政務官麹町宿舎不倫文春報道も出席せず感染者1日1000人超え、閉会中審査終わる、さまざまな角度から見た参議院麹町議員宿舎写真集

2020年07月30日 15時36分09秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]参議院麹町議員宿舎前に立つ筆者、きょねん2019年6月=以下同。

【追記 18:30】タイトルを見てのアクセス数が多いようで「御所望」の写真を2点追加。週刊文春の、有料媒体、dマガジン経由。店頭の週刊文春には写真3ページ、インタビュー入り記事が載っています。



【追記終わり】

 参議院国土交通委員会の閉会中審査で、野田国義さんがきょうの文春報道を確かめるとして、厚生労働省の橋本岳副大臣、自見はなこ政務官の答弁を求めましたが、与党が応じませんでした。新型コロナウイルス感染症の陽性者はきのうから1日1000人超で都知事は「第二波」を明言し、休業要請を検討。しかし、橋本さん自見さんの写真では、同じ方向を向いた自見さんの背後に橋本さんが立つなど「三密回避・ソーシャルディスタンス」を守っていない写真もあります。参議院麹町議員宿舎のカードキーをめぐっては、公明党の参議院国会対策委員長や復興副大臣をつとめた長沢広明さんも、あっさりクビを切られました。自民党の衆議院支部長も一発アウトが慣例化してきています。橋本さん、自見さんの情報共有についての懸念はあまりないかもしれませんが、厚労省の職員にはやっていられない、か。政権の選択肢なき政治で水がよどんでいます。

【参議院国土交通委員会 令和2年2020年7月30日(木)】

 おそらく答弁者の問題で理事会が長引いたようで2分程度開会が遅れました。

 閉会中審査。赤羽一嘉国土交通大臣が豪雨とGoToトラベルで政府報告演説。

 野田国義さんは、「国会が閉会され、厚生労働委員会が開けないから、こちらに出席していただきたい」と文春報道で厚労の政務を呼びましたが、出席を得られず。国交相に対して一般論を問いました。

 共産党の武田良介さんは大成建設の作業現場でコロナが発生。現場が止まっているが、従業員に対して休業補償がいつなされるかの説明がないとの事例を取り上げました。

 赤羽大臣は先週末の視察時に、新幹線の利用者が少ないと感じた、と答弁。GoToトラベルがマイカー利用で宿泊している人が出だしは多いのかもしれないとしました。こちらも時期が悪いのか、東京除外が悪いのか、野党の攻めに統一感がなくしりすぼみに終わりました。その中で、1日1000人超えということで、政府・自民党にとっては後々になってから水面下でのダメージになるかもしれません。

●今後の予定

 衆参の委員会、理事会ともまったく予定がありません。

●さまざまな角度から見た参議院麹町議員宿舎。
周りのビルに囲まれて運気が悪いような気がします。

正門となる、JR四ツ谷駅から直線に歩いたところにある入口。

こちらは全く別方向でホテルニューオータニ(紀尾井町)前から見た参議院麹町議員宿舎。

手前の喫煙所は、全く違う事業者が設置したもの。

国会議事堂からウォーキングした場合は最も近くになる方の出入り口。


渡り廊下の右側の建物の部屋の方が住みやすいとされています。右側の2階には会議室、3階には男女別の大浴場もあります。


この場所の左手前が週刊文春編集部がある文春ビルで1分程度の至近距離。

 世の中で顔を知られていない参議院議員が麹町宿舎に集まると、不倫をしたり、ごく一部の自立できない家族が四ツ谷駅経由であやしい昼を過ごしたりします。衆議院と違って、突然の解散で1カ月強、換気を忘れて留守にするようなことも、参議院にはありませんから、麹町宿舎も廃止しましょう。運気も悪そうです。情報が閉鎖的になりがちなガジットはなるべくなくしましょう。

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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

2020年秋の臨時国会開催へ、茂木敏充外相が張り切る「日本と英国の貿易協定」を2020年12月31日までに国会承認めざす「英国のEU離脱移行期間」内に

2020年07月30日 06時36分13秒 | 第202回臨時国会(2020年9月~)菅新首相選出
[写真]外務省、3年前の2017年の5月に、宮崎信行撮影。

 「10兆円の予備費」で、召集しないのではないかとの憶測も出ていた、令和2年2020年の秋の臨時国会「第202回国会」が開かれることが確実になりました。

 「日英貿易協定」の承認案(未締結)、祝日法改正案(201閣法56号)、「政府の見舞金の差し押さえ禁止の議員立法」の3点が主要な議題となりそうです。

 「ポスト安倍」をめざして張り切る、茂木敏充外相が来月8月上旬にも訪英し、同国史上最年少のエリザベス・トゥルス貿易相と会談。「日英貿易協定」の締結をめざします。我が国とEUは昨年2019年1月「日欧(EU)の経済連携協定(EPA
」を発効。自動車部品の関税10%が即時撤廃されました。しかし、英国はことし1月にEUを離脱するブレグジットを実行。ことし12月31日に「移行期間」も終わります。ボリス・ジョンソン首相(保守党)は「延長規定」を行使しない政治判断を強く主張。来年1月1日には、日本と英国との間では、自動車部品の関税が元に戻ってしまい、完成車の関税撤廃プログラムも白紙になります。

 これをおそれて、日本自動車工業会など日英の団体が「日英貿易協定」の締結を両政府に要望。トゥルス大臣は今月の英国議会で2回以上「Japan」に言及しています。但し、トゥルス大臣は英国と、日本・カナダ・豪州など11か国の「TPP11」(CPTPP)に入りたい思惑もあるようです。

 日英貿易協定の交渉について、衆議院外務委員である岡田克也さんは「来年1月1日付に発効しなければならないわけではないのではないか」としながらも「交渉の中身についてはうまくまとまっていいものにしてほしい」と語り、自由貿易に慎重な野党所属ながら、交渉とその結果によって承認に前向きな考えを明示しました。2020年7月7日の各報道機関との記者懇談会で筆者(宮崎信行)の質問に答えました。

 先の通常国会で「提出検討中」としながら、外務省の交渉が閉会後になった、「日欧(EU)航空協定」の条約も交渉が終わりました。外務省は「日欧航空協定」も早ければ臨時国会で手続きを済ませたいのではないでしょうか。

 野党4党はきょう30日、党首会談を開いて、臨時国会の召集を要求する考えで一致し、早ければあすにも、署名を提出します。しかし、けさの読売新聞報道によると、森山裕国対委員長はきのう29日「交渉が成立すれば、政府は臨時国会を考えるのではないかと予測する」と語ったそうです。茂木、トゥルス両大臣の張り切りようからして、早ければ来月にもまとまりそうです。

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