【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【閉会中審査】農林水産省「MAFFーSAT(マーフサット)」を急派し、「ソラーパネルのせいではない」

2023年08月17日 16時43分36秒 | 閉会中審査
【参議院災害対策特別委員会 きょう令和5年2023年8月17日(木)】
 佐賀・福岡・石川・秋田各県「線状降水帯」令和5年梅雨前線による大雨で、派遣委員報告と政府報告。それに対する質疑が開かれました。

 立憲民主党の野田国義さん(福岡県選挙区)は、「それから最後の質問になろうかと思いますけれども添田町でございますがこれまた地元でも大きな話題になっているところなんです」としました。「大きな土石流が起こって死者も出たということをご承知の通りでありますけれども、ソーラーパネル、上流に町有地ソーラーパネルがある」と指摘しました。

 これに対して、林野庁次長は「指摘の添田町の大災害につきまして被災直後にMAFFーSAT(マーフサット)、農林水産省の職員による災害のサポートチームが、現地調査を行いました。調査では、今回の土砂崩れが発生した斜面上部にソーラーパネルが広がってるわけですけど、崩壊した箇所に雨水が流れた痕跡がないことを確認した」とし「今回の崩壊とソーラーパネルとの直接の因果関係はなく、記録的な大雨によるものと推察している」と答弁しました。林野庁は「より厳しい基準で、太陽光発電施設による災害を防ぐということを、また経産省とも連携して進めていきたいと考えている」としました。

 谷公一国土強靭化相は「一般論として、土砂災害の発生に繋がる土地の開発行為を行おうとする事業者は、いわゆる砂防三法と言われる砂防地滑り防止法、急傾斜地法、盛り土規制法等の関係法令に基づき、必要な手続きを遵守することが求められる」としました。

 以上です。