ホンダS660を味わった後。
我々取材班が向かったのは、ダイハツのお店だった。
最近登場した、個人的にはコペンの本命と言うべき、「Cero」を見学するためである。
「ジョーヌイエロー」という名のこのカラーは、なにかグレイッシュな黄色で、なかなか良い。
だが、このデザインに似合うのは、やなり「ブリティッシュグリーンマイカ」であろう。
この、しゃなりとした、たたずまい。
いやあ、やっぱ、イイな。コペン・セロ。
さて、S660の感覚がカラダに残っているうちにと、試乗もさせていただいた。
「XPLAY」のCVT車(北海道地区メーカー希望小売価格:税込180万9000円)である。
樹脂外版を活用したこのクルマのデザインは、昔ホンダにあった「エレメント」というクルマを、思い起こさせる。
運転してあらためて感じたのが、このクルマの剛性感の高さである。
軽自動車に乗っているという気がまったくせず、まるで5ナンバーサイズの乗用車を運転しているかのような、安心感がある。
直進性も、FFゆえに、確かなものがある。
また、運転席に居ながらにして、簡便な操作でフルオープンに出来るのも、重要なチャームポイント。
エキゾーストノートの音色も上手くチューニングされており、低音が心地良く響く。
屋根を閉じている時は、トランクも実用的に使用でき、気概のある若者だったら、このクルマ1台で日常をこなすことも、不可能ではなさそうだ。
相変わらず、コペンは、いいクルマだった。
個人的には「Cero」一本に絞ってもいいと思うのだが、尾車氏は「Robe」の方が好みだとのこと。
もしも宝くじが当たったら、セカンドカーとして、妻に「Cero」(5MT)購入の折衝を、始めようと思う。