【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【公明党】山口那津男さんが公明党代表勇退を明言、来年2024年9月、仮に衆院選がなくても

2023年08月20日 23時59分59秒 | その他
[写真]山口那津男さん、おととし2021年7月、都内で、宮崎信行撮影。

 0時20分投稿で、23時59分にバックデート。

 公明党の山口那津男代表は、訪問先のベトナム社会主義共和国の最大経済都市「ホーチミン」で同行記者団との「内政懇談会」に応じて、「後進に道を開くのが私の役割だ。そうしたことを念頭に置きながら残り任期に力を集中したい」「優秀な後輩が育ってきている。次の世代が議席を確保し、次の党運営の盤石な基盤をつくれるよう全力を挙げたい」と語り、来年9月の党大会で退任することを明言しました。

 現地・日本時刻とも令和5年2023年8月20日に語りました。

 今夏、2度目の外遊に同行した新聞記者団へのサービスとして、事前に用意していた回答だと考えられます。

 公明党の代表の任期は2年で、西暦で偶数の年の9月・10月に党大会を開催。事前に立候補を締め切って、代表を選びます。代表がほぼ全役員を選び、新・幹事長がわずかな補充をする方式になっています。

 2009年の第45回衆院選での太田昭宏代表の東京12区での落選で、山口那津男さんが政調会長から一気に昇格。2010年秋の定期大会から7選していますから、8期15年となりそうです。山口さんが国会の議席を引き継いだ竹入義勝委員長よりは短い在任期間となります。

 山口さんは、2025年10月が任期の第50回衆院選がなくても、2024年9・10月の代表選に出ないという趣旨と思われます。本人が2025年7月の参院選東京選挙区に出るどうかは別問題です。

 第50回衆院選がなければ、岸田文雄自民党総裁、泉健太立憲民主党代表も党首としての同時に改選期を迎えます。

 後任の代表ですが、仮に衆院選があり、埼玉14区小選挙区で石井啓一幹事長が当選すれば最有力となりそう。一方、関西6選挙区のうち中堅男性2議員をホープとみなされていますが、そもそも落選する可能性もあります。万が一、石井さんが小選挙区落選した場合は、高木陽介政調会長らの動向も注目されそうです。参議院会長は西田実仁さんが続投。女性代表は無さそう。

 新代表は、2025年夏の、都議選、参院選の対策も急務で、難しいかじ取りが迫られそうです。

 山口代表は、おととしの第49回衆院選で、自民党の甘利明幹事長とともに、「安定の自公政権か、立憲共産党政権かの選択だ」と構図を語ったことっから、立憲共産党という政党ができたと信じる人が全国に続出する「関東大震災・朝鮮人・香川県民・沖縄県民大虐殺」と同じような状況となったことから、横綱相撲でなく、代議制民主主義を破壊しかねない行為だったとの批判もあります。


[写真]ベトナム社会主義共和国の最大経済都市・ホーチミン市を訪れた筆者、1997年2月。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023082001000790


以上です。

【横田一記者直撃】小沢一郎氏を問われ「そういうのはいいですから」と大久保隆規さん「日はまた昇る」岩手県議選の釜石市・大槌町」定数2は金曜日告示へ

2023年08月20日 23時41分22秒 | 地方
 大久保隆規さんは未来を見ているようです。

 既報の通り、今週金曜日に告示され、来月3日に投票される、岩手県議会議員選挙「釜石市・大槌町選挙区」定数2に無所属新人で出馬する大久保隆規・元釜石市議(61歳)が、当ニュースサイトの友好媒体・横田一記者から「いろいろ小沢一郎さんとの関係でご苦労された期間も長かった」と声をかけられ「そういうことはいいですから。とにかく私は、釜石・大槌のために頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いします」と前向きに答えました。

 横田記者が、既に告示された知事選に関連して、きのう2023年8月19日に釜石駅前で取材しました。

 今週にも岸田首相が決定する東電福島原発の処理水海洋放出について、大久保さんは「これは沿岸ではダメージになりかねませんので、県としてもしっかりと取り組んでいかないといけないと考えています。そうではなくても、水産は大変ですから」と語り、仮に来月3日に「達増知事・大久保県議」が誕生したら、二人三脚で心を砕く意欲を示しました。 

 ちなみに釜石から福島原発までは288キロ。福島原発から皇居までが254キロで、皇居の方が近いのですが、日本では「東北を知らない」東北差別が根強く、そこから海外発信もされるので風評被害の影響は残りそうです。

 大久保さんは選挙について「日はまた昇る 釜石市のために。というのがキャッチフレーズで私自身、頑張ります」と語りました。

 大久保さんが小沢事務所を去った後に、小沢さんは「国民の生活が第一」「日本未来の党」「生活の党」を通じて、政党交付金14億円をため込み「国民生活会議」(代表者・会計責任者は元公設秘書のO女史)を持っています。

 が、釜石市はそもそも、旧岩手1区で、鈴木善幸首相・鈴木俊一財務大臣の地盤です。鈴木さんは初代・農林「水産」大臣です。小沢さんが永田町での権勢を持った際に、県議らが黒塗りの車を並べて「港湾視察」をする行事を、小沢さんが先頭でするようになりました。この時期に前後して、釜石市長選で敗北した大久保さんを取り込むねらいで、大久保秘書が誕生したと考えられます。

 2010年国勢調査から2020年国勢調査にかけて、釜石市の人口は12・8%減っており、県内の全自治体ワースト1です。現職ではない大型新人の登場がのぞまれているように感じます。日はまた昇る。

大久保隆規さんが岩手県議選「釜石市など選挙区定数2」に出馬へ、来月3日投票、立憲県連推薦か - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

 以上です。