宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

立憲、維新の候補者「バーター調整」に含みも限定的か、過去には東京1区と大阪市内バーター

2024年03月26日 20時09分12秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]日本維新の会党本部を取材する筆者、大阪市内。

 次の第50回衆院選(来年秋以前)の小選挙区289のうち、立憲民主党と日本維新の会の候補者が「100近くバッティングしている」(馬場伸幸代表のおとといの党大会の発言)ことについて、岡田克也・立憲幹事長は「両方がウィンウィンになるなら、かなりギリギリのところで、猶予を残しておきたい」と語り候補者の一本化に含みを持たせました。

 岡田さんは、2014年12月の第47回衆院選で、民主党の海江田万里代表の東京1区で維新の党に候補者を下げてもらう見返りに、大阪市内・千里ニュータウン(大阪1区からおおむね同10区まで)で民主党が候補者を立てなかった「バーター」について「そこは実は私は(代表代行だったが)やってなかったんで、(高木義明)選対委員長と馬淵澄夫さんが主として進めておられた」とし、東京1区で海江田代表が落選したことから「結局いい結果には繋がらなかったなと私は思ってます」と語りました。
 
 立憲は昨春の補選でも参院大分で一本化しながら僅差で落選しました。今回も水面下での調整となりますが、一本化は難航しそうです。

【衆議院本会議 きょう令和6年2024年3月26日(火)】

 まず国会同意人事がありました。このうち一人は私が日経新聞時代の取材で上司に調子よく対応する姿を見たことがあります。

 続いて、「2027年3月19日からの横浜花博の政府代表設置法案」(213閣法7号)が全会一致で可決し、参に送られました。
 重要広範議案「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)が坂本農相から趣旨説明され、首相らが答弁しました。

【参議院予算委員会】
 「令和6年度予算案」は17日目。一般質疑。このうち立憲は、横沢高徳さんが「介助付き就労」「鉄道の障害者割引」、三上えりさんが「被爆遺構」「核軍縮」、柴慎一さんが「JRとJP日本郵政」について持ち味を発揮した質問をし、採決に向けて加速しました。あすは午前中3時間集中審議。

【衆・法務委】
 一般質疑のみで「共同親権法案」(213閣法47号)は審議入りしませんでした。

【衆・厚生労働委】
 「生活困窮者自立支援法及び生活保護法改正案」(213閣法9号)の参考人質疑。

【衆・地こデジ特別委】
 「地域再生法改正案」(213閣法29号)が採決され、可決すべきだと決まりました。共産は、この法律に盛り込まれた政策減税の利用者が10者未満であると指摘しました。
【衆・農林水産委】
 本会議が終わってすぐ「213閣法26号」の与党質疑1巡目をするあわただしい日程。
【参・国土交通委】
 「奄美振興法及び小笠原法改正案」(213閣法11号)の趣旨説明。
【参・外交防衛委】
 「在外公館名称・位置・給与法改正案」(213閣法6号)の趣旨説明。

●立憲常任幹事会
 田島麻衣子さんの参院選・愛知の公認が決まりました。埼玉などでも公認が出ています。

●岡田克也幹事長会見
 上述の立憲・維新のバーターのほか、能登半島地震に関する補正予算案の編成をとなえました。岡田さんは「当然です。予備費で、訳のわからない使い方をしている。緊急でやむを得なかったということは、一応、年度内についてはわかります。復旧の部分というのは、緊急性、急遽手当するならわかりますが、復興ということになると、どういうビジョンをもってやっていくのかと。これは国会議論することが私は必要だと思う」と語りました。具体的に4月からなのか、6月までをめどにするのかは言及しませんでした。

 以上です。