【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

選択肢少ない日本で、昨日の首相「唯一の道」と自民党と永遠の愛を誓う、予算案は来週採決の公算

2024年03月18日 17時53分51秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]下村博文さん、宮崎信行撮影。

 自由(リバティー)とは選択肢があることです。日本に生まれたこと、日本国民に生まれたこと、法律婚した夫または妻、生まれた子。選択肢は一つ。ワゴン車か軽自動車か、住む場所働く場所、そして、政権政党。これは選択できます。それなのに「永遠の愛を誓う」ような感覚で、「民主党はだらしない」と徹底的にたたいたり、あっけにとられて投票所に行かなかったりしたのが現在の状況ではないでしょうか。

 きのうの自民党大会は、軒先のみの取材でしたが、同党ウェブサイトによると、岸田さんは「我が国は今、国の内外に日本の未来を決めるような課題山積です。自民党でなければならない。だからこそ自民党は変わらなければならない。
我が党が国民の信頼を回復し、政策を前に進めていく。それこそが、日本の明るい未来につながる唯一の道と確信をいたします」と語りました。

 岸田さんは自民党大会で永遠の愛を誓いました。前回の選挙で与党幹部らは「安定の自公政権か混乱の立憲共産党か」の「究極の選択」を迫りました。与党幹事長らがいうことは正しいことだと考える有権者が多いようですが、今、「立憲共産党」をエゴサーチすると「イタい人」だけです。政権交代ある政治が必要だという観点を、過去十数年間もってほしかったと思います。

【参議院予算委員会 きょう令和6年2024年3月18日(月)】
 朝8時55分から「令和6年度予算案」12日目、集中審議「こども子育て・社会保障を含む内外の諸課題」。
 今国会初めて、冒頭から、首相の発言。これは早朝の北朝鮮弾道ミサイル3発発射のEEZ外落下について。ここで、福山哲郎・立憲民主党初代幹事長が「NSCは開いたか」。以前にも見た光景ですが、首相は「8時台に開いた」と答弁しました。福山さんは離婚後共同親権法案(213閣法47号)について慎重に考える方向性の超党派議連を組織していますが、きょうはそこまでいかず。明日は一般質疑。水曜日は祝日、木曜日金曜日は委嘱審査。採決は来週になりそうです。

【参・地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会】
 自見はなこ、河野太郎両大臣の所信的あいさつ。衆側で出席する加藤鮎子・こども子育て相はこちらには出席しません。

【衆・政治倫理審査会】
 本人申し立てによる下村博文さんの弁明。私は学生時代、中選挙区の旧東京9区と小選挙区の東京12区で2回選挙ボランティアをやっていますので、よく知っています。初当選前に、松野博一さんが「あっちの方がタマが良いんですよ」という表現で下村都議を語ったことを目の当たりにしたこともあります。また博文進学ゼミに通った友人もいます。

 報道では、森喜朗さんの事務所に現金2000万円を持参して「清和会会長に指名してほしい」とお願いしたが、突き返され、決定的に「5人衆」から疎外されたとされています。

 安倍、細田会長が他界していますので、きのうの自民党大会に出席した森喜朗さんに対する参考人招致や、予算委員会証人喚問なども必要となりそうです。

 しかし、8割方、早稲田です。私も早稲田卒業後、スキーを一度もしていませんが、50歳にもなると、別に良いかなと。家族でないと具合が悪くても体をさすりあえないですし。大学レジャーランドのサークル感覚でのコミュニケーション能力の高さで課題を先送りしてきたことが日本の動脈硬化を進めている気がします。

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