渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平成29年法律86号までを公布、制定法律は2015年安保国会以来の年2ケタ

2017年12月18日 11時36分07秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 まず、きのうの検索キーワードにありましたが、養育費が払えるかどうかを裁判所執行官が調べることができるようになる民事執行法改正案は衆議院解散で廃案され、法務省は再提出していません。上川陽子法相の一般質疑での発言からすると、同省は来年の通常国会で、民法の成年を18歳にする一連の法改正を優先する方針とみられ、民事執行法改正案の再提出や審議はずれ込むことが予想されます。

 さて。

 先週火曜日の閣議で決定し、先週金曜日の官報で法律が公布され、ことしの制定法律は86本となりました。

 天皇陛下は、先の第195回特別国会で、成立した、10法律をすべてを、公布しました。

 この中には、人事院勧告を完全実施した一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律が平成29年12月15日法律77号として公布されました。国会での議案番号は、195閣法1号でした。

 改正旅館業法(旅館業法の一部を改正する法律)は、平成29年12月15日法律84号。この施行日は、先の通常国会で既に成立していた住宅宿泊事業法の施行日(政令公布済み)と同日になるのではないか、とみられます。改正旅館業法は違法民泊の罰金を大幅に引き上げるとともに、「ホテル・旅館業」として、定義規定を合併させる法律です。

 人勧実施の改正・防衛省自衛隊給与法が平成29年12月15日法律86号。

 このため、衆議院解散があった平成29年2017年の制定法律は86本となりました。

 これは、過去5年では、おととし、平成27年2015年の78本に次いで少ない年となりました。2015年は、安保法制・改悪労働者派遣法・刑事訴訟法案(成立は翌年)のトリプルセットの審議ながら、安倍首相が集団的自衛権のために法案を絞り込んだことが改めてうかがえます。

 ことしの制定法律を眺めると、

 「農業災害法改め農業収入保険法」(平成29年法律74号、来年4月1日施行)

 「強制性交等罪を設けるなど性犯罪の量刑を重くする改正刑法」(72号、施行済み)

 「共謀罪法(改正組織犯罪処罰法)」(67号、施行済み)

 「住宅宿泊事業法(民泊新法)」(65号、来年6月施行)

 など、恒久的な、骨組みの法律は多かったように感じます。野党も共謀罪法などは手直しがしやすいと考えます。この5年間は、アベノミクス関連で減税の重箱をつくる、細かいスローガン法(理念法)が多く、制定法律が多い傾向があったといえるでしょう。野党はまず、細かい定義規定をシンプルにし、束ね法案を減らす。何よりも年次の国税改正法案は全部ほぐすという感じで、対案を練っていってほしいところです。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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天皇陛下退位はいつ?即位はいつ?[皇室典範特例法の施行日]政令で決まる

2017年12月13日 23時02分54秒 | 法律の執行状況

 天皇陛下のご退位を可能とした「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」(平成29年6月16日法律63号)の施行日が決まりました。法律は「この法律は、公布の日から起算して三年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する」としていましたが、

 平成31年(2019年)4月30日(火)に施行する、との政令が先週の閣議で決定し、きょうの官報に載りました=上記スクリーンショット=。

 これで、

 今の天皇陛下、平成の明仁さまは、

 再来年、2019年4月30日(火)にご退位され、


[写真]今の天皇陛下、平成の明仁さま、2009年9月、国会正門付近で筆者・宮崎信行撮影。

 今の皇太子殿下、徳仁・現殿下が、

 2019年5月1日(水)に新しい天皇陛下に即位することになりました。

以下は法律の全文です。

 

[法律全文の引用はじめ]

天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成29年 6月16日法律63号)

 (趣旨)

第一条 この法律は、天皇陛下が、昭和六十四年一月七日の御即位以来二十八年を超える長期にわたり、国事行為のほか、全国各地への御訪問、被災地のお見舞いをはじめとする象徴としての公的な御活動に精励してこられた中、八十三歳と御高齢になられ、今後これらの御活動を天皇として自ら続けられることが困難となることを深く案じておられること、これに対し、国民は、御高齢に至るまでこれらの御活動に精励されている天皇陛下を深く敬愛し、この天皇陛下のお気持ちを理解し、これに共感していること、さらに、皇嗣である皇太子殿下は、五十七歳となられ、これまで国事行為の臨時代行等の御公務に長期にわたり精勤されておられることという現下の状況に鑑み、皇室典範(昭和二十二年法律第三号)第四条の規定の特例として、天皇陛下の退位及び皇嗣の即位を実現するとともに、天皇陛下の退位後の地位その他の退位に伴い必要となる事項を定めるものとする。

 (天皇の退位及び皇嗣の即位)

第二条 天皇は、この法律の施行の日限り、退位し、皇嗣が、直ちに即位する。

 (上皇)

第三条 前条の規定により退位した天皇は、上皇とする。

2 上皇の敬称は、陛下とする。

3 上皇の身分に関する事項の登録、喪儀及び陵墓については、天皇の例による。

4 上皇に関しては、前二項に規定する事項を除き、皇室典範(第二条、第二十八条第二項及び第三項並びに第三十条第二項を除く。)に定める事項については、皇族の例による。

 (上皇后)

第四条 上皇の后は、上皇后とする。

2 上皇后に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太后の例による。

 (皇位継承後の皇嗣)

第五条 第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太子の例による。

   附 則

 (施行期日)

第一条 この法律は、公布の日から起算して三年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。ただし、第一条並びに次項、次条、附則第八条及び附則第九条の規定は公布の日から、附則第十条及び第十一条の規定はこの法律の施行の日の翌日から施行する。

2 前項の政令を定めるに当たっては、内閣総理大臣は、あらかじめ、皇室会議の意見を聴かなければならない。

 (この法律の失効)

第二条 この法律は、この法律の施行の日以前に皇室典範第四条の規定による皇位の継承があったときは、その効力を失う。

 (皇室典範の一部改正)

第三条 皇室典範の一部を次のように改正する。

  附則に次の一項を加える。

   この法律の特例として天皇の退位について定める天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成二十九年法律第▼▼▼号)は、この法律と一体を成すものである。

 (上皇に関する他の法令の適用)

第四条 上皇に関しては、次に掲げる事項については、天皇の例による。

 一 刑法(明治四十年法律第四十五号)第二編第三十四章の罪に係る告訴及び検察審査会法(昭和二十三年法律第百四十七号)の規定による検察審査員の職務

 二 前号に掲げる事項のほか、皇室経済法(昭和二十二年法律第四号)その他の政令で定める法令に定める事項

2 上皇に関しては、前項に規定する事項のほか、警察法(昭和二十九年法律第百六十二号)その他の政令で定める法令に定める事項については、皇族の例による。

3 上皇の御所は、国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律(平成二十八年法律第九号)の規定の適用については、同法第二条第一項第一号ホに掲げる施設とみなす。

 (上皇后に関する他の法令の適用)

第五条 上皇后に関しては、次に掲げる事項については、皇太后の例による。

 一 刑法第二編第三十四章の罪に係る告訴及び検察審査会法の規定による検察審査員の職務

 二 前号に掲げる事項のほか、皇室経済法その他の政令で定める法令に定める事項

 (皇位継承後の皇嗣に関する皇室経済法等の適用)

第六条 第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に対しては、皇室経済法第六条第三項第一号の規定にかかわらず、同条第一項の皇族費のうち年額によるものとして、同項の定額の三倍に相当する額の金額を毎年支出するものとする。この場合において、皇室経済法施行法(昭和二十二年法律第百十三号)第十条の規定の適用については、同条第一項中「第四項」とあるのは、「第四項並びに天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成二十九年法律第▼▼▼号)附則第六条第一項前段」とする。

2 附則第四条第三項の規定は、第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族の御在所について準用する。

 (贈与税の非課税等)

第七条 第二条の規定により皇位の継承があった場合において皇室経済法第七条の規定により皇位とともに皇嗣が受けた物については、贈与税を課さない。

2 前項の規定により贈与税を課さないこととされた物については、相続税法(昭和二十五年法律第七十三号)第十九条第一項の規定は、適用しない。

 (意見公募手続等の適用除外)

第八条 次に掲げる政令を定める行為については、行政手続法(平成五年法律第八十八号)第六章の規定は、適用しない。

 一 第二条の規定による皇位の継承に伴う元号法(昭和五十四年法律第四十三号)第一項の規定に基づく政令

 二 附則第四条第一項第二号及び第二項、附則第五条第二号並びに次条の規定に基づく政令

 (政令への委任)

第九条 この法律に定めるもののほか、この法律の施行に関し必要な事項は、政令で定める。

 (国民の祝日に関する法律の一部改正)

第十条 国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

  第二条中

春分の日

春分日

自然をたたえ、生物をいつくしむ。

 を

天皇誕生日

二月二十三日

天皇の誕生日を祝う。

 

 

春分の日

春分日

自然をたたえ、生物をいつくしむ。

 に改め、「天皇誕生日 十二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。」を削る。

 (宮内庁法の一部改正)

第十一条 宮内庁法(昭和二十二年法律第七十号)の一部を次のように改正する。

  附則を附則第一条とし、同条の次に次の二条を加える。

 第二条 宮内庁は、第二条各号に掲げる事務のほか、上皇に関する事務をつかさどる。この場合において、内閣府設置法第四条第三項第五十七号の規定の適用については、同号中「第二条」とあるのは、「第二条及び附則第二条第一項前段」とする。

 2 第三条第一項の規定にかかわらず、宮内庁に、前項前段の所掌事務を遂行するため、上皇職を置く。

 3 上皇職に、上皇侍従長及び上皇侍従次長一人を置く。

 4 上皇侍従長の任免は、天皇が認証する。

 5 上皇侍従長は、上皇の側近に奉仕し、命を受け、上皇職の事務を掌理する。

 6 上皇侍従次長は、命を受け、上皇侍従長を助け、上皇職の事務を整理する。

 7 第三条第三項及び第十五条第四項の規定は、上皇職について準用する。

 8 上皇侍従長及び上皇侍従次長は、国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)第二条に規定する特別職とする。この場合において、特別職の職員の給与に関する法律(昭和二十四年法律第二百五十二号。以下この項及び次条第六項において「特別職給与法」という。)及び行政機関の職員の定員に関する法律(昭和四十四年法律第三十三号。以下この項及び次条第六項において「定員法」という。)の規定の適用については、特別職給与法第一条第四十二号中「侍従長」とあるのは「侍従長、上皇侍従長」と、同条第七十三号中「の者」とあるのは「の者及び上皇侍従次長」と、特別職給与法別表第一中「式部官長」とあるのは「上皇侍従長及び式部官長」と、定員法第一条第二項第二号中「侍従長」とあるのは「侍従長、上皇侍従長」と、「及び侍従次長」とあるのは「、侍従次長及び上皇侍従次長」とする。

 第三条 第三条第一項の規定にかかわらず、宮内庁に、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成二十九年法律第▼▼▼号)第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となつた皇族に関する事務を遂行するため、皇嗣職を置く。

 2 皇嗣職に、皇嗣職大夫を置く。

 3 皇嗣職大夫は、命を受け、皇嗣職の事務を掌理する。

 4 第三条第三項及び第十五条第四項の規定は、皇嗣職について準用する。

 5 第一項の規定により皇嗣職が置かれている間は、東宮職を置かないものとする。

 6 皇嗣職大夫は、国家公務員法第二条に規定する特別職とする。この場合において、特別職給与法及び定員法の規定の適用については、特別職給与法第一条第四十二号及び別表第一並びに定員法第一条第二項第二号中「東宮大夫」とあるのは、「皇嗣職大夫」とする。

 [法律全文の引用おわり]

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【閉会中審査】衆参農水委で畜産価格等決議、衆は1人18分間、参では森裕子さんが加計・八田氏呼ぶも拒まれる

2017年12月12日 16時51分00秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 特別国会が終わった翌週の火曜日ですが、衆参ともこの時期恒例の、畜産価格アップ決議をするための一般質疑がありました。

【衆議院農林水産委員会 平成29年2017年12月12日(火)】

 一般質疑で、とくに畜産物価格に関する件。

 午前10時から午後1時過ぎまでの3時間(180分間)で、7会派10名が質問。終わった時に、伊東良孝委員長が「10名のみなさんの質疑が終了しました」とわざわざ言及。野党第分裂のせいですが、きょうの農水省の関係局中心だからいいでしょうが、来年の通常国会で、各省の政府参考人登録者がドタバタすることもありそうです。

 決議は立憲民主党の石川香織さん(北海道11区)が朗読。「牛豚マルキン国庫負担率の引き上げの速やかな検討を行い、所要の措置を講じる」ことなどを、全会一致で議決しました。

 自民党の質疑者は、鹿児島県連5現職のうち、第48回衆院選の区割り変更で、比例単独に転出した宮路拓馬さん。自民党は相変わらず苦労した人に配慮する人事システムにがあるなあ、と感じました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 午後は、参でも3時間超、「一般質疑、とくに畜産物価格の安定の件」がありました。委員長は自民党の岩井茂樹さん。話はずれますが、私は岩井さんのお父さんとツイッターでよく絡んでいたので、「当選おめでとうございます!」とお父さんにもつぶやいていました。お父さんは建設省局長出身の元自民党参議院議員でしたが、地球温暖化は嘘だという考えのようです。別に宗教的な理由ではなかったようです。

 加計学園は、自由党・森裕子さんが言及。内閣府の有識者、八田さんについて、岩井委員長は「さきほど理事会でも議論した」としたうええ、きょうは政府参考人に対する質疑をしてほしいと促しました。

 この後、畜産物価格等に関する決議。

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あす(12月12日)衆参農林水産委員会で閉会中審査、例年の「畜産物価格」も、加計学園岡山理科大学獣医学部も言及か

2017年12月11日 11時22分30秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 衆議院農林水産委員会、参議院農林水産委員会は、各々、あす12月12日(火)閉会中審査での審議を行うことになりました。

 

【追記】

  初投稿から10分弱にわたって、開議時刻が違っていました。衆議院農林水産委員会は午前10時からです。【追記おわり】

 衆・農水委は、午前10時から3時間程度。

 参・農水委は、公報上午後1時00分(実際には午後1時40分の見通し)から3時間程度の審議を行います。

 議題は一般質疑で「畜産物価格安定の件」。

 衆参の委員会とも、質疑終了後に、「畜産物価格安定に関する決議」を全会一致で採択するとみられます。

 今回は、学校法人加計学園の、岡山理科大学獣医学部(愛媛県今治市)の来年4月開学についての話もあるかもしれません。関係者によると、委員会を設定した理事懇談会などで、与党側から野党側に対して、かけの話はやめてくれ、という発言は無いとのこと。

 畜産物価格安定に関する決議を前提にした一般質疑は例年行われており、衆・農水委は昨年は12月13日(火)、一昨年は12月10日(木)に同様の委員会を開いており、与野党とも例年通りの日程感となっています。

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【広告】有料ブログ「宮崎信行の今後の政治日程」を更新しました、天皇陛下ご即位日・ご退位日明記版

2017年12月11日 08時51分48秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ


 有料版ブログの「宮崎信行の今後の政治日程」を更新しました。

 国会閉会後になってから、今年度としては最多の購読者数となりました。ありがとうございます。

 今回が、天皇陛下(明仁さま)のご退位日と、次の天皇陛下(徳仁・現殿下)のご即位日を明記した最初の号になります。

 今後も皇室日程については、「園遊会」など国会日程に影響する物に絞って、シンプルに書いていきます。

 レジまぐの経営努力・技術革新で、半年一括購読、年間一括購読ができるようになりました。

 とはいえ、今後とも、毎月864円(税込)での定期継続購読を基本にお願いできたらと思います。

 過去6年のうち、2回が衆院選だった12月中旬ですが、今年は穏やかな年越しになります。新年度に向けて、さらに購読者数を増やせるよう精進していきます。

 宮崎信行

 

 

 

 

 

 

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[改正鉄道機構法&前年度2次補正の施行状況]JR東海リニア中央新幹線の名古屋非常口で談合か

2017年12月10日 17時21分23秒 | 法律の執行状況

[写真]2017年12月10日付朝日新聞1面、宮崎信行撮影。

 JR東海が発注した、「JRリニア中央新幹線」の、工事で不正があったとして、東京地方検察庁特捜部が大林組を捜索しました。

 これは、JRリニア中央新幹線で、名古屋駅近くの、県警と市役所の間の非常口をめぐる入札で、大林組などが不正をしたのではないかという疑惑です。

 JRリニア中央新幹線の建設では、改正鉄道機構法にもとづき、昨年度第2次補正予算と、今年度予算で、3兆円が鉄道機構を通じて、JR東海に融資されました。この金額は、同時期の、政府から国民生活金融公庫に対する財政投融資の総額と比べて、3分の2ぐらいのボリュームがあるお金を、1社に融資するもの。向こう40年間で、そのうち30年間は据え置きとなっており、「あげた」という感覚でもいいかもしれません。参院選に前後して提示された新・成長戦略の政策パッケージでは、東京ー名古屋間の開業を9年前倒すと強調。これは、東京名古屋の東海道新幹線輸送客×1・1万円×9年=3兆円なので正しい数字と思われます。

 国会内での審議では、東海ブロック選出の本村伸子衆議院議員(共産党)が麻生太郎副総理・財務大臣(衆議院、自民党)が「40年後まで生きていて見届けろ」と迫りました。正しい認識だと考えます。

 もちろん、今回の話は、JR東海や鉄道機構側から積極的に告発したものかもしれませんし、3兆円の「国益」を粋に来た頼りがいのある検察官が取り組んでいるのかもしれません。ただ、数少ない浮上ポイントである名古屋駅周辺が、同線の開通の地権者の大多数を占めていることもあり、3兆円を無駄なく使わせることは、貸し手である政府の責任であり、金を出した以上は口も出していくべきです。JR東海に自由無し、というところまで、政府がかかわり、運賃値下げ圧力や、在来線存続圧力を向こう40年間かけ続けるべし。


[画像]平成28年度特別会計のうち、第2次補正予算書での補正後の財投計画、宮崎信行がキャプチャ。


[画像]平成29年度予算書の財投計画、上とあわせて、鉄道機構からJR東日本へ3兆円。

 なおこれとは別に、きょうの朝日新聞の第2社会面に、スーパーコンピューターの補助金水増し請求・受給の疑惑で逮捕されている、スーパーコンピューター会社社長の案件で、政治ジャーナリストの山口敬之さんが、同社から家賃の肩代わりを受けていた、との記事が載っています。これは私も既に知っていた話で、衆議院議院会館裏の、キャピトル東京ホテルに事務所を持っているということで、以前からその資金源は詮索されていました。伊藤詩織さんへのレイプ疑惑とその逮捕状の官邸関係者からの圧力での執行停止の話がくすぶっています。私は、「警視庁が公正中立なのが当たり前」という山口批判の風潮に嫌気して発言してきませんでしたが、とはいえ、山口さんに対して同情する気持ちはもともとありませんから、家賃の件と伊藤さんの件をていねいに説明してほしいところです。刑事は難しくても、社会的な地位は失墜が目の前でしょう。


[写真]きょう付け朝日新聞第2社会面、宮崎信行撮影。

 さて、話は戻って、JR東海3兆円融資に関して、過去の記事を貼り付けておきます。衆議院共産党は先々月の選挙後人事をやったようで、本村伸子さんは国土交通委員から総務委員に異動したようです。ぜひ、この件では、JR東海が疑われないようしっかりやってほしいところです。

[当ブログ内エントリから抜粋引用はじめ]

本村伸子さん、JR東海への40年間の財投で「麻生大臣、生きていて責任をとってください」、補正衆通過[きょうの国会]

(前略)

 締めくくり質疑では、共産党比例東海1位の1期生、本村伸子さんが質疑。強く反対し、「リニアへの負の影響はないのか」と安倍首相にただしましたが、首相は「大阪までの全線開通を最大8年間前倒しできる」と答弁しました。麻生財務相が「私はその頃100歳を過ぎている」と答弁すると、本村さんは「生きていてください。生きていて責任をとってください」と発言しました。

(後略)

[当ブログ内エントリから抜粋引用おわり]

[当ブログ内エントリから抜粋引用はじめ]


財投2法が成立JR東海1・5兆円鉄道機構法と改正JOGMEC法、参議院自民党「熟慮の府」と長時間議論を宣言[きょうの国会]


(前略)
 「改正独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法」が投票総数239、賛成217、反対22の賛成多数で可決し、成立しました。公布日に施行。審議中の議案番号は192閣法2号でした。

 ともに、財投機関債などの発行で調達したマネーを、JR東海、海外石油資源開発会社などに融資や、投資することができる法律。鉄道機構法は政府は第2次補正予算と同時に成立させてほしいと希望しましたが、1カ月遅れとなりました。補正の1・5兆円を、JR東海に融資し、政府は30年後から40年後にかけて返済を受けます。


(後略)

[当ブログ内エントリから抜粋引用おわり]
[当ブログ内エントリから全文引用はじめ]


政府、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法改正案を2016年秋の臨時国会に提出

2016年09月06日 13時05分50秒 | 第192回臨時国会(2016年9月から12月まで)条約・カジノ再延長国会

[写真]国土交通省、東京都千代田区霞が関、2015年秋、筆者・宮崎信行撮影。

 政府は「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法改正案」を、平成28年2016年9月26日(月)召集の「第192回国会」に提出することを決めました。

 法律のホームページ

 機構のホームページ

 これは召集当日に提出する予定の「平成28年度第2次補正予算案」で、JR東海への1・5兆円の融資を、鉄道・運輸機構(旧鉄建公団)の財投機関債を活用した財政投融資で行うための、予算関連法案。

 8月2日にとりまとめた、「未来への投資を実現する経済対策」で、「事業規模28兆円」のうち、リニア新幹線の名古屋・大阪間を6年前倒すために、総額3兆円(来年度当初予算案での手当て含む)を超低金利で融資するもの。

 この背景には、国庫の一般会計がひっ迫する中、官僚が長期融資で、長期的な政策を実現したいとする、ここ3年ほどの動きが見て取れます。

 ちなみに、6年前倒すとどうなるか。計算してみました。この場合、乗客1人当たりの運賃のうち2500円を6年間返済すればいいことになります。ただ、東海道新幹線をどうするのか、JR東海の自前の資金を考えると、必ずしも安いものではないように考えます。運賃への上乗せや、後年度の税金での処理などもありうる計算になると思います。ところで、計算の過程で知りましたが、JR東海の大阪(新大阪)駅、の乗降客は、名古屋駅、京都駅より少ないんですね。 

 法案は、衆参国土交通委員会に付託されると思われますが、同委員会は、羽田雄一郎国土交通大臣就任後、太田昭宏大臣、石井啓一大臣が、卒のない安定した答弁を続けており、法案の成立は確実のように思います。ただ、リニアが開業したら、在来線をより手軽にして、東京ー大阪直通列車の再開などを期待したいところです。法案の採決よりも、議事録が、将来参照されることになりそうな気配です。

 第192回国会の衆議院国土交通委員長は谷公一さん、参議院国土交通委員長は増子輝彦さんとなっています。

このエントリー記事の本文は以上です。

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【人事】衆議院法制局長に橘幸信さん、改憲手続きシフトか、憲法審査会などで29回答弁

2017年12月08日 14時26分55秒 | 国会人事

[画像]橘幸信・衆議院法制局長、2014年2月4日分の衆議院審議ライブラリから、きょうスクリーンショット。

 衆議院法制局長に橘幸信さんが就任しました。

 平成29年2017年12月8日(金)付で、橘新局長は60歳。

 第48回衆院選後初めての第195回特別国会の最後の本会議で、鈴木正典法制局長が辞任。ただちに、大島理森議長は、橘さんを衆議院法制局長にしました。

 衆議院要覧によると、橘さんは昭和32年11月生まれで、昭和57年4月に衆議院に入省。衆議院法制局第四部第二課長、千葉大学助教授出向、憲法審査会事務局総務課長を経て、衆議院法制局の第二部長、法制企画調整部長、法制次長などをつとめてきました。

 国会審議では、合計29回答弁しています。裏方の職員としては異例の多さ。そのうち、23回は憲法審査会。そして、花形の予算委員会にも2回登場。スクリーンショットした、平成26年2月4日(火)は総理入り集中審議ですので、NHK国会中継にも登場したことになります。このときは、橘さんは「憲法改正国民投票法案の立案、審議の際にお手伝いさせていただきました事務方の立場から御答弁させていただきます」と語っており、局長就任前から、改憲手続きで、憲法審査会に属する議員からの信頼があついことをうかがわせます。

 ただ、鈴木前局長と橘新局長は4歳違いで、入省年次が3年違い。橘さんは現在60歳ですので、改憲シフトというよりも、順当な人事が絶妙なタイミングでやってきた、というところでしょう。

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給与法成立し、衆参とも平穏に第195回特別国会閉会、衆議院法制局長に「随一の憲法通(改憲通)」橘幸信さんが新任で年越し

2017年12月08日 14時04分17秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]衆議院第2議員会館、きょねん2016年2月、宮崎信行撮影。

 俸給表を400円、手当を0・1カ月アップする、平成29年度人事院勧告を完全実施する改正給与法が成立し、第195回特別国会は、11月1日(水)から、あす12月9日(土)までの39日間の会期を終えて、閉会します。

 平穏な会期末で衆参議長とも閉会のあいさつができました。参議院議長が「本格的論戦になりました」とあいさつした後、「えー!」との声が議場に上がりましたが、衆議院議長は「院の構成を整えることができました」と淡々と締めくくりました。

【参議院本会議 平成29年2017年12月8日(金)】

 まず、裁判官弾劾裁判所裁判官などの国会人事がありました。

 続いて、内閣府原子力委員会の岡委員長、佐野委員の国会同意人事がありました。採決は岡委員長が投票総数237、賛成215、反対22の多数、佐野委員が、237、164、73の賛成多数でした。

 法案。「改正競馬法(195閣法8号)」は投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で可決し成立しました。

 「改正国家公務員一般職給与法」(195閣法1号)は237、226、11で可決し、成立しました。反対は維新。

 「改正国家公務員特別職給与法」(195閣法2号)と、
 ダウン改定の人勧を反映した「改正国家公務員退職手当法」(195閣法3号)
 一括して採決され、237、226、11の賛成多数で可決し、成立しました。閣法3号の施行は来年。

 「改正裁判官給与法」(195閣法5号)及び「改正検察官給与法」(195閣法6号)は投票総数237、賛成226、反対11の賛成多数で可決し、成立しました。
 「改正防衛省・自衛隊職員給与法」(195閣法9号)は237、226、11で可決し、成立しました。

 この後、厚生労働委員長が審査結果を報告しました。
 「改正旅館業法」(195閣法7号)と、
 「改正フィブリノゲン製剤による薬害C型肝炎被害者救済5年延長法」(195衆法1号)は、投票総数234、賛成234、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「改正国会議員秘書給与法」(195衆法3号)は投票総数237、賛成226、反対11で可決し、成立しました。

 この後、請願。腎疾患の総合的対策の樹立、小児特定疾患の対策樹立などの請願が全会一致で採択されました。

 この後、各委員会からの次の国会への継続の要求がすべて全会一致で議長に預けられました。

【衆議院委員会 同日】

 野党が提出した法案のうち「公文書管理法改正案」(195衆法4号)は内閣委員会に付託され、「情報公開法改正案」(195衆法5号)は、総務委員会に付託され、各々の委員会で全会一致で、通常国会に継続することを議長に求めることで決まりました。いったん議長の戻りますから、次の国会では、一括して、一つの委員会に付託されるかもしれません。

【衆議院本会議 同日】

 定刻通り、スムーズに開催されました。

 まず、国会同意人事は、午前中の参議院と同様の結果で、両院承認されました。

 請願は、参と同じく、腎疾患と小児特定疾患の総合的施策の樹立の請願が採択されました。

 この後、各委員会から上がってきた、国政調査や委員派遣などの閉会中審査と、ごくわずかですが法案の次国会への継続がすべて、全会一致で議長に預けられました。

 この後、衆議院法制局長の鈴木正典さんが辞任しました。公認の衆議院法制局長に、橘幸信さんが就任しました。橘さんは、長年、衆での憲法改正論議を、もっとも全面で支えてきた職員で、次の国会の改憲シフトとみるのが妥当でしょう。ただ、橘局長は昭和32年11月生まれということで、60歳。前任の鈴木さんとは年齢が4歳3か月違い、採用年次は3年違いということで、順当な人事が、絶妙なタイミングで来たということでしょう。

 衆参とも、ほぼ順当な日程で、議長が閉会の挨拶をするという、順当な「1強多弱」の第48期衆議院のスタートとなりました。

 ◇

 今国会で内閣が提出した法案のうち「保険業法改正案」(194閣法4号)が吊るしが降りずに、今国会では審議未了廃案となり閉会中審査のうえ、来月の第196回通常国会への継続法案となりました。閣法4号は来年3月31日までの成立が求められる「日切れ法案」であり、来年2月に提出されるとみられる、平成30年度税制改正法案(196閣法 号)と含めて、財金委の日切れ法案が複数となりました。衆側の野党筆頭理事は、海江田万里元ネクスト首相。

 復興庁などがうかがっていた、「東日本大震災復興のための二重ローン救済法」の延長法案は、今週になって、今国会で断念し、次の国会に提出すると、復興大臣が記者会見で語りました。

 次の通常国会で提出される「IRカジノ施設実施法案」(196閣法 号)との抱き合わせとの認識が与野党で共有されている「ギャンブル依存症対策基本法案」は、今国会で、自民党案、立憲民主党案、維新案の3法案が衆参に提出されました。自民党国対委員長は記者会見で一本化を求めており、通常国会の後半戦では、カジノの閣法と、ギャンブルの議法(衆法、参法)の修正協議を含めた成立をうかがう神経戦となりそうです。

 与党が提出すると言っている、「働き方改革関連法案」は提出すらされず、とんでもないの一言。

 「水道法改正案」の再提出は、厚労省がていねいに見通す見通し。一方、解散前の参議院で多数決で可決している「精神保健福祉法改正案」は、やはり私の9月28日付の見立て通り、再提出は困難になったもようです。

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フィブリノゲン薬害C型肝炎救済法で、まだメッセージが届かない1000人 野党・菅直人代表代行が厚労省倉庫突撃から10年

2017年12月07日 17時28分11秒 | 法律の執行状況

[画像]厚生労働省地下倉庫に突入した菅直人さん、2007年放送のTBS(CSチャンネルTBSニュースバード)放送画面から当時2007年にキャプチャ。

 ミドリ十字などが製造した「フィブリノーゲン」または「フィブリノゲン」製剤の薬害で、C型肝炎になった28万人のうち、1000人前後に、まだ救済金が支給されていない公算が高まりました。

 これは、きょう、平成29年2017年12月7日(木)の参議院厚生労働委員会で、C型肝炎被害者救済法を5年延長する法律案(あす成立のはこび)の審議で明らかになりました。政府は、「フィブリノゲンは、28万人に投与され、1万人が感染し、そのうち、9083人に連絡した」と答えました。残り1000人程度の人が被害に気付けば、救済金がもらえる期間が、もう5年延長されます。

 政府が公式に認めてから10年。

 きょうの、政府の答弁者は、厚生労働省医薬・生活衛生局。私は局の名前にさといのですが、旧厚生省薬務局から2回以上名称が変わっています。当時の局長や医官などは、いまでは他界しました(刑事では無罪)。

 10年前、参院選で大勝した民主党が、第168回臨時国会で、幹事長部局の対策本部をつくり、当時・トロイカとよばれた実力者、菅直人代表代行が本部長となり、厚生労働省地下倉庫などに突入。このときのメンバーが山井和則さん、柚木道義さんらで、その後、政権交代で、首相、政務官などをつとめました。

 10年経って、野党は、財務省が書類を破棄していたと知って、いまさら成立するわけがない公文書管理法改正案を会期末に出していますから、ずいぶん偉くなったものだ、ということでしょう。別の案件では、さいたま新都心の国土交通省出先機関の5階から18階まで官僚を追いかけて階段を上った議員もいました。

 菅さんが突撃してから、10年。新聞報道では、福田康夫首相の英断という歴史的評価になっていますが、当時の野党が、有権者と一緒の「本部」をつくり、与党を責めたということです。10年後の野党も「国対チーム」というのをやっていますが、これも役人を読んでいるだけですから、ずいぶん偉くなったというところでしょう。

 ただ、こういう考え方をする人は少ないのですが、自民党の厚生族と厚生省が、もっと早く、政治力のあるミドリ十字の「犯罪」を認めていれば、もっと早く救済できた人がいたはずです。

 以下は、10年前の当ブログ内記事です。


[当ブログ内記事から引用はじめ]


菅直人、厚労省地下倉庫に“突撃”

2007年10月23日 21時10分45秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 民主党肝炎総合対策推進本部長の菅直人さん(東京18区)、山井和則さん(京都6区)らが23日、厚労省の地下倉庫に“突撃”!

 「元厚相だ」と名乗る菅さんを押しとどめる警備員。もみくちゃになる報道陣。菅さんが携帯電話で舛添大臣から立ち入りの許可を受けて、役人の案内で地下3階へ。

 カメラを制する警備員。完全に厚労省は悪者。『水戸黄門』の悪代官状態です。

 日本におけるテレ・ポリティックス(TVを利用した政治)の先駆け的な存在でもある菅さんのシナリオ通り。

 活字メディアの世界にいる下町の太陽としても、この一部始終は、ぜひTVでご覧いただきたいと思います。

 地下3階の倉庫で、段ボールが積まれている様子を視察。段ボールの中の文書は閲覧しなかったようです。
関連エントリー「お元気内閣」だけど・・・に引き続きネクスト副総理がやってくれました。









 結局、何があったのか、まだよく分からないのですが、インパクトのある映像なのでアップしました。
(CSチャンネル「TBSニュースバード」から)

[当ブログ内記事から引用おわり]

[当ブログ内記事から引用はじめ]

【国会傍聴記】菅さん、厚労委で薬害肝炎「フィブリノゲン30万人投与」を指摘

2007年10月25日 09時42分56秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
【国会傍聴記 2007-10-24 衆院・厚生労働委員会】

○民主党の菅直人さん、山井和則さん、薬害C型肝炎で厚労省追求

 下町の太陽はこの審議をずっと聞いていました。傍聴席には患者、ご家族、ご遺族がかなり詰めかけていたようです。

 菅さんの追求に、舛添厚労大臣はタジタジ。そして厚生労働省医薬食品局長の体たらくにはあきれたのヒトコト。質問通告されたことに即座に答えられない役人など初めてみました。

 下町の太陽はどうやら、きょうの審議を、“冷静”かつ“客観的”にまとめることができなさそうです。
 そして、それがきょうの最大の感想ということです。

 よって、よくまとまった新聞記事をご紹介させて頂きます。
 なお、自民党の茂木敏光委員長の議事運営が公正中立であったことを付け加えておきます。

[当ブログ内記事から引用おわり]

[当ブログ内記事から引用はじめ]

【国会傍聴記】フィブリノーゲン→フィブリノゲン「再評価すべきだった」舛添大臣 衆院厚労委

2007年10月31日 21時42分15秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
【国会傍聴記 2007-10-31 衆院・厚生労働委員会】

 民主党ネクスト厚労相の山田正彦さん(長崎3区比例)が舛添要一厚労相と対決。

 ちょうど1週間前の菅直人さんの質問で出てきたミドリ十字の「フィブリノゲン」が「フィブリノゲン」に製品名が変更された件を問い質しました。

(次のエントリーで第一報をお伝えしました)
10/24付エントリー【速報】菅さん「フィブリノーゲン→フィブリノゲンで承認延長」天下りの松下ミドリ十字社長

 山田さんは冒頭、「きょうは30年前に話を戻します」と話して、薬害C型肝炎をもたらした血液製剤(血液凝固剤)の「フィブリノゲン」について集中的に質問しました。

 ミドリ十字の製品「フィブリノゲン」(1964年承認)が(といっても成分は同じです)「フィブリノゲン」(1976年承認)に製品名が変わった理由を問い質しました。

 厚生省は1971年、「1967年以前に承認された前医薬品の再評価制度」を導入しました。その過程で、同製剤は「新規承認薬とみなし、再評価の対象に入れなかった」としています。

の経緯について、厚労省の高橋医薬食品局長は「承認日をもって機械的、画一的に処理した」と答えました。

 舛添厚労相は「名前がちょこっと変わっただけで、再評価をやらなかったのは疑問だ」と答弁しました。

 なお、菅さんは24日の厚労委で旧ミドリ十字松下康蔵元社長らの参考人質疑を要求しています。

(このエントリーは10月31日付朝日新聞夕刊15面「変更理由に再評価除外」の記事を参考に作成しました)

[当ブログ内記事から引用おわり]

[当ブログ内記事から引用はじめ]

福田首相、薬害C型肝炎で、一律救済の議員立法を168臨時会に提出へ

2007年12月23日 23時35分06秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

福田首相「一律救済」決断=議員立法で対応、今国会成立目指す-薬害C型肝炎 (時事通信) - goo ニュース

 福田康夫首相は23日、薬害C型肝炎の被害者について「全員一律救済ということで、議員立法とすることを党との相談の結果、決めた」と表明した。与党はそのための法案を今国会に提出、成立を目指す。民主党など野党にも協力を呼び掛ける。一律救済を求める薬害肝炎訴訟の原告側の主張を踏まえ、首相が血液製剤の投与時期などで救済対象を決める政府方針を転換した。これに対し、肝炎訴訟の原告弁護団は「大きな一歩だ」と評価する一方、内容が明確でないとして、首相に対し被害者らと面談し実情を聞くよう重ねて訴えた。 

 首相は、大阪高裁和解骨子案を踏み出して、原告側の要望に応えるには行政府としては限界があることから、自民党総裁として決断した。最近の内閣支持率の急落を受け、指導力を示す必要があると判断したとみられる。自民、公明両党は25日に幹事長ら党幹部が法案の内容を協議する。肝炎訴訟は提訴から5年を経て、全面解決に向けて大きな転機を迎えた。

(写真は共同通信) 


[当ブログ内記事から引用おわり]

[当ブログ内記事から引用はじめ]

【衆参本会議】 薬害C型肝炎被害者一律救済法案が成立

2008年01月13日 20時17分21秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

写真は福田衣里子さん=『It's now or never 私は早く、C型肝炎とさよならしたい!』福田衣里子著、書肆侃侃房

【国会傍聴記 参院本会議 2008-1-11】

 「薬害C型肝炎被害者一律救済法」は全会一致で可決、成立しました。


【国会傍聴記 衆院厚生労働委 2008-1-8】


 自民党、公明党が議員立法で「薬害肝炎被害者救済特別措置法」を提出しました(昨日付)。さっそく審議入りです。

「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法案」です。

 薬害肝炎の被害者全員に治療費などを国が負担する法案です。

 自民党(LDP)の大村秀章さんら法案提出者らが内容を説明。

 原告団全国代表の山口美智子さんらから意見を聞きました。

 舛添要一厚労相ら政府とのやり取りの中で、民主党(DPJ)の山田正彦ネクスト厚労相(弁護士)

 「血液凝固製剤投与に関して、状況証拠だけでも被害者認定されるのか?」
と質問。

 法務省民事局長は「母子手帳に『出血があった』との記述がある」といった場合に、「その医院の院長がなくなっていて2代目・3代目の医師が継いでいる」といった例を挙げて説明。

 母子手帳に記載のある受診時期に、A医院がフィブリノゲン、クリスマシンなどを常備していた記録があるといった場合では、状況証拠だけでも被害者として認められるのではないかという認識を示しました。あくまでも「裁判所の判断」のうえだとしました。

 山田ネクスト厚労相は弁護士としての経験も踏まえ、一律救済法成立により、これから裁判に加わる人を念頭に
「訴訟を起こすのに、着手金など費用がかさむ」との問題も指摘しました。

 河井克行法務副大臣(LDP)は、
 「法テラスなどを活用して欲しい」と述べました。たいへん無責任な誠実さを欠いた答弁で極めて残念です。

 採決の結果、同法案は委員会共同提出という格好になり、午後の衆院本会議に緊急上程されました。

【国会傍聴記 2008-1-8 衆院本会議】

 午後1時4分開会。
 河野洋平衆院議長の「あけましておめでとうございます」のことばで始まりました。

 議事進行係が「薬害肝炎被害者救済法案」の委員会審議を省き、本会議で審議するよう提案(緊急上程)しました。

 茂木敏光厚生労働委員長が趣旨弁明。最後に被害者の方に対するおわびの言葉がありました。しかし、これは委員長としての言葉であって、政府としてのおわびの言葉ではありません。

 法案は全会一致で可決。
 午後1時10分閉会しました。

【金曜日の参院本会議で可決、成立へ】

 金曜日の参院本会議で法案は可決、成立します。

【ちょっと気になるので・・・かわいい福田衣里子さんのこと】



 福田衣里子(ふくだ・えりこ)さんの本で、彼女のことがだいぶ知りました。
 衣里子さんは1980年長崎市生まれ。
 父親の仕事の関係で幼稚園からロンドンに。
 父親は衣里子さんをほぼ毎週末、欧州各国に連れて行ったという。
 4歳半で帰国、長崎に。

 ――4歳半の頃、帰国した。大きな世界の存在を教えられ、小さい町へと押し込められた。それが私の中で、無意識ではあるが、常にある大きな不満となった(前掲書、9ページ)

長崎西高校卒業。
広島修道大学人文学部心理学専攻に進学。

 ――19歳、大学を1年で休学し、旅に出た。
 大学を卒業してからでもよかった。なんで、せっかく合格した大学を休学してまで、行かなければならなかったのか。その時、理由は全くわからないけど、今行かないといけないと強く思った。(略)
 20歳、「C型肝炎ウィルスに感染して、20年経過しています」と言われた。
 あんなにも焦っていた意味が今だとよくわかる。(前掲書、はじめに)

 2004年4月、実名公表。

 今も長崎在住で、東京に通いながら活動されていたんですね。

  衣里子さんの“It's now or never.”がこれで、
 “It's now.”になったんなら良いね。

【外部リンク】

Piquer ~Ennrico’s  room - livedoor Blog(ブログ)
福田衣里子さんのブログ~薬害C型肝炎と闘いながら、刺繍をしつつ楽しく生きる27歳。


 

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【国会】人事院勧告法はあす成立へ、すべて参・委通過、衆・憲法審など会期末処理で店じまい

2017年12月07日 17時08分12秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]人事院、東京都千代田区霞が関、2015年、筆者・宮崎信行撮影。

 人事院勧告を完全実施する法律(案)はあす成立のはこびに。衆議院憲法審査会などは閉会中審査ができる手続きなどの会期末処理で早くも店じまい。ということは、今国会は延長しないで、12月9日(土)に閉会することが確実になりました。

【参議院内閣委員会 平成29年2017年12月7日(木)】

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)
 「同、特別職給与法改正案」(195閣法2号)
 「同、国家公務員退職手当法改正案」(195閣法3号)

 が、維新の反対、共産党の一部反対、自公民などの賛成多数で可決すべしと決まりました。あすの本会議で成立のはこび。速やかに公布され、施行される見通し。きょうの審議を聞いていたら、非常勤の職員は、「その省の予算によって」決まるそうです。与野党議員から、国家公務員の労働時間が長い「ブラック職場だ」という言葉が、江島潔さんなど自民党議員から出ました。退職手当は人勧実施によりマイナスになります。私は今年の人勧は、街の話と比べてアップ率が高い印象を持ちますが、梶山弘志・公務員制度相らの給与関係閣僚会議で自民党政治家主導で決めたことです。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「防衛省・自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が可決すべし、と決まりました。あすの本会議で成立し、すぐに施行される見通し。
 これに先立ち、佐藤正久・外務副大臣があいさつで、自衛隊服務規程の文言をなぞったことについて、民進党の小西洋之さんの批判が出ました。

 会議の後、請願の不採択(保留)や、閉会中の委員派遣など国政調査など、いわゆる、会期末処理をして、散会しました。

【参議院法務委委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(195閣法5号)「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が可決すべしとの審査結果がまとまりました。あす成立へ。

 これに先立つ、一般質疑は、与党・自民党が質問時間を放棄して、野党から始まりました。会期末処理をして散会しました。来年は、民法18歳成年法案を、法務省は仕分けて優先して提出する機運です。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「旅館業法改正案」(195閣法7号)と
 「フィブリノゲン製剤による特定C型肝炎被害者救済法の5年延長法案」(195衆法1号)

 が、おのおの、審査され、ともに、全会一致で可決すべしとなりました。あす成立
のはこび。ともに、附帯決議がつきました。審議では、民進党の浜口誠さんの問いに、政府が「28万人に投与され、1万人が感染し、9083人に連絡した」としました。まだ、1000人位が救済金をもらう権利をもったまま、知らないかもしれません。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「競馬法改正案」(195閣法8号)が全会一致で可決し、あす成立のはこび。附帯決議では「地方競馬は活性化の努力で、全事業者が黒字となっているが、再建は道半ばだ」としました。会期末処理をして、散会。

【参議院文教科学委員会・内閣委員会連合審査会 同日】

 国家戦略特区法の、愛媛県今治市、獣医師学部特区を活用した、学校法人加計学園の岡山理科大学獣医学部が、正式に、文部科学省で認可されたことについての国政調査がありました。

 内閣府の梶山弘志大臣と、文部科学省の林芳正大臣が質疑に応じましたが、経産省出身の藤原崇・前内閣府審議官は出席しませんでした。民進党の杉尾秀哉さんらが質問。日本再興戦略2015改定版で、示された「4条件」と大学設置審議会の審査が合致していたかどうかが最大の焦点。

 私の心象としては、文科省の大学設置審議会は、内閣府4条件をあまり意識しておらず、合致していないのではないか、と感じました。とはいえ、来年4月に入学するのですから、もう願書も出していることでしょう。子供たちの未来を汚すことではなく、過去に、学校法人がどれだけ優遇されてきたか、政治家も有権者も、「森喜朗憎し」ではなく、改めて精査すべき時期です。

【参議院総務委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。共産党で長くこの委員会にいる、山下芳生さんは、NHK報道局の首都圏放送センター30歳代女性記者が過労死した事案を取り上げました。私も首都圏放送センターに配属された時期がある記者は2、3人知っていますが、ディレクターのテンションが高いという体質もあるようで、記者はどこも同じとはいえない状況もあるように感じます。とにかく、長時間労働を是正するのが、鬱病などの予防の近道です。閉会中審査の手続きをとって、散会。来年も、税制改正以外に特段の大型法案はないのではないでしょうか。

【参議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。やはり半年間国会審議が無いと、衆参とも、地元の案件が多くなる印象です。会期末処理をして、散会。

【参議院環境委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑、閉会中審査の手続き。名古屋議定書関連の条約がまもなく公布される見通しで、環境省は震災から7度目の年を越すことになります。少し平穏が戻ってきたことでしょう。

●参議院財政金融委員会と、参議院経済産業委員会は開かれませんでした。

【衆議院憲法審査会 同日】

 嵐の前の静けさで、会期末処理をして、散会しました。請願は、5種29件しか着ていなかったようです。

 政治家もマスコミも、日本国憲法改正手続きのための国民投票法や、憲法96条を読んでいなさすぎです。来年の通常国会で衆参で改憲発議されれば、早ければ60日後にも国民投票がされます。投票者の過半数だし、公選法は「罰則規定を準用」でしかないので、テレビCMを打ちまくって、有権者を投票所に連れて行けば、おそらく、どの条項も、国会の発議通りに改正できると思います。憲法96条で、投票確定後に、天皇が「国民」の名前で公布し、すぐに施行されるという段取りもよく見えてきません。

 毎週木曜日の憲法審査会、数年前に、章ごとに審査された時は、第3章「国民の権利と義務」の回に傍聴者が殺到しました。これは、単に、第1章「天皇」、第2章「戦争の放棄」と来るので、第2回の報道を見た人が第3回の傍聴に押し掛けたのだと考えます。安保法も衆院通過後に、「国会前に来させるんじゃないよ」の20万人平成デモクラシーが実現しましたが、成立は阻止できませんでした。私は改憲することについては積極論者ですが、国民投票法ははじめに予習しておいていただきたいと考えます。

このエントリーの本文記事は以上です。

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岡田克也さん、現状の野党分裂は新進党解党よりはマシ「年末というのはいろいろなことが今までもありました」「そこまでは行っていないものの、かなり日本の政治としてはひどい」

2017年12月06日 23時25分18秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、先週2017年11月28日、筆者・宮崎信行撮影。

 岡田克也さん(当選10回、三重3区)は平成29年2017年をしめくくり、「かなり日本の政治としてはひどい」としながらも、新進党が解党された平成9年1997年末よりはましだ、との認識を示しました。

 これは、きのう、12月5日(火)の定例記者会見で強調したものです。

 ところで、これまで当ブログは、bdバックデート、fdフォワードデートを明記することで、そのエントリー記事の投稿日と、その事象の発生日とを同時にする工夫をしてきましたが、あまり利用価値が無いので、今後は、なるべく、書いたその日の投稿日時のままにしようと思います。

 岡田さんは、野党が3分裂した現状を振り返り、

 「年末というのはいろいろなことが今までもありました。党が突然解散されたり、そういうこともかつてありました。新進党が解党されて、あわてて、小さな党が幾つもできて、やがて民主党と合流するという。そこまでは行っていないものの、かなり日本の政治としてはひどい、この(9月・)10月・11月・12月だったと思います」と語りました。民進党ホームページに掲載されました。

 新進党解党時よりはマシとの認識です。私としては、20年前の新進党解党は許せませんが、当時は私も今より20歳若かっただけあり、希望があったように感じます。

 岡田さんが代表をつとめる会派は13名ですが、衆議院14名の新党友愛が、創価学会系衆参両院議員と会談をやったことがあります。これは、平成10年1998年3月19日の夜のことです。ホテルニューオータニのガーデンコート4階にあるレストランで、新党友愛の中野寛成代表、伊藤英成幹事長、川端達夫政調会長と、新党平和の神崎武法代表、冬柴鉄三幹事長らが会談しました。

 このときは、まず料理店にテレビカメラ数台が待ち構えていることを見て、秘密主義の創価学会の冬柴さんが「ちょっと、こんなつもりじゃないんだ」という趣旨の発言をして、不快感を表明。ところが、友愛はしてやったりの表情でした。会談終了後は両党首らが囲み取材に答えました。友愛からは、「社公民も、自公民もあったけど、公民はいつも一緒でしたね」との発言に対して、神崎・平和代表からは「きょうは地方政党公明の桜井・東京都議会議員らも同席した。桜井らが同席することが、私たちにとってどういう意味か分かってほしい」との言葉がありました(私はこの言葉の意味は今でも不明)。この後、冬柴幹事長が「きょうは顔あわせ程度で、とりたてて実りがある会合ではなかったですね」と語ると、伊藤幹事長が「それ、どういう意味よ!」と語りました。このような和気藹々とした余裕は今の政治にはまったくありません。この後、鉄面皮の印象がある、神崎代表が明るく番記者に「それでは上の階(オータニ5階)にある喫茶店で懇談しましょうか」というと番記者たちが「お願いします」とぞろぞろついて言ったので、私たち友愛の番記者数名はいそいそ帰りました。

 その時の記事が毎日新聞に載っていたようです。

[毎日新聞記事データーベースから引用はじめ]

新「民主党」後も公民連携
1998.03.20 東京朝刊 2頁 2面 (全83字) 

 新党平和の神崎武法代表、新党友愛の中野寛成代表、公明の鶴岡洋幹事長ら3党の幹部は19日夜、都内のホテルで会談し、新「民主党」誕生後も連携を維持していくことで一致した。

[毎日新聞記事データーベースから引用おわり]

 このように、全83文字、1行だけのベタ記事になったのでした。政治部というのは、1行のために何時間取材しているんだか。

 で、この20年前の記事で、「社公民も自公民もあったけど、公民はいつも一緒でしたね」と、連合・旧同盟系と創価学会は、その後も仲良くしていた印象がありますが、ただの一度も国政で一緒にやったことはないですね。参議院神奈川選挙区も浅尾慶一郎さんと松あきらさんを相互に応援した1回だけでバーターが終っています。旧民主党のひそかなタブーである、小選挙区での創価学会の支援も、友愛のメンバーでは、誰も受けていないのではないでしょうか?

 また、伊藤幹事長はトヨタ自動車の社員で、同社の豊田章一郎社長が当時は旧経団連の会長でした。

 けっきょく、創価学会を失っても、旧民主党は政権交代できたわけです。

 なので、発想を変えて、連合会長の、神津里季生なる者は、吉良上野介のように斬り捨てて、少なくとも、原発推進の電力総連、反日教育の日教組、公害推進税制改正でしゃばりの自動車総連などの産別は他の党を応援してもらうことで、別れてしまってもいいのではないでしょうか。具体的に、組織票の足し算は示せませんが、それでも、政権交代できるのではないでしょうか。

 まあ、当分は昼行燈を決め込むしかないでしょう。

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【国会】岡田克也さんの質問に河野外相「アメリカの国際法違反の先制武力攻撃は想定していない」参議院憲法審査会は公明党が関係ない話でお茶を濁す逃げの姿勢

2017年12月06日 16時12分52秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 きのうのアクセス数は、いつもどおりIP(アイピー)が1000を超えながら、PV(ページビュー)は3000を切りました。10年ブログをやっていて、9年ぶりくらいの現象です。今年は6月下旬からずっと国会が無かったので、投稿本数が減っていたことと、我が無所属の会も13議員という、先が見えない状態になりました。ブログを続けないと、私の政界・マスコミ界での影響力が下がりかねないので、続けますが、いずれ野党再編、政権交代もあるだろう、とのんびりと、なるべく1日1本にまとめながらやっていこうと考えます。

 実質会期末となった今日は、衆議院外務委員会に、殿、岡田克也さんが登場し、河野太郎外相から「アメリカが国際法に違反した武力攻撃をすることは想定していない」との答弁を引き出しました。参議院では憲法審査会が動き出しましたが、公明党1期生が「参議院は決算審査が大事だ」と憲法とは全く関係ない話を持ち出し、相変わらず逃げの姿勢のまま、国の骨組みを手直しする、2018年へと向かいます。

【衆議院外務委員会 平成29年2017年12月6日(水)】

●「アメリカが国際法違反の先制武力攻撃をするとは想定していない」河野外相が岡田克也さんに答弁

 大臣所信に対する一般質疑で、無所属の会の岡田克也さんが立ちました。岡田さんの問いに答えて、河野太郎外相は、米軍のB2及びB52戦闘爆撃機に搭載した核兵器について、「受け入れられないと理解している。日米間の堅固な同盟関係がそれを担保している」と自民党政権で伝統的なあいまいな答弁を展開。岡田さんが「米国がすべての選択肢をテーブルの上に載せている、と言っている。攻撃されたら反撃するのは当然だが、米軍が先制攻撃をすることもあるのか」とたずねると、河野外相は「国際法違反の武力攻撃は支持しない」と答弁。岡田さんが「過去にアメリカがやってきたことは、国際法違反でもやるならやる」とすると、河野外相は「米軍が国際法違反の武力攻撃をするとは想定していない」としました。

【参議院憲法審査会 同日】

 動き出しました。来年の通常国会にも、衆参とも同じ文章の改憲案が発議されることになりそうです。

 きょうの審査会では、「憲法に対する考え方」を各会派が表明し、その後、自由討議。

 自民党は礒崎仁彦さんが「1年余りかけてようやく実質的な議論が始まった」と述べて歓迎し、改憲への意欲を示しました。

 民進党の白真勲さんは「改憲の議論自体は否定しないが、この審査会で、安保法などの憲法違反についても議論したい」と語り、「解散権の制約、知る権利、国と地方の在り方について、論憲したい」と語りました。また、来夏が予想される日本国憲法改正手続きのための国民投票について「衆院選との同日選は避けるべきだ」と話しました。

 公明党の伊藤孝江さん。昨夏初当選で「この審査会で初めて発言します」としました。そのうえで、「GHQ原案に無かった二院制にもとづく、参議院の在り方は、行政監視機能を重視し、6年間の任期をいかして、人口問題などに絞った決算審査をすべきだ」と話しました。参議院の決算・行政監視など、憲法どころか国会法にも関係ない話であり、関係ない話で、先送りをはかる公明党の常とう手段。2014年7月1日の解釈改憲、2015年安保法で、党内で批判があることが、先の衆院選の結果からも明らかなのに、公明党国会議員団は現職が生き延びるための逃げの姿勢を貫きそうな気配。

 共産党の仁比聡平さんは「憲法制定の経緯を重視すべきだ。安保法は廃止すべきで、ことし5月3日の安倍晋三首相(自民党総裁)の憲法9条への、第3項追加メッセージは、議論を混乱させる」と批判しました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑でした。初当選議員が地元のことを聞くことが多かったようです。議員が役所に聞くよりも、委員会で他の省も交えて聞いた方がよい、という感覚だと思います。2期生以上は、過去の経緯の説明を求めるのは、国会の方がいいのかもしれません。もちろん、委員会に立てない議員は、個別に役所に聞くことになりそうです。

【衆議院内閣委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 一般質疑がありました。基本的には、第195回特別国会は衆議院では店じまいの様相です。

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【国会】人事院勧告実施給与法案がすべて可決で、衆議院は峠越す 第195回特別国会

2017年12月05日 17時56分29秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]古屋圭司・衆議院議院運営委員長(自民党)、2017年12月5日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 人事院勧告の法案がすべて衆議院を通過し、今国会(9日土曜日が会期末)での成立が確定。第195回特別国会は衆議院では峠を越しました。「保険業法改正案」(195閣法4号)だけ吊るしが降りておらず、継続して、来年3月31日までの日切れ法案となりそうです。

【衆議院本会議 平成29年2017年12月5日(火)】

 まず、「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議」が全会一致で採択されました。

 次に、「旅館業法改正案」(195閣法7号)全会一致で可決し、参議院に送られました。150日間の通常国会で審議入りすらできなかった法案が、特別国会では全会一致で通過するのですから、会期制は面白いと考えます。

 「特定フィブリノゲン製剤によるC型肝炎被害者救済法を5年延長する法案」(195衆法1号)全会一致で可決し、参議院に送られました

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)

 は、維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党などの賛成多数で可決し、参議院に送付されました。金曜日に成立し、公布・施行される見通し。

 「同、特別職国家公務員給与法改正案」(195閣法2号)
 「同、国家公務員退職手当法改正案」(195閣法3号)

 は、共産党と維新が反対し、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党などが賛成して可決し、参に送付されました。

 これ、賛否ですが、共産党と維新は委員会で反対討論しているので本会議でも反対だと判断しています。ただ、正直、希望の党に関しては、おそらくそうだろうということで書いています。我が無所属の会は、インターネット中継で見てもさっぱりわかりませんから、当面、本会議での賛否については触れないでおこうと思います。最大野党の立憲民主党ですら、見た限りでは、賛否が分からないので、重要法案などは、SNSなどで賛否を明示してもらえればよいと考えます。

 本会議に戻って、久しぶりに緊急上程がありました。前の前の任期で、維新の松野頼久代表(当時、現在は浪人)の提案で、なるべく緊急上程はしないことになっています。

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための裁判官給与法改正案」(195閣法5号)「同、検察官給与法改正案」(195閣法6号)は、維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党の賛成多数で可決し、参議院に送られました

 「競馬法改正案」(195閣法8号)も緊急上程され、全会一致で可決し、参に送られました

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、自衛隊給与法改正案」(195閣法9号)は維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党、社民党の賛成多数で可決し、参議院に送られました

 この後、議院運営委員会で起草された、

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、国会議員秘書給与法改正案」(195衆法3号)は起立採決による賛成多数で可決し、参に送られました

【衆議院安全保障委員会 同日】

 「自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が審議され、維新が反対し、自公立希共社の賛成多数で可決すべきだと審査結果をまとめました。維新は、下地幹郎さんが「自衛官の給料は経済情勢に左右されるべきではない」と述べました。審議では与野党から、予備自衛官などの充足率が低いことについて質疑がありました。報道によると、予備自衛官が応召されたら、その企業に1日3万円を補てんする概算要求や自衛隊法改正案が、来年の通常国会に提出されるようです。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「競馬法改正案」(195閣法8号)が全会一致で可決すべきだ、と決まり、衆議院本会議に緊急上程されました。質疑では、意外と、中央・地方競馬というものは、ご当地代議士というのが、多くて、金子恵美さん(福島1区、無所属の会)がJRA中央競馬の福島競馬場の震災後の除染や、地域に与えた希望について語りました。法案の内容は、中央競馬の畜産振興勘定を、地方競馬の赤字の補てんに使うものです。

【衆議院法務委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(195閣法5号)と「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が維新の反対、自公立希などの賛成多数で可決すべきだとの審査結果をまとめました。
 
 審議では、希望の党の柚木道義さんが、フリージャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS政治部記者の山口敬之さんに、旧刑法の準強制わいせつされたのに、警視庁刑事部長(元首相秘書官)の差し金で逮捕状が執行されなかった、と主張している事案について取り上げました。これは、先の通常国会で、本会議でも質疑されたものです。柚木さんの検察審査会法の改正が必要だとの主張は、一理あるのかなあと思いました。ただ、この事案は、反権力側の人も、警視庁は公平中立なのだ、という大前提で話していることに違和感を感じます。私は警察は公平ではないと考えます。私は、小学校5年生頃に、警視庁に便宜を受けたことがあります。これは、当時、おそらく桜田門(警視庁本部)の指示もあったのでしょうが、所轄警察署の交番のおまわりさんが、壁新聞をつくっていました。この中に、「クイズで正解して、かつ、抽選で当たった10名おめでとう」というコーナーがありました。あるとき、私の自宅におまわりさんがたずねて来ました。このとき、おまわりさんが、クイズの応募者が9名しかいなくて、1名足りずに困ったという話をしました。これは、当時、小学校の先生が、土曜日の夜に、趣味の天体観測教室をやっていて、私がよく行っていたので、何らかの名簿のようなものが提出されていたのではないかと考えます。小学校区唯一の交番だし、交番から見ても、管轄内唯一の小学校だと考えます。そして、このおまわりさんから、その回のテーマの天体観測についてクイズを出されたのですが、私は間違えてしまいました。おまわりさんは残念そうな顔をしながら、答えは何番なんですよ、と言いました。私は記憶力が良いのですが、そんなことはとっくに忘れたころに、交番前で壁新聞を見ました。そこには、なんと、「おめでとう」の10名の中に私の名前があったのです。ていねいにも、10番目でした。また、このときに、粗品をいただいたかどうかですが、おそらくいただいていないと思います。とはいえ、間違えたのに、クイズにあたった10名として紹介されたことから、私は、小学校5年生以降は、警察は公正中立でない、と確信しています。これは、我が人生にとって、とても貴重な体験だと考えます。なので、この「詩織さん」案件も、心情としては、冷めた目で見ています。

【衆議院総務委員会 同日】

 野田聖子総務大臣の所信的あいさつに対する一般質疑がありました。

 我が無所属の会の、原口一博さんは、県議同級生という立場からも野田さんに迫りましたが、その反応はイマイチのようでした。野田さんとしては、先輩総務大臣ということに反応していたようですが、あまり連携しようという雰囲気ではありませんでした。原口さんは、放送行政のクロスオーナーシップや、地方自治体の基金に対して、財務省が地方交付税を減額するよう求めていることをただしました。

【衆議院環境委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院懲罰委員会 同日】

 委員長のあいさつなど。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 上述の法案が起草されました。

【参議院第1種常任委員会 同日】

 総務委員会は開かれず、それ以外の10委員会が開催されました。

 私のパソコンは、一時11委員会を同時視聴しました。おおむね12万円くらいのパソコン、標準的なインターネット回線を使っていますが、(危機管理上、パソコン、回線などはすべて複数あります)、丈夫に働いてくれて感謝です。

 第1種常任委のうち、内閣委は、「国家戦略特区に関する学部新設について文部科学委員会への連合審査を求める」との提案を全会一致で可決しました。

 外交防衛委は、前回出張だった、佐藤正久外務副大臣があいさつしたところ、さっそく「異議あり!」と、おそらく小西洋之委員の声が飛びました。野党側の藤田幸久・与党側の塚田一郎両理事が、5分前後協議した後、三宅伸吾委員長が「後で議事録を協議します」と引き取りました。佐藤さんが、「危険をかえりみず」などと自衛隊の服務の宣誓のようなことを、あいさつしたのを問題視したようです。

 財政金融委員会は、前任者の不倫の不祥事で繰り上げ当選した、公明党の宮崎勝さんが「初めての質問だ」として、同党らしくさっそく2兆円の政策パッケージについて質問。前公明党参議院国会対策委員長の不倫問題について、私はまったく話題にならないな、と思いつつも、第48回衆院選での公明党敗北にじわりじわりと響いたようです。財金委では、森友学園をめぐる国有地払い下げについて、太田充・財務省理財局長が答弁。文教族のドンである、麻生太郎財務大臣はかつて聞いた話として、「早稲田大学理工学部建築学科の教授から、一級建築士を100人作っても家一つ建たない、家は、大工、土木、左官がいればできる、と言われてそういうものかなあと思った」と話していました。ちょうど、私学学校法人の政治献金の9割は自民党宛だとの記事が出ていましたが、何をいまさら、という気がします。

 あさって法案を審議するとみられる、厚生労働委、法務委、農林水産委でも一般質疑がありました。法案審議の予定がない、文教科学委、経済産業委でも一般質疑がありました。国土交通委員会と環境委員会は、ともに大臣所信を聞きました。一般質疑は木曜日だと思われます。法案はありません。

 5時前後に、衆議院を通過してきた各法案が、参議院委員会に付託され、趣旨説明されました。内閣委は、「人事院勧告」(195閣法1号から3号まで)、法務委は、「裁判官」「検察官」(195閣法5・6号)、外交防衛は「自衛官」(195閣法9号)、厚生労働委は「旅館業法改正案」(195閣法7号)、農林水産委は「競馬法改正案」(195閣法8号)が審議入り。金曜日の本会議で成立すると思われます。

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【国会】参議院本会議で北朝鮮ICBM非難決議、平成28年度決算承認案が審議入り

2017年12月04日 15時35分08秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 今週土曜日が会期末になります。

 まあ、正直、どうでもいいや、という感じで年を越しそうです。政党分裂だけはやめてほしいです。

【参議院本会議 平成29年2017年12月4日(月)】

 北朝鮮のアメリカ大陸に届く、ICBM発射に対する非難決議がありました。投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で採択されました。安倍晋三首相の発言は、5分前後に及びました。

 この後、「平成28年度決算の承認案」の趣旨説明と代表質問がされました。

 このもようはNHKでも放送されたようです。

【参議院決算委員会 同日】

 「平成28年度決算の承認案」が趣旨説明されました。

【衆議院 同日】

 ありませんでした。

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【国会】人事院勧告給与法案、旅館業法改正案、B型肝炎救済法延長法案が衆・委員会可決

2017年12月01日 16時06分49秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]山田美樹衆議院議員、2017年12月1日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 すごくやる気ないです。やる気なくても、足元をすくわれないようにします。

【衆議院内閣委員会 平成29年2017年12月1日(金)】

 「人事院勧告完全実施のための一般職国家公務員給与法改正案」(193閣法1号)

 「人事院勧告完全実施のための特別職国家公務員給与法改正案」(193閣法2号)

 「人事院勧告完全実施のための国家公務員退職手当法改正案」(193閣法3号)

 が可決しました。採決ですが、1号が維反対、自公立希共賛成、2号と3号が、共維由反対、自公立希賛成というところのようです。困ったことに、我が無所属の会の賛否は、衆・委、衆・本では分からない状態のまま、向こう3~4年間やるしかなさそうです。ますます、未来が見えません。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 違法民泊の罰金を大きくする「旅館業法改正案」(195閣法7号)が全会一致で可決しました。

 「フィブリノゲン製造などによる薬害C型肝炎被害者救済法を5年延長する法案」(195衆法おそらく1号)を委員長が起草し、全会一致で可決しました。

 これに先立つ、旅館業法改正案の審議では、自民党の山田美樹さんが登場。前の任期まで、厚生労働委には、同期当選の豊田真由子さんが在籍していました。豊田さんの「この禿~」「違うだろボコ、違うだろボコ、違うだろ~」の不祥事の際は、一部で、東大よりも、桜陰(おういん)中学卒業の学歴の方に注目する筋がありました。これは、東京の一大サービス産業である、小学生を対象とする中学受験塾で、長年「女子の頂点」の扱いをされてきたからです。豊田さんと同じ、桜陰→東大→キャリア官僚コースの山田さんが3期目で、豊田さんが専門にしていた委員会に配属。東京1区のドンだった内田茂都議の引退が影響したのかどうか、比例復活の3期目ですが、内田が居ないのでかえってやりやすいのかもしれません。ツイッターの「内閣官房」アカウントの管理者(中の人)は、山田さんの同級生の課長だと聞きます。霞が関は課長補佐行政とも言いますが、やはり、ツイッターの中の人だと、決裁権のある課長のようです。また、山田さんの同級生の専門職に仕事を頼んだ際、請求書の消費税が8%でなく5%で間違えて計算しており、「桜陰は細かい所間違え無さそうだけどな」との感想を私は持ちました。消費税の計算を間違えても、国策を誤らなければいいのですが、やはり女性蔑視の日本ということで、猪口邦子さんが桜陰卒で最もキャリアが長い政治家で、桜陰卒もどんどん増えてほしいです。ただ、冒頭の画像で分かる通り、桜陰は姿勢が良くない人が多いので、先生方は、机からまっすぐ座るように指導して、宿題は深夜にならないようにしてほしいものです。

 前置きが長くなりましたが、委員会に戻ります。旅館業法改正案について、山田美樹さんは「家主不在の違法民泊だと立ち入った時に、外国人の客が何人もいてパニックになることもある」とし、県の立ち入り検査の在り方について質疑。「地元では区議会が、近い定例会で条例づくりに取り組むことになっている」と、内田茂なき後の東京1区内地方自治に明るい面も見せ、厚労省のみならず国交省・観光庁もガイドラインなどを早く示すよう促しました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が審議入りしました。

  これに先立つ一般質疑は、小野寺五典防衛大臣の「北朝鮮のICBM発射に関する報告」とあわせて行われました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「裁判官職員給与法改正案」(195閣法5号)と「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が審議入りしました。

 これに先立ち、大臣所信に対する一般質疑がありました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 一般質疑があり、散会しました。保険業法改正案(195閣法4号)は審議入りしませんでした。

 質疑では、野田佳彦さん、海江田万里さんらが質疑しました。

 海江田さんと麻生太郎財務大臣が「源泉徴収については、納税意識が薄れる面もある」「日本の源泉徴収は徹底しており世界的にもめずらしい」という問答をしている最中に、唐突に、麻生太郎財務大臣が「競馬に関して言えば、納税したという人は聞いたことがない」と答弁。これは前日に最高裁判所で、長年の論争だった、競馬のはずれ馬券は経費になるとの判決が完全に確定したことが、頭のどこかに引っかかっていたのかもしれません。海江田さんはとっさに「今は50万円以上のような当たり馬券だと、紙を書かないと配当を換金できないことになっていますよ」と説明しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 所信表明がありました。国土交通省の政務三役はいかにも、国交族という雰囲気がありました。

【衆議院環境委員会 同日】

 所信表明がありました。

【参議院 同日】

 ありませんでした。

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Miyazaki Nobuyuki

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