宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

秋元司衆議院議員が再逮捕、16日(水)の第202回臨時国会召集日と首相指名に間に合わない公算、河井克行衆議院議員、河井案里参議院議員も同様か、憲法50条の『保釈請求」は先例無し

2020年09月09日 20時50分34秒 | 第202回臨時国会(2020年9月~)菅新首相選出
[写真]衆議院先例集平成15年版、宮崎信行撮影。

 東京拘置所で年を越した、秋元司・衆議院議員ですが、裁判での口裏合わせを現金で持ち掛けた疑いで、拘置中に再逮捕されました。組織犯罪処罰法違反で、きょう令和2年2020年9月9日、逮捕されました。来週16日(水)に第202回臨時国会が召集され、同日、3年ぶりの首相指名選挙が行われます。衆院選の公認政党だった自民党の新総裁で、二階派がおした総裁候補の名前をかけない可能性があります。

 きょうから10日間となると、ちょうど閉会が予想される18日(金)になりますので、林真琴・検事総長らの強い怒りのメッセージかもしれません。

 同じく東京拘置所で身体の移動の自由を拘束されている、公職選挙法違反の疑いで東京地裁で刑事訴訟中の河井克行衆議院議員と、河井案里参議院議員。こちらもいわゆる100日裁判中で証人が大量に呼ばれている最中ですので、召集に間に合わない公算が高いと考えられます。

 以前、衆議院第二別館という建物にある「衆栄会」とう業者で市販で購入した「衆議院先例集平成15年版」をひもとくと、衆議院先例96は「召集当日、会期前に逮捕された議員の指名の通知を受ける」とし国会法で内閣が議長にペーパーを出すことを定めています。一方、憲法50条は保釈請求ができることにしていますが、過去に例がないため、衆議院先例集には保釈のやり方はまったく書かれていません。

 自民党総裁選は秘書・地方議員出身の叩き上げが話題ですが、秋元さんは学生弁論界出身、河井さんは松下政経塾出身ということで、政治改革以降の自民党叩き上げ議員の二大ルートでしたが、叩き上げでも明暗が分かれたかっこうです。

 ただ、現状、日本の有権者・納税者の間で、政治と金のクリーンさを求める世論は非常に弱くなっており、あまり政権支持率には響かなそうです。

 以上です。

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