【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【8/3】全体夏休み入りも、与野党とも幹部はそこそこ意気軒高 全国戦没者追悼式は中止・廃止すべきだと思うが厚労省「強行」のかまえ

2020年08月03日 20時03分47秒 | その他
 先々月に通常国会が閉会した後も、毎週、委員会閉会中審査がありましたが、今週からはまったく予定がありません。夏休みモードに入りました。ただ、与野党とも幹部らの毎週の定例会合はおおむね開かれるようです。

【政府・与党連絡会議 令和2年2020年8月3日(月)】

 時事通信=gooニュースの報道(
)によると、

 政府・与党連絡会議が官邸で開かれ、山口那津男・公明党代表が「感染拡大が地方にも波及し歯止めがかからない状況に、国民の不安は日増しに高まっている 」「政府がリーダーシップを発揮し、今必要な対策は何なのか分かりやすく発信してほしい 」「地方自治体とも連携し、機動的な対応を予備費なども活用して迅速に進めてほしい 」と語りました。

●あすの予定
 
 与野党国会対策委員長会談が設定されました。野党、そして大島理森議長から、臨時国会召集要求書への真摯な対応を求められた、森山裕・自民党国会対策委員長が、安住淳国対委員長に対して何らかの回答をする見通し。

 立憲民主党、国民民主党は、ともに執行役員会や常任幹事会・総務会を開きます。また、官房副長官・与党政調会長代理、野党政調会長の協議会「新型コロナウイルス感染症対策政府・与野党連絡協議会」も開かれます。

●全国戦没者追悼式は、中止・廃止を

 さて、3日付読売新聞に「大阪府、秋田県、沖縄県あど10府県」の遺族が「全国戦没者追悼式を欠席する意向」であることが報じられました。厚生労働省社会・援護局は天皇皇后両陛下をお招きして式典を強行するかまえ。

 8月15日正午。これになんの根拠があるのでしょうか。太平洋戦争が終わったのは9月2日です。敗戦国である我が国の天皇陛下がポツダム宣言を受諾するとラジオ演説した時刻が終戦だというのは思い込みです。韓国朝鮮では35年間の植民地支配が終わった瞬間だ、という認識はただしいでしょう。しかし、中国東北部など、グアム・サイパンなど南方諸島では統治は数年程度だし、満蒙開拓団員・グアム・サイパンでは終戦を知らずに8月15日以降に亡くなった人もいます。北方領土もしかり。

 さらに、アメリカには「ベテランズデー」がありますが、傷痍軍人に関する式典はありません。総務省から軍事恩給を受け取る傷痍軍人に対して、厚労省から遺族年金を受け取る遺族に対して、手厚い補償を継続化させたいという役所、団体、受給者の思惑が色濃く反映されたのが戦没者追悼式です。8月15日正午に、条約、憲法、法律、キリストさん、仏さんの何らかの規範が何らかの強制力を持たせているわけではありません。韓国の光復節は独立記念日です。

 今まで考えたこともなかった、という国民が9割でしょうが、私は中止・廃止すべきだと強く考えています。空気の押しつけ同調圧力です。

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