獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

ホンダS660試乗記

2015年07月07日 | CARS&F1


 尾車氏の進言により、ホンダのお店へ。
 お目当ては、もちろん、「S660」である。
 試乗させていただいたグレードは「α」(6MT:税込車両本体価格221万2400円)だった。


 軽自動車枠内の小さなクルマだが、実車はなかなか存在感がある。
 フロント15インチ・リア16インチのタイヤ。
 切り詰められた、オーバーハング。
 まさに「スーパーカーの縮小版」といえましょう。


 外したルーフは、フロントフード内のユーティリティーボックスに収納されていた。
 なお、この状態だと、2名乗車時の荷物置場は、ほぼ、皆無となる。


 右と左でカラーの違う「アシンメトリーカラースポーツレザーシート」。
 「ドライバーズシートが際立つよう」にという思いを込めたデザインだという。
 軽自動車らしからぬ、コストのしっかりと掛かった、良いシートだ。


 潜り込むように、コクピットに座る。
 ヒップポイントはとても低く、乗り込む際の足腰への負担は、キツい。
 また、この試乗車はルーフがオープン状態だったので救われたが、ルーフを閉じた状態での乗り降りは、難儀しそうである。


 試乗車は3ペダルの6MT。
 尾車氏と私とで、交代で運転させてもらった。
 ミドシップゆえ、フロントの荷重が軽いためだろうか、ステアリングは意外に軽め。
 クラッチミートに気難しいところはなく、シフトレバーも明確にゲートが切られており、かっちりとしたシフトフィール。
 現代のクルマなので、もちろん直進性に、不安は無い。
 フルオープンで走ると風の巻き込みはかなり激しく、隣に座っているのが女性やカツラの方だったならば、怒られる確率は、かなり高い(^_^;)
 だがしかし、サイドウインドウ&リアウインドウを閉じていれば、それはかなり低減され、空調がしっかりと効く状態となる。
 

 そして、ミッドシップに積まれた、直列3気筒ターボエンジン。
 これをMTで引っ張って走るのは、やはりなかなか痛快だ。
 オープンで走行していると、エンジン音は盛大に響いてくる。
 だが、こういうクルマなのだから、そのサウンドを楽しんでしまうのが、勝ちだ。
 ただ、惜しいのは、その音質自体が、かなり「ガサツ」な感じであることだ。
 いわゆる「ホンダミュージック」的なものを期待すると、裏切られるかもしれない。
 なお、今回の試乗は、いつものように「市街地を4回左折する」といったお決まりのコースだったので、「ミッドシップによる重量配分や回頭性の良さ」を、実感することは出来なかった。
 また、足回りは、はっきりと固めだった。
 やはり、山道で走らせてみたいクルマである。
 

 S660。純粋なドライバーズカーとしては、やはり面白い。
 ホンダの気合というか、魂を感じる。
 だがしかし、たとえ単身者であっても、このクルマ1台で全てをまかなうのは、かなり難しいだろうと思われる。
 とはいえ、この時代にあえてこういうクルマを発売してくれたホンダに、エールを送りたい。
 今苦戦しているF1も、何とか美酒を味わえるまで、参戦を続けてほしい。頑張れ、ホンダ。

コメント (2)
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