[写真]国会トリビア、実は国会内に2つある伊藤博文像のうち知られていない方の1つ、国会の中庭の参議院通用門近く、7年前の2017年5月、宮崎信行撮影。
日銀が出口に向かいましたが、一部報道で、10年超に買い込んだETF70兆円をどうするという観測があります。日銀の資産であるETFを売って、日銀が日銀券を調達する必要ってないですよね。自分が日銀券を発券しているんですから。野田佳彦首相の「魔法なんてありません」の魔法はあったことになります。
政権交代後は、政策コンサルタントの仕事が増えているようです。「物流2024年問題」というワードを誰が作ったかはしりませんが、法案が審議入りしました。
【衆議院本会議 きょう令和6年2024年3月21日(木)】
「物資の流通の効率化に関する束ね改正法案」(213閣法19号)が公明党副代表でもある斉藤鉄夫国土交通大臣から趣旨説明されました。公明党が質問しました。今後の「建設業法などの改正案」(今月8日提出済み=213閣法51号)もにらみ、公明党議員は完全クルーズの建設業者を集めた政治資金パーティーを開いています。この資金の一部が政治資金収支報告書に載っていない可能性があり、これも「裏金」として表面化することもありそうです。
大阪5区の公明党の国重徹さんは創価大学卒の弁護士で、当選4回49歳。この選挙区では比例復活で、共産党の宮本徹さん、れいわ新選組の大石あき子さんも現職です。ここに、維新の梅村聡・参議院議員(通算11年)が衆転して挑むことになりました。国重さんが比例重複をめざすとしても「3枠」のうち先輩と京都重点をいれると上位登載は微妙で、国重さんは大ピンチです。
蛇足ですが、開業医の梅村さんの先祖は開業医としてのすべてを捨てて北海道・十勝に移住。開拓することで農地自由化を実現。同じ徳島出身である石川知裕元衆議院議員の先祖がみてもらっていたという交流があります。
国重さんは「2024年問題。働き方改革関連法に基づいて来月からトラックドライバーの時間外労働の上限が年960時間とする規制が適用されます」「我が国の物流の大部分はトラック輸送に依存しているところ、輸送能力が2030年度には約34%不足する恐れがある。これは民間のシンクタンクの試算です」と語りました。斉藤大臣は「荷主、物流事業者、消費者、行政の情報共有が不可欠だ」と答弁しました。
【衆・総務委 同日】
「NHK予算承認案」(213承認1号)で、冒頭、古賀信行・経営委員長が発言を求め「(おととい)3月19日は、先約の日程があった」として審議日程がずれ込んだことを謝罪しました。野村出身の古賀さんは今月1日で経営委員になりいきなり委員長に互選。日銀出身の稲葉延雄NHK会長と東大同級のようです。そして稲葉会長は首相の甥・宮澤洋一税調会長とのつながりだと思われます。民間人がいきなりNHK会長になった最初の国会審議で、緊張のあまり英語で答弁してしまい、辞任に追い込まれ池田勇人首相番の政治部出身の副会長が昇格して独裁となりました。今回、幹部に出世した元政治部記者も面識はありますが、ふらふらになりながら国対を回っていた印象です。なかなか不透明な霧の中の日本という感じがします。採決は全会一致で承認すべきだと決まりました。
●衆議院憲法審査会の幹事懇談会が設定されましたが、逢坂誠二さんらが欠席しました。
●衆議院予算委員会、参議院予算委員会で証人喚問を求める動きとなりました。
●参議院の令和6年度予算審議は13日目で「委嘱審査・特別委員会」。
●日程がやや遅れているようで、参議院環境委員会は大臣所信に対する質疑をして、あすの委嘱審査に備えました。外交防衛委は「長期契約法の恒久化法案」(213閣法13号)。財政金融委員会は「所得税法改正案」(213閣法1号)。総務委は開かれていませんが、日切れ法案は審議入り済み。
●衆議院は農林水産委で「特定農業加工業経営改善臨時措置法改正案」(213閣法50号)を議了(全会一致で可決)。来週火曜日(3/26)の本会議で「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)が審議入りへ。災害対策特別委員会の一般質疑では能登の近藤和也さんも質問しました。情報監視審査会も例年の審査をしました。理事懇談会(幹事懇談会)は法務、環境、予算、政治倫理審査で開かれました。
●あすの予定 「経済安保法案」(213閣法24号・25号)、「生活困窮者自立支援法改正案」(213閣法9号)、「水素社会基本法案」(213閣法16号・17号)が審議入り。「2027年横浜花博政府代表設置法案」(213閣法7号)「地域における生物多様性法案」(213閣法43号)「地域再生法改正案」(213閣法29号)も審議されます。参議院は、予算委嘱審査で常任委員会が開かれますから、一昨夜から明朝にかけて全府省庁局課が国会対応にかかりっきりとなっているでしょう。来月の転勤を前に同床異夢の職員がいて課も分断されているかも。それでも、G7の一員。広島サミットにゼレンスキー大統領を呼べる国。もうひと踏ん張りです。
以上です。
日銀が出口に向かいましたが、一部報道で、10年超に買い込んだETF70兆円をどうするという観測があります。日銀の資産であるETFを売って、日銀が日銀券を調達する必要ってないですよね。自分が日銀券を発券しているんですから。野田佳彦首相の「魔法なんてありません」の魔法はあったことになります。
政権交代後は、政策コンサルタントの仕事が増えているようです。「物流2024年問題」というワードを誰が作ったかはしりませんが、法案が審議入りしました。
【衆議院本会議 きょう令和6年2024年3月21日(木)】
「物資の流通の効率化に関する束ね改正法案」(213閣法19号)が公明党副代表でもある斉藤鉄夫国土交通大臣から趣旨説明されました。公明党が質問しました。今後の「建設業法などの改正案」(今月8日提出済み=213閣法51号)もにらみ、公明党議員は完全クルーズの建設業者を集めた政治資金パーティーを開いています。この資金の一部が政治資金収支報告書に載っていない可能性があり、これも「裏金」として表面化することもありそうです。
大阪5区の公明党の国重徹さんは創価大学卒の弁護士で、当選4回49歳。この選挙区では比例復活で、共産党の宮本徹さん、れいわ新選組の大石あき子さんも現職です。ここに、維新の梅村聡・参議院議員(通算11年)が衆転して挑むことになりました。国重さんが比例重複をめざすとしても「3枠」のうち先輩と京都重点をいれると上位登載は微妙で、国重さんは大ピンチです。
蛇足ですが、開業医の梅村さんの先祖は開業医としてのすべてを捨てて北海道・十勝に移住。開拓することで農地自由化を実現。同じ徳島出身である石川知裕元衆議院議員の先祖がみてもらっていたという交流があります。
国重さんは「2024年問題。働き方改革関連法に基づいて来月からトラックドライバーの時間外労働の上限が年960時間とする規制が適用されます」「我が国の物流の大部分はトラック輸送に依存しているところ、輸送能力が2030年度には約34%不足する恐れがある。これは民間のシンクタンクの試算です」と語りました。斉藤大臣は「荷主、物流事業者、消費者、行政の情報共有が不可欠だ」と答弁しました。
【衆・総務委 同日】
「NHK予算承認案」(213承認1号)で、冒頭、古賀信行・経営委員長が発言を求め「(おととい)3月19日は、先約の日程があった」として審議日程がずれ込んだことを謝罪しました。野村出身の古賀さんは今月1日で経営委員になりいきなり委員長に互選。日銀出身の稲葉延雄NHK会長と東大同級のようです。そして稲葉会長は首相の甥・宮澤洋一税調会長とのつながりだと思われます。民間人がいきなりNHK会長になった最初の国会審議で、緊張のあまり英語で答弁してしまい、辞任に追い込まれ池田勇人首相番の政治部出身の副会長が昇格して独裁となりました。今回、幹部に出世した元政治部記者も面識はありますが、ふらふらになりながら国対を回っていた印象です。なかなか不透明な霧の中の日本という感じがします。採決は全会一致で承認すべきだと決まりました。
●衆議院憲法審査会の幹事懇談会が設定されましたが、逢坂誠二さんらが欠席しました。
●衆議院予算委員会、参議院予算委員会で証人喚問を求める動きとなりました。
●参議院の令和6年度予算審議は13日目で「委嘱審査・特別委員会」。
●日程がやや遅れているようで、参議院環境委員会は大臣所信に対する質疑をして、あすの委嘱審査に備えました。外交防衛委は「長期契約法の恒久化法案」(213閣法13号)。財政金融委員会は「所得税法改正案」(213閣法1号)。総務委は開かれていませんが、日切れ法案は審議入り済み。
●衆議院は農林水産委で「特定農業加工業経営改善臨時措置法改正案」(213閣法50号)を議了(全会一致で可決)。来週火曜日(3/26)の本会議で「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)が審議入りへ。災害対策特別委員会の一般質疑では能登の近藤和也さんも質問しました。情報監視審査会も例年の審査をしました。理事懇談会(幹事懇談会)は法務、環境、予算、政治倫理審査で開かれました。
●あすの予定 「経済安保法案」(213閣法24号・25号)、「生活困窮者自立支援法改正案」(213閣法9号)、「水素社会基本法案」(213閣法16号・17号)が審議入り。「2027年横浜花博政府代表設置法案」(213閣法7号)「地域における生物多様性法案」(213閣法43号)「地域再生法改正案」(213閣法29号)も審議されます。参議院は、予算委嘱審査で常任委員会が開かれますから、一昨夜から明朝にかけて全府省庁局課が国会対応にかかりっきりとなっているでしょう。来月の転勤を前に同床異夢の職員がいて課も分断されているかも。それでも、G7の一員。広島サミットにゼレンスキー大統領を呼べる国。もうひと踏ん張りです。
以上です。