年末は、この「間違いだらけのクルマ選び」を読みながら過ごすのが、30年前からの、私の慣わしであった。
そして、今回で徳大寺氏の原稿を読めるのは、残念ながら最後となってしまった。
最近痛切に思うことは、「人って、いつ死ぬか、分からない」ということ。
今回の徳さんの絶筆を読んでいる限り、「ご本人自身が年を越すことができない」なんてことは、まったく予想もされていなかったと、思われる。
実際、最近自分の周りでも、元の上司やご近所の方が、突然亡くなられたりしている。
やはり、一日一日を悔いなく過ごすように意識することは、大切なことなのだ。
今回も、徳大寺氏と島下氏の車評を較べると、意見が異なる部分が垣間見られて、興味深い。
特に、レヴォーグのCVTに関する評価は、真逆である。
そして、どちらの見解が私の感性にマッチするかといえば、当然ながら、徳大寺氏の方だ。
また、「車種別徹底批評[外国車]」の部分が手薄で、特に「フォード・フィエスタ」についてまったく触れられていないのは、疑問である。
来年以降もこの「間違いだらけ~」は刊行される模様だが、購入するかどうかは、立ち読みしてから判断しようと思う。
徳さんに、「MIRAI」をもっと、語ってほしかった。
そして私は、10年間愛し通せるクルマを、今後も選びたい。