ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

政治資金規正法改正案「確認書」委員会可決、あす10時全部成立へ 午後3時の党首討論で解散迫る 

2024年06月18日 22時04分32秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]馬場伸幸・維新代表のご地元を取材する筆者。

 政治資金規正法改正案が委員会を通過し、あす10時からの参議院本会議で政府提出と議員提出主要法案がすべて成立することになりました。

 あさって都知事選告示で、小池ゆり子、蓮舫両有力候補予定者がきょう公約を発表しました。おとといの沖縄県議選での自民候補全勝で自民内でも踏みとどまる勢いも出始めました。

【参議院政治改革特別委員会 きょう令和6年2024年6月18日(火)】
 「政治資金規正法改正案」(213衆法13号衆議院修正)を自公の賛成多数で可決すべきだと決めました。これまで政治資金収支報告書の「代表者」「会計責任者」の前者に押印が不要で、政治家が刑事に問われず秘書がトカゲのシッポきりになってきましたが、後者が前者に説明書を書面で出し、後者が「確認書」を毎年出すことになりました。その一方、政党から個人への脱法的な「政策活動費」を合法化する内容となりました。

 維新が出した「13号」の修正案は否決され、維新は原案に反対する衆参で違った投票行動になりました。「政党助成法廃止など共産2案」(213参法1・2号)「国民民主党対案」(213参法11号)は採決されず、今国会の会期終了で廃案になると思われます。

【参・事務総長室】
 維新が単独で「岸田総理大臣問責決議案」を提出しました。「おおさか維新と次世代の党分裂」よりも、党の内外の国政に与えた影響が収束しません。

【衆議院本会議】
 共産党の笠井亮さんの衆参通じての25年在職表彰があり、「院議を持って表彰していただき、ありがとうございます」「私は被爆2世。比例代表で、東京で、日本共産党を応援するみなさんと連れ合いに感謝したい」と語りました。自民、立憲の議員と違い、モーニング姿でなく背広姿でした。なお、公明党は25年表彰は辞退しています。
 「情報監視審査会の年次報告」が了承されました。
 「令和2、3、4年度決算承認」について、小川淳也決算行政監視委員長が10分前後にわたる報告をしたうえで、自公などの賛成多数で承認されました。

【参・総務委】
 包括的な指示権を盛り込んだ、第33次地制調答申を受けた2年連続の抜本改正「地方自治法改正案」(213閣法31号)が可決すべきだと決まりました。

【参・内閣委】
 「日本版DBS法案」(213閣法61号)は院の内外の論争はとくにないまま、可決すべきだと決まりました。
 衆の「地域・こども・デジタル特別委」に対応して、参には「地方創生・デジタル社会形成特別委」がありますが、「こども」は内閣委のようで、谷公一・衆地こデジ特別委員長が登場。「こどもの貧困解消のための改正法案」(213衆法22号)を可決すべきだと決めました。
【参・農林水産委】
 「漁業法改正案」(213閣法49号)を可決すべきだと決め、「農政の憲法国会」の幕を閉じました。
【参・経済産業委】
 「消費生活用製品安全法等の改正法案」(213閣法36号)を可決すべきだと決めました。
【参・外交防衛委】
 上川陽子外相の伊サミットと二国間会合の報告。
【参・財政金融委】
 植田日銀総裁の半期報告。
【参・法務委】【参・厚生労働委】一般質疑。

 以上です。

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