渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

臨時国会召集拒否を正式回答、自民党国対委員長が、早くても10月下旬か、あす再協議へ

2020年08月04日 15時20分30秒 | 第202回臨時国会(2020年9月~)菅新首相選出
[写真]きょう付けの官報の一部で、1か月後にはインターネットから消え、国立国会図書館等では閲覧できますが複写はできなくなります。

 きのうの記事に書いたように、与野党国対委員長会談が開かれ、臨時国会の召集を当面は拒否することが、伝えられました。

 世論は、憲法にも法律にも政令にも聖書にもお釈迦様の言行録にも根拠が無い「お盆の時期」に「帰省して墓参りをしていいかどうかの基準」を大臣に求めています。私としては、自分で決めろとしかいいようがありません。

 旧正月は中国、ベトナム、台湾、香港などが祝日です。イースターはフィリピン、オーストラリア、香港などが祝日。インドネシアは旧正月、メーデー、イースター、クリスマスがすべて祝日です。これはインドネシア憲法は国民に対して一神教徒であることを義務付けているためです。日本の祝日だけでも、日本の常識は、世界、アジア・太平洋の常識ではないことが分かります。お盆など空気のようなものであり、「政府は基準を示すべきだ」と主張することは「空気を固めて甘くしてピンク色に染めて綿菓子にすべきだ」というくらい無謀なことだと、私は考えます。ま、行かなくていいんじゃないでしょうか。

【与野党国対委員長会談 令和2年2020年8月4日(火)】

 国会内中央部3階皇居側の常任委員長室で、森山裕、安住淳、両国対委員長が会談。報道によると、臨時国会召集要求書を拒み、首相入りの審議も拒んだようです。新型コロナウイルス感染症対策に関する関係した衆参の委員会の閉会中審査の再開には応じるかまえをにじませたようです。

 また、報道によると、あす5日に再会談することになりそうです。

【閣議 同日】

 先週の火曜日は無かったのに、きょう火曜日はありました。その基準は不明。閣議後の記者会見で、菅官房長官は「私は連日お会いしているが、淡々と職務に専念しており、全く問題ないと思っている 」と語り、2020年7月6日に官邸内執務室で安倍首相が吐血したとする一部週刊誌報道を否定しました。

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【8/3】全体夏休み入りも、与野党とも幹部はそこそこ意気軒高 全国戦没者追悼式は中止・廃止すべきだと思うが厚労省「強行」のかまえ

2020年08月03日 20時03分47秒 | その他
 先々月に通常国会が閉会した後も、毎週、委員会閉会中審査がありましたが、今週からはまったく予定がありません。夏休みモードに入りました。ただ、与野党とも幹部らの毎週の定例会合はおおむね開かれるようです。

【政府・与党連絡会議 令和2年2020年8月3日(月)】

 時事通信=gooニュースの報道(
)によると、

 政府・与党連絡会議が官邸で開かれ、山口那津男・公明党代表が「感染拡大が地方にも波及し歯止めがかからない状況に、国民の不安は日増しに高まっている 」「政府がリーダーシップを発揮し、今必要な対策は何なのか分かりやすく発信してほしい 」「地方自治体とも連携し、機動的な対応を予備費なども活用して迅速に進めてほしい 」と語りました。

●あすの予定
 
 与野党国会対策委員長会談が設定されました。野党、そして大島理森議長から、臨時国会召集要求書への真摯な対応を求められた、森山裕・自民党国会対策委員長が、安住淳国対委員長に対して何らかの回答をする見通し。

 立憲民主党、国民民主党は、ともに執行役員会や常任幹事会・総務会を開きます。また、官房副長官・与党政調会長代理、野党政調会長の協議会「新型コロナウイルス感染症対策政府・与野党連絡協議会」も開かれます。

●全国戦没者追悼式は、中止・廃止を

 さて、3日付読売新聞に「大阪府、秋田県、沖縄県あど10府県」の遺族が「全国戦没者追悼式を欠席する意向」であることが報じられました。厚生労働省社会・援護局は天皇皇后両陛下をお招きして式典を強行するかまえ。

 8月15日正午。これになんの根拠があるのでしょうか。太平洋戦争が終わったのは9月2日です。敗戦国である我が国の天皇陛下がポツダム宣言を受諾するとラジオ演説した時刻が終戦だというのは思い込みです。韓国朝鮮では35年間の植民地支配が終わった瞬間だ、という認識はただしいでしょう。しかし、中国東北部など、グアム・サイパンなど南方諸島では統治は数年程度だし、満蒙開拓団員・グアム・サイパンでは終戦を知らずに8月15日以降に亡くなった人もいます。北方領土もしかり。

 さらに、アメリカには「ベテランズデー」がありますが、傷痍軍人に関する式典はありません。総務省から軍事恩給を受け取る傷痍軍人に対して、厚労省から遺族年金を受け取る遺族に対して、手厚い補償を継続化させたいという役所、団体、受給者の思惑が色濃く反映されたのが戦没者追悼式です。8月15日正午に、条約、憲法、法律、キリストさん、仏さんの何らかの規範が何らかの強制力を持たせているわけではありません。韓国の光復節は独立記念日です。

 今まで考えたこともなかった、という国民が9割でしょうが、私は中止・廃止すべきだと強く考えています。空気の押しつけ同調圧力です。

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訃報なのでご冥福をお祈りしますが旭堂南陵さん(旭堂小南陵元参議院議員)やはりどうしても・・・

2020年08月02日 06時50分34秒 | その他
 書くかどうか逡巡したところですが、先週の訃報で、旭堂南陵さん、旭堂小南陵元参議院議員が亡くなったそうです。享年70。心より哀悼の意を表するとともに、私からはご冥福をお祈りいたします。

 しかし、私にとっては許せない思いです。私は極端に記憶力が良く、過去を水に流さない性格です。この記事は、私と直接面識がある政治関係者に、やはり宮崎さんはニコニコしていても、腹の中では忘れていないんだな、と再認識してもらうために書きます。

 1994年平成6年1月21日(金)、参議院本会議で一般恒久法案4本が採決されました。異例の政治日程であり、小沢一郎・新生党代表幹事が描いたものだとされています。

 法案は、当ニュースサイトが「平成6年政治改革4法」と呼ぶ、新法である「政党助成法案」、「衆議院選挙区画定審議会設置法案」。改正法として「公職選挙法改正案」「政治資金規正法改正案」。このうち公選法改正案は「小選挙区250、比例代表250」であり、のちに制定されたものとは違います。そして、4法は四半世紀経っても、ほとんど内容は変わりません。

 この法案は参議院社会党が賛成討論。しかし、参議院社会党の態度は分かれました。

 賛成が、会田長栄さん、青木薪次さん、一井淳治さん、糸久八重子さん、今井澄さん、岩崎昭弥さん、岩本久人さん、上野雄文さん、及川一夫さん、大森昭さん、梶原敬義さん、上山和人さん、川橋幸子さん、菅野壽さん、北村哲男さん、久保亘さん、久保田真苗さん、日下部禧代子さん、櫻井規順さん、篠崎年子さん、庄司中さん、菅野久光さん、鈴木和美さん、瀬谷英行さん、竹村 泰子さん、谷畑孝さん、谷本巍さん、種田誠さん、千葉景子さん、角田義一さん、堂本暁子さん、野別隆俊さん、浜本万三さん、肥田美代子さん、深田  肇さん、渕上貞雄さん、細谷昭雄さん、堀利和さん、前畑幸子さん、松前達郎さん、松本英一さん、三重野栄子さん、峰崎直樹さん、村沢牧さん、村田誠醇さん、本岡昭次さん、森暢子さん、安永英雄さん、山田健一さん、山本正和さん、吉田達男さん、渡辺四郎さん、藁科滿治さん。

 参議院社会党の中で、反対したのが、翫正敏さん、稲村稔夫さん、小川仁一さん、大渕絹子さん、大脇雅子さん、喜岡淳さん、國弘正雄さん、栗原君子さん、佐藤三吾さん、志苫裕さん、田英夫さん、中尾則幸さん、西岡瑠璃子さん、西野康雄さん、三石久江さん、矢田部理さん、山口哲夫さん。

 この造反で、法案が否決。しかし、小沢さんがまたしても冴え細川護熙首相と河野洋平自民党総裁の党首会談を実現。「小選挙区300、比例代表200」という両院協議会の協議案で自民党が賛成に回ることになりました。小沢さんが著作「日本改造計画」で主張した、明治維新の廃藩置県とは逆に300藩を300小選挙区に置き換える理念が実現したことにもなります。

 で、反対した、西野康雄さんが、旭堂小南陵参議院議員。亡くなった旭堂南陵さんです。このとき、西野さんの造反シーンはさまになっており、テレビでは西野さんのシーンが多く流れていたという記憶があり、おそらく正しいのではないでしょうか。

 55年体制で参議院社会党の人と話したことがある人は少ないでしょうが、私の日大二中・高の先輩である村田参議院議員とは2時間以上お話したこともあり、賛成組は合計5名ほど会話を交わした人はいます。賛成者は参議院副議長が3名、副総理、法相、労相、経済企画庁長官、財務副大臣らが含まれます。反対組は話したことがある人はおらず。反対組は政務次官の経験すらないと思います。

 旭堂小南陵参議院議員がなぜ造反して、1期6年で消えていったのか。派閥の関係などは分かりません。

 死人に口なし。旭堂さんは反論できないし、ご遺族はおそらく当時の経緯はご存知ないでしょう。

 しかし、あれから26年経っても、私はそのことは忘れない。忘れられない記憶力の持ち主だし、過去を水に流さない性格である。それでいて友達は減らないし、資本家なので、好きか嫌いかだけで物を言える。ということだけは、ちょっと書いておきたいと思いました。

 国会議員とその家族には生活があるので、衆議院小選挙区比例代表並立制には問題があるような気はしています。   

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