公明党国対委員長の衆院議員、漆原良夫さんが、1月25日(火)に死刑囚の執行停止を江田法相に求めていたことが分かりました。江田五月メールマガジン第1035号(2011年1月27日号)は、1月25日午後2時過ぎに、「(民主党衆院議員の)牧野聖修さんと漆原良夫さんが、袴田巌死刑確定者の執行停止の要請に来られました。心神喪失を理由とする法務大臣の職権発動を促すもので、ご努力に敬意を表しました。しかし、本人の現況は把握していますが、個人情報なので答えることは出来ません」と書いています。
松岡徹・民主党前参院議員のブログによると、「袴田巌死刑囚救援議員連盟」という超党派議連があり、会長が民主党の牧野聖修さんで、鈴木宗男受刑者が発足時の事務局長だったようです。世話人は、松岡徹さんと、自見庄三郎・金融相(国民新党)、自民党の国対委員長になった逢沢一郎さん、社民党の国対委員長になった照屋寛徳さんと、偶然、社民党、自民党、公明党の国対委員長が名を連ねていることになります。ちなみに、漆原さんと照屋さんは弁護士です。
この袴田事件というのが、どういうものか知りませんが、こういった超党派議連の活動を期待します。
(上記、松岡徹さんのホームページから議連設立主意書引用はじめ)
「袴田巖死刑囚救援議員連盟」趣意書
1966年(昭和41年)6月30日に静岡県旧清水市で発生したいわゆる「袴田事件」の犯人とされ死刑判決を言渡された袴田巖死刑囚(74)は、1980年(昭和55年)の死刑判決確定以来約30年にわたって日々死刑執行の恐怖に晒された結果その精神は蝕まれ、現在では面会時に親族・弁護人・支援者と正常なコミュニケーションを取ることすら困難な状態に陥っている。
かねてから「袴田死刑囚は無実である」との声は多く、袴田死刑囚自身が獄中から発した無実の訴えも悲痛極まりない。また、日弁連が支援する弁護団は死刑判決確定直後から現在に至るまで再審の扉を開かせるために闘い続けている上、一審静岡地裁で死刑判決を書いた裁判官自らが「無罪心証を抱いていたが評議の多数決で敗れた」と3年前に告白したことも記憶に新しく、この事件が冤罪である可能性は益々高まっている。
もとより司法の判断は尊重されねばならず、国会議員といえども司法に不当な圧力を加えることは許されない。しかし、時に司法が過ちを犯すことは歴史の証明するところであり、司法が自らの過ちを正すことができないのであれば、その過ちの犠牲者に救いの手を差し伸べることを、弱者の代弁者たる我々は躊躇すべきでない。
そして何より、司法の判断がどのようなものであれ、逮捕からの拘束期間が43年という長期に及んでいる事実を重く受け止め、守られるべき人格すら奪われた袴田死刑囚をこのまま獄につなぎ、いたずらに死への道を歩ませることは人道的見地からも許されないであろう。
よって我々は国会議員の立場から、袴田死刑囚の処遇改善に努めるとともに、早期釈放に必要な具体的行動を結束して実施するために本議員連盟を設立することにした。
多くの議員のご賛同とご入会を切に願う次第である。
2010年(平成22年)4月
国会議員各位
発起人一同
牧野聖修
松岡徹
逢沢一郎
漆原良夫
照屋寛徳
自見庄三郎
鈴木宗男
(松岡徹さんのホームページから議連設立主意書引用おわり)
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