本日、札幌コンベンションセンターにて、「名作の舞台裏:池中玄太80キロ」というセミナーが開催された。今をさかのぼること25年前、坂口良子さんの大ファンで、中学生だった私がPM4時から始まる再放送のこの番組を見るために、毎日走って学校から帰った程の、思い入れのある作品のセミナーだ。コレを、私が見逃せるハズはないのだ。
まずは、池中玄太の第1回を、会場にて上映。かつてのドラマのそのテンポの速さに、あらためて驚愕した。その回で玄太(西田敏行)は鶴子(丘みつ子)と出会い、結婚。鶴子は再婚で絵理(杉田かおる)・未来(有馬加奈子)・弥子(我孫子里香)の3人の子持ちであった。ところが、結婚数日で、鶴子が急死し、玄太は残された3人の娘を育てることとなる。そこまでが、第1話で全て描かれているのだ。
とにかく、この時代の俳優達の演技力は凄かった。ぜひ、第2話以降も、あらためてまたDVDで見なければいけないであろう。
そして、その上映が終わった後は、その番組に関わった俳優である西田敏行氏・坂口良子さん・杉田かおるさんと、脚本の松木ひろし氏(今年で80歳!)・演出の石橋冠氏によるトークショーであった。
このトークショーはかなり面白く、先の3名の俳優たちは、非常に機知に富んだ話をしていた。杉田かおるさんは、テレビで見るよりもずっと美しく、スレンダーで顔も小さめに見えた。彼女がそのトークショーで、話をうまく仕切ろうと、ついつい仕切り屋の役割を演じてしまっていた点が、まるで「格付けしあう女たち」のようで楽しかった。
また、製作者サイドで決めた「池中玄太80キロ」というタイトルは、日本テレビの上層部では実は不評だったらしい。だが、裏番組の「Gメン’75」よりも数字が5つ多いから視聴率も上をいけるハズだと、製作者側が説得して押し通したのだそうだ。
さらに、ファイナルでは、西田敏行氏がカラオケで「もしもピアノが弾けたなら」を生で唄ってくれるという、予想外のプレゼントもあったのである。
そして、トークショー等全てが終了し、ホールのエレベーター付近で待つこと30分。なんと、スタッフ氏数名とともに、坂口良子様が私の目前に現れたではないか!サインをねだろうと近づくと、「時間がありませんので・・・」とスタッフ氏に制止されたのだが、持参した彼女のLP「シルキー」を私が差し出したのを見ると、今度は坂口良子様がスタッフ氏を制止して、「いいですよ!」と快くサインに応じてくれたではないか!ああ、なんと素晴らしい出来事なのだろう。40年間人間をやってきて、ホントによかった。中学時代の私には想像も出来なかった展開である。もし、25年前にこんなことがあったら、私は失禁していただろう。そして、彼女とともに携帯カメラでツーショットのスナップも撮ってしまったのだヨ。
そんなワケで、今日は私の人生で最大のお宝である「坂口良子さんのサイン+彼女が使ったハイマッキー&ツーショットスナップ」を得た、歴史に残る1日なのだった。ヤッホー!