【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

高市早苗大臣「経済安全保障情報保護法案」で巻き返しをはかる、一年前に「参・予算委逆切れ小西の捏造でなければやめる」で総裁レースで後ずさり

2024年03月22日 17時31分53秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 写真は今から13年前、2009年5月13日に、岡田克也さんがぶら下がりを受けている写真=宮崎信行撮影=ですが、当時より記者の人数が減っています。大谷選手など様々なニュースがありますが、今国会は重要法案が目白押しとなっています。記者も各々の人生で関心を持った政策に付随した法案一つに注目して担務の是非物取材がないときには、気に掛けて追ってほしいと思います。

 こちら東京では組織的特殊詐欺を警察が検挙したおかげか「物を落としたから助けて」とする寸借詐欺未遂の電話がかかっているそうです。今は電話は定額課金だからとりあえずかけて脈を探すのでしょう。コロナで困窮した人もいますので、警察は雑踏警備で腕章をつけて一緒に立てば日当5000円というような仕事をつくったらどうでしょうか。私が若いころ海外を旅したときは、メキシコシティの警察はそういう配置をしていました。

 第213回通常国会は57日目。来週は、3月29日(金)、30日(土)、31日(日)となります。日切れ法案はすべて参議院に送られています。土日開催はないのでは。ちなみに「旅費法改正案」(213閣法8号)ですが、これは「7年4月1日施行」なのでまだ審議入りしていません。

●衆議院の本会議は金曜日午後1時、参議院の本会議は金曜日の午前10時が定例日で、たいてい開かれますが、きょうは予算の委員会審議を優先して開催されませんでした。

【衆・内閣委 きょう令和6年2024年3月22日(金)】
 2法案を1件として重要広範になっている「重要経済安全保障情報の保護及び活用に関する法律案」(213閣法24号)と「経済安全保障推進法案」(213閣法25号)が高市早苗大臣から趣旨説明され、ただちに対政府質疑に入りました。

【衆・外務委】「2027年3月19日からの横浜花博政府代表設置法案」(213閣法7号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。質疑では共産・穀田恵二さん(今期で勇退)が、1990年の大阪市鶴見区の「国際花と緑の博覧会」の後、花卉農家の生産・販売が3割減っているとしており、今回も花卉農家への配慮が足りないとしてきました。

 ところで、横浜では、星野リゾート・三井不動産主導の「関内駅前再開発」
がついに全面広告で発表されたようです。林前市長が市庁舎を1億円未満で星野に売る決定をした不可解さ。陸側の伊勢佐木町は廃れ、神奈川2区のみなとみらいは隆盛。日本最大の田舎「横浜」の利権争いでスガ首相が総選挙にのぞめなかったのは残念です。花博会場は昭和20年代後半から米軍が占有していたから、人口ゼロだった地域ですから、行政への考えは寛容であっていいように、組織で港周り報道をしていた部外者としてはいいように思います。当委員会では今後、「日独ACSA」(213条約2号)もあります。

【衆・地こデジ特別委】「地域再生法改正案」(213閣法29号)が質疑終局。次回の採決では、立憲が賛成することを昨日党議決定しました。次回は26日(火)9時。

【衆・経済産業委】「水素社会推進法案」(213閣法16号)と「二酸化炭素の貯留事業に関する法律案」(213閣法17号)の対政府質疑。

【衆・厚生労働委】「生活困窮者自立支援法及び生活保護法改正案」(213閣法9号)の対政府質疑。5名の有識者に参考人として来てもらうてはずも議決されされました。

【衆・環境委】「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進に関する法律案」(213閣法43号)の対政府質疑。

【衆・復興特別委】大臣所信に対して玄葉光一郎さんらが質問。

【参・予算委】【参・第1種常任委員会】「令和6年度予算案」について、衆での分科会にあたる委嘱審査がありました。週明け月曜日に集中審議の予定。
●参・財政金融委は、「所得税法改正案」(213閣法1号)と「関税定率法改正案」(213閣法4号)と「3階建て」となり、1号は質疑終局となりました。●参・総務委「地方税法改正案」(213閣法2号)と「地方交付税法改正案」(213閣法3号)も質疑し、終局しました。

●立憲民主党 泉健太代表はコロナ療養のため代表記者会見は2週連続で中止され「政権交代遊説」もしません。岡田克也幹事長はお得意の「NHK日曜討論」に出ます。石井啓一・公明党幹事長のやりとりに注目。

●来週の予定 令和6年度予算案が可決・成立のはこび。自民党内の「処分」政局になりそう。

以上です。