10月27日(木)の朝です。
今日も信州・木曽路は晴れています。かなり気温は下がったようです。今日はここ須原宿から妻籠宿までの約21Kmです。
これから食事を摂り、水筒も忘れずにパッキングをし、8時前にはスタートしたいと思っています。
今日も途中から何度か投稿したいと思います。お付き合いください。
※ 写真は今回お世話になった「民宿 いとせ」の玄関前です。まるで普通の住宅のような構えですが、中もいたって普通の住宅風の民宿でした。
またやっちゃいました!なんだかこのブログが木曽路描写じゃなく、私の失敗譚の報告集みたくなっていますがお付き合いください。
今日も15時30分、無事に予定の須原宿に到着しました。
一日中きれいに晴れ上がっていたのですが、暑いのか、寒いのか、よく分からない天候でした。というのも、日向では歩いていると汗ばむくらいなのに、日陰に入ると寒く感じるくらい差があったのです。例えると北海道の初夏のような天気かなぁ。
今、部屋の中では肌寒く感じます。
さて、それでは今日のアクシデントの報告です。
今日のアクシデントの原因はこれです。
これは今回私が持ち歩いている水筒です。
ご覧のように円筒形ではなく、方形のような形になっています。
これがなかなか優れ物なのです。
ポリエチレン製なのですが、水を入れて冷凍庫に放りこんでおき氷の状態で持ち歩くのですが、厚さがそれほどでもないため携帯するには大変便利です。
今回この水筒を宿に着くとすぐにお願いして、冷凍庫に入れてもらうことにしています。
昨日も同じように宿に頼んであったのですが、今朝返していただくのを忘れてそのまま出発してしまったのです。
気が付いたのは出発して1時間後くらいでした。直ぐに宿に電話を入れ、着払いで自宅に郵送してくれるようお願いしました。
しかし、それから歩いているうちに「まだ宿からそれほど離れてはいないはず。車ならひとっ走りの距離では?」と考え、宿の方にお願いしてみたところ幸いにも届けていただけることになりました。それで私は国道沿いの道の駅で待ち合わせをすることになり、その間を利用して携帯からブログに投稿したというわけです。
まあまあ、よくもいろいろと失敗をする私です。
※ 木曽川の河原に広がる真っ白な石・石・石…です。
失敗談ばかりじゃ、この木曽路行を読んでくださっている方に申し訳ありません。
一つくらいは木曽路のことをレポしようと思います。
この木曽路は宮ノ越宿あたりからずーっと木曽川沿いに道が続いています。
木曽川の源流は通ってきた鳥居峠にあるそうです。つまり、鳥居峠は分水嶺になっていて、鳥居峠から北への流れはやがて信濃川となって日本海に注ぎ、南への流れは木曽川となって太平洋に注がれるそうです。
その木曽川を横に見ながら昨日、今日とウォーキングを続けました。
今日になって気付いたのですが、木曽川の河原には白い石がとても目立つのです、それはもう丸くなった白い石がごろんごろんという感じです。
傍に寄って見たわけではなく遠くから見ただけなので、詳しくは分かりませんがネットで調べたところ「濃飛流紋岩」という種がほとんどだそうです。まあ、そうした科学的なことはどうでもよく、その石の白さがかなり印象的だったために、丸尾芭蕉は恥ずかしげもなく、第三作を捻り出してしまいました。笑ってやってください。
※ こちらは木曽川の流れも併せて白い石を写しました。
晩秋に
白き石置き
木曽の川
気の利いた季語が見つからず、晩秋などという手あかのついた言葉になってしまいました。
さて、今日は福島宿→上松宿→須原宿と歩いてきましたが、木曽路全体の中では繋ぎの区間といった印象で小さなハイライトはいくつかあったものの、印象としては薄い区間でした。その中で、木曽御嶽山、中央アルプスを遠く眺めることができ印象に残りました。
※ 遠くに見えるのが木曽御嶽山です。
※ 深く刻まれた稜線(皺)が見事な中央アルプスです。
明日は、須原宿→野尻宿→三留野宿→妻籠宿と進みます。ほとんどのコースが国道19号線に沿い、付かず離れず進むのですが、三留野宿からは国道19号線から完全に離れたコースになります。あるいは往時を偲べるところが多いのでは期待しています。
《今日の歩数 39,762歩 約30.1キロ》
13時30分ようやく昼食にありつけました。
今回のコースは、できるだけ国道から離れ、脇へ脇へ進む場合が多く食事処がありません。ようやく国道と合流したところでドライブインを見つけたというわけです。
写真はこのあたりの名所になっているという「小野の滝」です。
今日のコースは残り6キロ程度です。
歩き疲れてちょっと小休止です。
昨日一句つくってからすっかり芭蕉づいています。(?)歩きながらまた一句浮かびました。それでは…
枯れ葉踏み
古(いにしえ)の道往く
木曽路行
写真は一休みしている上松中学校の校庭から見える中央アルプスの眺めです。
スタートから2時間弱しか経っていませんが、またまたアクシデントのために一時足止めせざるを得なくなり、その時間を利用して投稿しています。
写真は今朝通ってきた道です。こうした道はほんの一部です。古の頃はこうした道がほとんどだったのでしょう。
7時45分福島の宿をスタートしました。
今、写真の木曽福島駅にきています。天候は晴れ。今朝はキリッと冷えました。しかしかえってウォーキングには好都合。
それでは、今日も張り切って参ります!
本日の投宿先福島宿の「さらしなや」に着いたのは15時30分でした。ちょっとしたハプニングがあったりして、本日の踏破予定距離20キロを大きく上回り30キロを超えてしまうことになりました。
今日は二つの話題に絞ってレポートすることにします。少し長くなりますがお付き合いを!
一つはもちろんハプニングのことについてです。
鳥居峠です。
鳥居峠はガイドブックなどで「難所、難所」と喧伝されていました。そのため私も今回の木曽路行では一番のハイライトになると刷り込まれていました。
ガイドブックにはこうありました。奈良井宿から向かうとピーク前に「茶屋跡があり、休憩所になっている」と…。そしてピークの峠には「三軒の茶屋がある」と私はガイドブックを読んでいました。
昨日夕食のことです。同宿した男性は私と反対方向から歩を進め、鳥居峠を越えてきたというのです。その彼が「いや~。峠で飲んだビールが美味しかったですよ!」と言いました。私はウォーキング中のビールは避けたいが、難所を克服した暁には「コーヒーでも飲みながら峠でゆっくりしたいなぁ」と考えました。
※ 奈良井宿の昨日のリベンジです。少しは暗い部分も見えるのではないでしょうか?
そして本日です。
鳥居峠自体はまあ登山をやっている身からしたら、そこそこの難易度という感じでした。
それでも汗をけっこうかき、ザックの重さが肩に堪えました。
ピーク前の休憩所ではちょっと休んだだけで、コーヒーを飲みながらゆっくり休もうと考えていた鳥居峠のピークを目ざしました。同宿した男性がビールを飲んだ茶屋で、コーヒーを飲もうと…。確か「峠まで390m」という標識を見たはずなのですがいくら進んでも峠らしきものが見えてきません。
不安に感じながら進んでいると「丸山公園」という表示が見えてきました。私が見ている頁に「丸山公園」などという表記はありません。おかしいと思いながらもさらに進みました。
念のためにと思い、ガイドブックの次の頁を繰ってみました。
するとそこに「丸山公園」の文字が見えたのです。そこは鳥居峠からはるかに下ったところだったのです。つまり私は峠のところをショートカットするコースを進んでしまったようなのでした。
※ 鳥居峠の峠道が全てこうした石畳になっているわけではありません。ほんの一部ですね。
引き返すかどうか一瞬迷いましたが、この旅のハイライトのところをパスするわけにはいかない、と私は引き返すことを決断しました。あゝ、そのむなしいことったらありません。今来た道を引き返すのですから…。
慎重にガイドブックとにらめっこしながら引き返し、鳥居峠のピークを目ざしました。鳥居峠のピークらしいところに辿り着きました。しかし、な~んにもありません。
そこでガイドブックの方をもう一度しっかり見直してみました。するとそこにはこう書かれてありました。「峠の茶屋跡の小さな平地。ここが峠の頂上です。ここに三軒の茶屋があった」…。ガ~ン。私の完全な思い込みだったのです。
それにしても件の彼の話はどういうことなのでしょうか??
私が想像するには、ビールをあらかじめ購入していって休憩所で飲んだ、ということを私が勝手に峠の茶屋で飲んだというように思いこんでしまったのかもしれません。
私はどっと疲れてしまいました。
ここで私は距離的にも、時間的にもかなりのロスをしてしまったというわけです。
ご覧のようにな~んにもない鳥居峠です。せめて標識くらい整備しても、と思ったのですが…。
長くなってしまいましたが、エピソードをもう一つ。
それはコースの途中にあった「巴渕」のことについてです。「巴渕」はかの有名な巴御前がこの渕に住む龍神の化身だったという言い伝えがある渕なのだそうです。巴渕はその深さゆえに神秘的な青い色を湛えていました。
※ 稀にみる美人と誉れの高い巴御前のイメージに相応しい巴渕です。
その巴渕の展望台のところに「一句いかがですか?」などという表記が目に入りました。 本日も芭蕉のいくつかの歌碑に接して、影響されていたのでしょうか。柄にもなく一句捻ってしまったのです。まあ、単純に影響されやすい人間ですからね。
巴渕のところを落ち葉が静かに流れている様を見ながら一句創ってみました。さあ、笑ってやってください。
※ 目を凝らしてみてください。渕のところを木の葉が流れています。
碧き渕
色の葉流れ
深き秋
素人とは恐ろしいものです。何の恐れもなく創っちゃいますからねぇ…。
雨も恐れをなしたのか(?)どこかへ行っちゃいました。明日以降も大丈夫そうですね。
ということで楽しい旅を続けています。
《今日の歩数 44,995歩 約33.5キロ》
宮ノ越宿につきました。
宮ノ越宿は木曽義仲にまつわる史跡などが目立ちます。
写真は義仲のあれこれ祀った「義仲館」です。これから中を覗いて、木曽福島宿に向います。雨は降りそうで降りません。
鳥居峠を越え、峠の下の藪原宿を過ぎ、宮ノ越宿を目指してウォーキング中です。
実は鳥居峠から投稿したつもりが妻へのメールになってしまいました。
鳥居峠ではとんだハプニングに慌てましたが、詳しい顛末は後ほどに。
木曽路は紅葉真っ盛りなのですが、あまり美しく見えません。鉄サビ色(あまり表現が良くありませんね)の葉が多いせいかもしれません。
雨が降ってきそうです。
奈良井宿の朝です。
天候は曇り、歩くには最適です。しかし、午後からは雨の予報。
少しでも早く鳥居峠を越えたいと思い出発します。(午前8時)