【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

コロナ死者2022年2月が日本過去最悪で世界の劣等生、岸田文雄首相ゆうべの記者会見で「政治は結果責任ですから、そうした結果になってしまったことについては、おわびを申し上げなければいけない」

2022年03月04日 08時26分13秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]岸田文雄首相、きょねん2021年9月、宮崎信行撮影。

 日本国民全員がふんどしをしめなおす必要がありそうです。

 「ジョンズ・ホプキンス・大学」のまとめでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による日本の死者は、先月2022年2月が4855人となり過去最悪となりました。世界中で過去最悪となった国は他に、フィンランド、デンマークほどしかないようです。ことしの1月から3月にかけて、豪州、韓国、ポーランドも過去最悪水準で推移していますが、それ以外のほとんどの国ではこの2年余りの最悪の月の半分以下の死者となっています。

 あまり危機感を感じられないのは、日本人社会の傾向としてありがちと指摘される、慣れやすいバイアスのせいかもしれません。

 施設入所の高齢男女と、家庭内での子ども・30代から40代の中年男女の感染拡大が原因。日本で高齢者が人口比で多いのは、おととしと変わりませんから、日本政府の失策は明らか。財務省の出し惜しみで、ステイホームせずに収入を得るために外出しないといけない中年男女は多数います。

 岸田文雄首相はゆうべ2022年3月3日(木)の記者会見で、「いずれにせよ、お亡くなりになられたということは、政治として、政府として、これは重く受け止めなければならない。政治は結果責任ですから、そうした結果になってしまったことについては、おわびを申し上げなければいけないと思っています」と語り、謝罪しました。

 東京新聞生島記者の「今回のオミクロンの流行では、重症化に至らずに基礎疾患を抱えている方、高齢者の方を中心にお亡くなりになるケースが人数も割合も非常に多くなっています」との問いに答えました。

 当該部分の質疑応答は次の通り。

首相官邸ホームページから抜粋引用はじめ]

(内閣広報官)
 では、次は東京新聞、生島さん。
(記者)
 東京新聞の生島といいます。よろしくお願いします。
 まん延防止等重点措置の関係でお伺いします。先ほど総理は重症病床にピーク時でも余力があるというお話がありましたが、今回のオミクロンの流行では、重症化に至らずに基礎疾患を抱えている方、高齢者の方を中心にお亡くなりになるケースが人数も割合も非常に多くなっています。政府の分科会の尾身会長などは、今回、感染が高止まりしている要因として、3回目のワクチン接種の遅れというのも要因の一つに挙げていらっしゃるわけですが、計画どおりに高齢者の接種が進んでいないこと、また、高齢者を中心に多くの方がお亡くなりになっていることの政治的な責任というのを、総理はどのようにお考えでしょうか。
(岸田総理)
 まず、お亡くなりになっている方の中には、基礎的疾患をお持ちであり、オミクロン株、コロナの重症の症状を示す前にお亡くなりになっておられる方もおられるということで、様々なケースがあります。しかし、いずれにせよ、お亡くなりになられたということは、政治として、政府として、これは重く受け止めなければならない。政治は結果責任ですから、そうした結果になってしまったことについては、おわびを申し上げなければいけないと思っています。
 しかし、政府としては、全体の感染拡大防止策、これをしっかり用意する、これが政府にとって最も大事な役割であると思っています。そういった観点からワクチンによる予防と、検査による発見、そして経口治療薬等による早期治療、こういった体制を作ってきた。そしてその大前提として病床の確保に努めてきた。こういったことです。
 そして御指摘のように、ワクチンの接種が遅れたのではないか、こういった指摘、これについても、我々の今までの取組、しっかりと振り返りながら、しっかり説明をしていかなければならないと思っています。ワクチンの接種については、我が国において去年の10月、11月まで1回目、2回目の接種を行ってきた。その後、2回目の接種から一定の期間、間隔を空けなければいけないという条件の中で、昨年の11月に薬事承認を3回目のワクチンについて行い、12月から接種を開始した。そしてその後、接種間隔を短くするべく努力をしてきた。こうしたことであります。
 結果として、今現在、ワクチン接種対象者の方々、2月末で3700万人でありましたが、そういった方々に十分なワクチンの量は全国にしっかり配布をいたしました。そして、それを接種する体制についても、全国の自治体等に御協力を頂き、また、大型接種会場あるいは職域接種会場、こういったものを用意して、接種する体制も作りました。そしてワクチンの接種券についても、6000万人分の接種券をお送りいたしました。このようにワクチンの量は確保し、そして打てる体制も用意した。そしてワクチンの接種券もお送りした。あとはできるだけ多くの方々に接種に足を運んでもらう。このために有効性や安全性についてしっかり説明をする努力もしていかなければならないと思います。
 このように量を確保し、体制を用意し、できるだけ多くの方々に接種会場に足を運んでもらう。そもそも3回目の接種というのは、全世界において、今、取組が進められていますが、なかなか接種回数が積み上がらない、こういった事情もあるようです。3回目の接種については、日本より先行していた国々においても、アメリカでもまだ接種の率は3割行っていないという状況です。イギリス、フランス、ドイツも接種の割合は5割前後という状況であります。各国とも3回目の接種については、接種の数を拡大する上で苦戦しているようですが、日本としても、今申し上げましたように量と体制と接種券、これは政府としてしっかり用意しましたので、できるだけ多くの方々に御理解と御協力をいただけるよう努力を続けていきたいと思っています。

[抜粋引用おわり]

このエントリーの本文記事は以上です。
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