［写真］国土交通省（後ろ）の前にある「国会前」の看板＝実際には歩くと１０分以上の距離がある、きょねん、宮崎信行撮影。
きょうは衆・国交委、あすは参・国交委の閉会中審査。先の通常国会閉会日に国対の提案があった「閉会中審査ウィーク」は終わります。
さて、国交省関連では経済で中期的なニュースが続きます。ANAの現預金は１０か月程度持ちそうです。同社は半世紀前の元事務次官の経営の反省からか、政投銀融資を除けば政府の出資を絶対に受け入れない考えのようですが、先週４連休ではGoToトラベルで客足がかなり回復したよう。私が１２年前の記事で批判した三菱自動車工業のＲＶ車工場の産業再生機構の支援ですがたいした雇用継続効果もないまま閉鎖を迎え、税金の無駄だったと考えます。日産自動車も赤字ですが内部留保は潤沢。東京の不動産ですが、飲食店の閉鎖後に他の事業者が「空家賃」を払って押さえているケースがあり、東京郊外の安い貸倉庫は契約が相次いでいるようです。持続化給付金・実質無利子融資でキャッシュリッチな会社が多いようです。現下の雇用の心配よりも数年先のまだら模様が予想され、経済と雇用はますます見えない世界の話となってきたようです。新党の代表選びにもかかわります。会社の倒産は従業員は当日朝まで分かりません。永遠に続く前提で損益通算や融資を受けられる企業よりも、寿命が８０年前後の人間に着目した経済政策が必要でしょう。私も情報収集を進めます。
【衆議院国土交通委員会 令和２年２０２０年７月２９日（水）】
政府報告は令和２年７月豪雨とGoToトラベル執行状況の２本を１０分間程度で。大臣は「今も最上川で被害が出ている」と今日の話を盛り込み、「先の国会で成立した改正道路法で国が復旧を代行しているし、球磨川の護岸工事なども代行している」としました。GoToトラベルでは「ホテル・旅館業だけでなく貸し切りバス、ハイヤー、物品販売業など裾野が広くて９００万人の雇用がる」と意義を強調。「参加登録業者には三密回避など感染症対策をしなければ登録を取り消す場合がある」とし「利用者は利用いただけないことがある」と述べました。
政府報告に対する一般質疑がありました。秋に予想される内閣改造で入閣適齢期に入りつつある自民党の金子恭之さんは「豪雨は人吉市にとってはトリプルパンチ。直前までGoToトラベルの活用について人吉市女将さん会とも相談していた。正直今は受け入れられる状況ではないが、予算を少し残していただいたり、４年前の熊本地震の復興割を検討してほしい」という趣旨の発言をしました。また、金子さんは、池田豊人道路局長の答弁後に、「今月で退官と聞いている」とねぎらうと拍手がわきました。池田さんは県立高松高校から東大大学院を経て入省し、本省道路局か官房、出先の地方整備局長など道路局一筋だったようです。
荒井聡さんは「朝日新聞が連日報じたが、復興予算でゼネコンが１・６億円の裏金をつくっていた」とし税金の流用は許せないとしました。
●あすの予定
参議院国土交通委員会はあす（7/30）午前１０時から閉会中審査。これで自民党国対が立憲国対に提案した閉会中審査日程はすべて終わります。農水は「国交か農水」という提案であり、開く約束はしていないはずです。
●衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 きょう２９日
理事懇談会が開かれましたが、今後審議などをすることはありません。
●国会対策委員会 きょう
安住淳国会対策委員長は野党４党を代表して、自民党国対や大島理森議長に対して、臨時国会の召集を口頭で要求。
●立憲・国民幹事長会談 きょう
新党の綱領、規約、代表選規定の策定作業に入ることにしましたが、民主的な新党名決定の方法は持ち越しました。
●定例閣議はなし きのう２８日
きのう火曜日の定例閣議はありませんでした。夏休みモードになります。
松浦基明・共同通信政治部長の講演を、共同通信きさらぎ会員である法人の代表の立場で聞きました。私としては神奈川６区に国替えした公明党の遠山清彦さんが現地で浸透するまでは公明党は解散に応じないだろうな、という感想を持ちました。
このエントリーの本文記事は以上です。
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きょうは衆・国交委、あすは参・国交委の閉会中審査。先の通常国会閉会日に国対の提案があった「閉会中審査ウィーク」は終わります。
さて、国交省関連では経済で中期的なニュースが続きます。ANAの現預金は１０か月程度持ちそうです。同社は半世紀前の元事務次官の経営の反省からか、政投銀融資を除けば政府の出資を絶対に受け入れない考えのようですが、先週４連休ではGoToトラベルで客足がかなり回復したよう。私が１２年前の記事で批判した三菱自動車工業のＲＶ車工場の産業再生機構の支援ですがたいした雇用継続効果もないまま閉鎖を迎え、税金の無駄だったと考えます。日産自動車も赤字ですが内部留保は潤沢。東京の不動産ですが、飲食店の閉鎖後に他の事業者が「空家賃」を払って押さえているケースがあり、東京郊外の安い貸倉庫は契約が相次いでいるようです。持続化給付金・実質無利子融資でキャッシュリッチな会社が多いようです。現下の雇用の心配よりも数年先のまだら模様が予想され、経済と雇用はますます見えない世界の話となってきたようです。新党の代表選びにもかかわります。会社の倒産は従業員は当日朝まで分かりません。永遠に続く前提で損益通算や融資を受けられる企業よりも、寿命が８０年前後の人間に着目した経済政策が必要でしょう。私も情報収集を進めます。
【衆議院国土交通委員会 令和２年２０２０年７月２９日（水）】
政府報告は令和２年７月豪雨とGoToトラベル執行状況の２本を１０分間程度で。大臣は「今も最上川で被害が出ている」と今日の話を盛り込み、「先の国会で成立した改正道路法で国が復旧を代行しているし、球磨川の護岸工事なども代行している」としました。GoToトラベルでは「ホテル・旅館業だけでなく貸し切りバス、ハイヤー、物品販売業など裾野が広くて９００万人の雇用がる」と意義を強調。「参加登録業者には三密回避など感染症対策をしなければ登録を取り消す場合がある」とし「利用者は利用いただけないことがある」と述べました。
政府報告に対する一般質疑がありました。秋に予想される内閣改造で入閣適齢期に入りつつある自民党の金子恭之さんは「豪雨は人吉市にとってはトリプルパンチ。直前までGoToトラベルの活用について人吉市女将さん会とも相談していた。正直今は受け入れられる状況ではないが、予算を少し残していただいたり、４年前の熊本地震の復興割を検討してほしい」という趣旨の発言をしました。また、金子さんは、池田豊人道路局長の答弁後に、「今月で退官と聞いている」とねぎらうと拍手がわきました。池田さんは県立高松高校から東大大学院を経て入省し、本省道路局か官房、出先の地方整備局長など道路局一筋だったようです。
荒井聡さんは「朝日新聞が連日報じたが、復興予算でゼネコンが１・６億円の裏金をつくっていた」とし税金の流用は許せないとしました。
●あすの予定
参議院国土交通委員会はあす（7/30）午前１０時から閉会中審査。これで自民党国対が立憲国対に提案した閉会中審査日程はすべて終わります。農水は「国交か農水」という提案であり、開く約束はしていないはずです。
●衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 きょう２９日
理事懇談会が開かれましたが、今後審議などをすることはありません。
●国会対策委員会 きょう
安住淳国会対策委員長は野党４党を代表して、自民党国対や大島理森議長に対して、臨時国会の召集を口頭で要求。
●立憲・国民幹事長会談 きょう
新党の綱領、規約、代表選規定の策定作業に入ることにしましたが、民主的な新党名決定の方法は持ち越しました。
●定例閣議はなし きのう２８日
きのう火曜日の定例閣議はありませんでした。夏休みモードになります。
松浦基明・共同通信政治部長の講演を、共同通信きさらぎ会員である法人の代表の立場で聞きました。私としては神奈川６区に国替えした公明党の遠山清彦さんが現地で浸透するまでは公明党は解散に応じないだろうな、という感想を持ちました。
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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
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