獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

トレジア試乗記

2010年12月12日 | CARS&F1

   
 スバルがトヨタからOEMを受けて販売している、「スバルバッジのラクティス」≒「トレジア」を試乗させていただいた。
 グレードは1.5i―SのAWD(税込車両本体価格:197万9250円)である。・・・けっこう高いクルマなのネ。
   
 トランスミッションはCVTだが、ステアリングパドルが備わり、7速のマニュアルモードで走らせることができる。ま、今回の試乗では、これは使いませんでしたが・・・
 今や主流の「電動パワステ」だが、センター付近の座りもしっかりしており、フィールは良好。
 黒が基調の室内も、スポーティで、なかなか良い。
 加えて、ステアリングに「テレスコ調整」が付いている。それは、本家ラクティスには無い、トレジア独自の装備である。
   
 路面は前日からの雪で、ややシャーベット状態。
 あえてAWDスイッチをオフにしてFFで走ってみたりもしたのだが、乱暴な運転をしない限りは、さほど痛痒なく走る。
   
 このCVTが、またなかなかよく出来ており、アクセルオフでしっかりとエンジンブレーキが効く点が、大いに好ましい。冬の北海道を走るには、最適なロジックだ。
 ただし、エンジン音は結構車内に侵入してきて、決して静かなクルマではないことは、報告しておきましょう。
   
 同行した尾車氏の弁によると、このような雪道ではむしろ「SPORTモード」に入れておいた方が、エンブレの効きが増す上に、スロットルワークで車速をコントロールしやすいので、オススメであるとのことであった。
 だが、大問題は、このスイッチが運転席からは完全に死角に入っており、一見で操作するのが困難な点である。ここは要改善点だ。
   
 また、前出しされたAピラーの角度が、結構右左折時に邪魔になることも、大きなネガだ。
 従来からのスバル車は、Aピラーの立ち方には配慮しており、視界確保という「アクティヴ・セイフティ」には長けていたのだが・・・
 さらに、スバル的でない点として、「スペアタイヤが廃止され、パンク修理キットに変更されている」ことが挙げられる。
 ’08年10月、そして同年12月と、「パンク修理キットで対応できないパンク」に立て続けに2度も見舞われた私にとっては、この点は承服しがたい部分だ。
   
 スタッドレスタイヤのブランドは、「ダンロップDSX」。しっかり曲がり、止まる。
 トレジアというクルマの脚回りの性能のせいなのか、タイヤの性能によるところが大きいのか・・・
 その辺は正直言って謎に包まれているが、この雪道での試乗において、まったく不安を感じることはなかった。
   
 ダブルフォールディング式のリヤシートを倒すと、このように広大なスペースが出現。
 スペースユーティリティーも、悪くない。
   
 トレジア。なかなか良いクルマだと思う。
 フロントマスクの意匠等は、私的には、本家ラクティスよりもこちらの方が好みだ。
 だがしかし、スバルの魂に惚れてスバルに乗っている人が、あえてこのクルマを選ぶかどうか・・・
 スバルディーラーさんの健全な経営のために、コアなスバリスト以外の一般ユーザーの方々が、このクルマを購入してくれることを、個人的には願っている。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャロ君写真館 ’08.12.1~’10.11.28

チャロ君写真館 ’10.12.18~’11.12.24

チャロ君写真館 ’12.01.01~’12.12.24

チャロ君写真館 ’13.01.01~’13.12.29

チャロ君写真館 ’14.01.01~’14.12.27

チャロ君写真館 ’15.01.01~’15.12.27

Waterlogueチャロ君

チャロ君写真館 ’16.01.01~’16.06.25

チャロ君写真館 ’16.07.29~’16.12.28

チャロ君写真館 ’17.01.01~’17.12.21

チャロ君写真館 2018

チャロ君写真館 ’19.01.01~’19.09.07

チャロ君写真館 ’19.09.22~’19.12.31

チャロ君写真館 ’20.01.01~’20.04.27

チャロ君写真館 ’20.05.01~’20.08.26

チャロ君写真館 ’20.09.02~’20.12.31

チャロ君写真館 ’21.01.02~’21.07.21

チャロ君写真館 ’21.09.02~’21.12.31

チャロ君写真館 ’22.01.01~’22.04.30