今回のベルギーGPで、私の愛するルーベンス・バリケロが、F1出走300戦目を迎えるという。
F1界の鉄人といえば、私の世代のF1ファンの脳裏に浮かぶのは「リカルド・パトレーセ」だと思うが、その出走回数256戦を、バリケロがいつのまにか大きく上回っていることに、驚きを禁じ得ない。
思えば、彼のデビューは私が結婚した年であった。エヤトン・セナとレースをした経験のある選手は、現役ではこのバリケロと、マイケル・シューマッハだけとなってしまった。
かつてはウィリアムズといえば最強のマシンで、セナが「タダでも乗りたい!」と言ったという逸話があるほどだったのだが、それから17年が経ち、今では中団グループに埋もれている。そんな中で、今日のバリケロは7番グリッドからと、上々のスタート位置だ。アジアの片隅で、私は彼の表彰台を、期待している。