【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

安倍首相の体調不安説と佐藤超えで、自民党内政局流動化の兆し、内閣改造求心力低下のおそれも

2020年08月23日 18時05分42秒 | 第202回臨時国会(2020年9月~)菅新首相選出
[写真]安倍首相、きょねん2019年7月、宮城県内で、宮崎信行撮影。

 安倍晋三首相が「佐藤超え」を果たし、2799日間の連続在任期間となりました。もちろん、アメリカ大統領はここ3代連続で2期2922日間つとめていますから、長くもないですが、国会拘束が長く、体躯も劣りがちな日本人で2799日間連続は金字塔と言えるでしょう。「一億総活躍」「人生百年時代」と勇ましいスローガンとともに、閣議決定での憲法解釈変更や集団的自衛権解禁による日米軍共同指揮などを実現してきました。

 しかし、首相の潰瘍性大腸炎が大腸癌に移行しているとの慶應大学病院関係者の観測があります。これについて、甘利明さんらがフォローしていますが、甘利さんは麻生太郎副総理の側近です。菅義偉官房長官もフォローしていますが、もともと違う派閥の人です。首相と同期当選の岸田文雄・自民党政調会長も会って体調を気遣ったとしていますが、不安説を否定していません。最大派閥所属の首相ですが、その側近は中堅の後輩に限られ、萩生田光一文科相も体調を気遣ったと語りながら強い否定はせず。下村博文さん、稲田朋美さん、西村康稔大臣、他派閥の塩崎恭久さんらも側近とされますが、ひっしに体調不安説を否定する「弁慶」的な動きはでていません。

 今井秘書官ら官邸官僚の一強政治に自民党内の不満がくすぶっていたことも影響しているでしょうが、このままだと10月上旬が予想された内閣改造ができないかも。森内閣の最後のように、入閣できない滞貨一掃組、例えば8期の平沢勝栄さん、三原朝彦さん、山本拓さんらを一気に入閣させて文春砲とともに内閣支持率もろとも轟沈していくこともありえます。

 首相は、指定難病「潰瘍性大腸炎」を患っており、指定者が多いことから製薬各社が特効薬を競って開発したおかげで、体調を回復して長期続投が可能となりました。しかし、大腸癌ができているのではないか、との医療関係者の憶測も出ています。筆者・宮崎信行は人生カジノのような生き馬の目を抜く商工地域で、同業50社の中で抜きんでた成功をおさめた経営者兼後発地主の両親の30代後半の次男として生まれたため、バブル崩壊とともに、20名ほどの地域経済関係者が次々と癌になり亡くなっていくのをまじかに見てきました。もともと屈強な男が、父の会社と比して中古品率が高いためもあってか、ますます屈強な体躯となりながらも、資金繰りの慢性的な悩みや金遣いの荒さで、40歳代ないし60歳前後で癌になってどんどん亡くなっていきました。私の父が「本社竣工披露パーティー」を成功させた後、私の父に嫉妬して借りテナントで同じことをした社長も40歳代で亡くなりました。他社でなく弊社でも故鈴木元常務は独立して評判のとんかつ屋で成功したとたんに音信不通の兄2人が帰郷してたかられ40歳代で亡くなりました。都立駒込病院がんセンターで亡くなっただけでも8名になるので、コロナよりこわい、と母と話しております。一方、質素堅実な「東日本戦後上京組」の大泉前監査役(他社社長)は悪性リンパ腫になっても東大病院の治療で十数年80歳を超えても、真冬に奥さんと長時間サイクリングを楽しんでおられます。このため、私は、仮に安倍さんが癌ならば、首相を辞めて衆議院議員として治療を受ければ、おそらく完治するし、症例が多く必要なので、難病指定部分を超えて自費が必要かもしれませんが、治療に専念すれば、完治することもあるでしょう。

 安倍さんは首相を辞めた後、衆議院議員として3名ほどのお付を従えて国会内を闊歩していましたが、地元では下関市役所の各課をローラー作戦するなどひっしの形相で再び首相の座をつかみました。一度辞任して、衆議院議員の立場のまま癌治療できると思いますので、症例をつくる意味でも、治療に専念して、いずれに、時の首相のアメリカ特使などをつとめてほしいように感じます。

 以上です。