【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【8/20】参議院厚生労働委員会閉会中審査は、自民党の薬剤師会組織内議員がコロナワクチンの開発の見通しをたずねるも報道通りの状況で終始

2020年08月20日 16時15分03秒 | 2020年夏秋政局 菅自民 枝野立憲 新体制に
【参議院厚生労働委員会 令和2年2020年8月20日(木)】

 閉会中審査で一般質疑がありました。

 自民党の本田顕子さんは「自由民主党・新緑風会の本田あきこです」と間違え、場内はかなりどよめきました。本田さんはワクチンの開発や確保について質問。厚生労働省は「明かせないことも多い」としながら、報道されている通りの現状をていねいに説明しました。日本薬剤師会組織内の本田さんですが、薬剤師はワクチン開発にあたる製薬会社とはほとんど接点はないのでしょうか。薬剤師のみなさんも、ワクチン・特効薬のそう遠くない将来の投入にそなえて、予習をしていただきたいところです。
 
 共産党の倉林明子さんが、在日米軍のコロナウイルス感染症状況についてただすと、防衛省は「8月7日までに軍人は全員が検査を終えた」と答弁しました。

【与野党国会対策委員長会談 同日】
【与野党参議院国会対策委員長会談 同日】


 前日の野党国対委員長連絡会議の認識をふまえて、安住淳国対委員長が森山裕自民党国対委員長に対して臨時国会の召集を再び要求。応じられなければ、9月2日(水)に衆議院予算委員会集中審議を開くよう求めました。

 参議院では芝博一国対委員長が末松信介・自民党参議院国対委員長に同じような要求をしたようです。


[写真]森山裕・自民党国対委員長、2019年10月、宮崎信行撮影。


[写真]安住淳・国対委員長、2017年5月、宮崎信行撮影。


[写真]末松信介・自民党参議院国対委員長、2018年10月、宮崎信行撮影。


[写真]芝博一・参議院国対委員長、2017年7月、宮崎信行撮影。

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インターネット版官報

Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

【2020年新党】「枝野が代表としてふさわしい」岡田克也さんが先陣を切って枝野幸男初代代表を推す、実力者一番乗り、一回では政権交代できないとの考えも

2020年08月20日 15時57分28秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]枝野幸男さんと岡田克也さん、きょねん2019年12月、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんは、前日までに解党が決まった、立憲民主党と国民民主党の合流新党について、「私は合流新党に参加する」「枝野が代表にふさわしいいと思います」と語り、枝野幸男さんを初代代表に推すことを明言しました。2020年合併新党に参加を表明した議員のなかで、「枝野初代代表」に言及したのはこれがはじめて。一部で「民主党の再放送ドラマ」などとの批判がある中、枝野初代代表の流れをつくり、新党でも一定の影響力を維持したいとみられます。

 岡田克也さんは、きょう、令和2年2020年8月20日(木)正午から、国会内で記者懇談会。15名の記者が集まりました。


[写真]記者懇談会に向かう前に首相官邸前で自撮りをする筆者・宮崎信行、2020年8月20日午前11時45分ごろ。

 岡田さんは前日の国民民主党両院議員総会の決議で「解党」が入っておらず、玉木雄一郎代表が残るのではないかとの懸念を踏まえて、「可能な限り全員で(2020年新党)参加するのがこのましい。玉木さんが参加しないのは残念だ。全員に参加してほしい」としました。玉木さんに「イメージで説明する人なんで、具体的に説明してほしい」と東大法学部・官僚の後輩に対して翻意を求めました。岡田さんは「最近、玉木さんとは直接話していない」と明かしました。

 前回衆院選後、岡田さんが言い出した「大きな塊」がキーワードになったことを記者から指摘されると、岡田さんは「長い道のりだった」と振り返り、「今だから話すが、連合の神津里季生会長に会い、早く戻さないと、民社党と社会党になってしまいますよと言った。もっと早く戻せると思ったがなかなかできなかった」とし2017年の前原誠司さんの誤った判断を否定しました。

 福山哲郎さんが「150人規模」との見通しを示していることについては、岡田さん自身は分からないとしました。政権交代直前の水準に近づくとの観測について、岡田さんは「政権交代は私自身は1回では無理だと思っている。次の選挙で衆議院で130議席から150議席ほどになって、新しい党により政策を磨き、人を育てる時間が必要だ」と述べました。岡田さんは2016年に自らが「育てたい人材」と語った山尾志桜里さんの新党不参加については、質問が出ず、語りませんでした。

 「50億円問題」については、「玉木さんは毎回違うことを言っているから、9月にならないと分からない」としました。岡田さんは自ら「先日、私が2004年から2005年に初めて民主党代表をやったときの番記者の集いがあったが、その際、党職員の経費の前払い金を返還させたことが話題になった。ほとんど税金ですから」と語り、ごく一部の国民民主党の職員の動きを牽制しました。

 岡田さんは記者団に対して、最近、ガラケー(ガラパゴス携帯電話)からiPhone(アイフォーン)に替えたことも明かしました。国会議員は国外機関などのハッキング被害を懸念して、NTT関係が製造するガラケーにこだわっていました。最近は懸念が薄くなったので、アップル社のiPhoneにしたようです。

 以上です。

【官僚人事】内閣総務官に大西証史さん、官報掲載、予算委員会「桜」連日答弁経て

2020年08月20日 09時42分53秒 | 国会人事
[画像]大西証史さん、ことし2020年2月4日、衆議院インターネット審議中継をスクリーンショット。

 大西証史・内閣総務官を含む今夏の内閣官房人事が、きょう2020年8月20日付の官報に掲載されました。

 大西証史さんは1964年愛媛県。東大法学部を経て昭和63年1988年に厚生省に入りました。

 大西さんは、2月・3月の衆参の予算委員会でテレビ入り基本的質疑も含めて内閣審議官として、「桜を見る会」の名簿について野党議員からの質問に答弁していました。内閣総務官が就任直前の国会で連日答弁に立っていたのは異例の展開。安倍晋三首相忖度官僚の論功行賞人事といえるかもしれませんが、さすがに言い過ぎかもしれません。

 内閣総務官として全府省庁が書いた総理答弁を集約。また、在任中に、衆議院の解散の詔書の写しをお盆に載せて内閣官房長官に手渡す役回りも果たしそうです。

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