その日。ニータ氏とスケジュールが合致したので、今年度初のカタログ収集&試乗会へと繰り出した。
まず向かったのは、三菱のお店。
久々に三菱が繰り出したニューカー「エクリプス クロス」に、試乗させていただいた。
グレードは、「G」の4WDだった。
履くシューズは、225/55R18のトーヨー「PROXES R44」。
インパネ奥には、走行中のスピード確認時の視線移動を少なくする役割の「ヘッドアップディスプレイ」が装着されている。
ステアリングホイールは、緊張するとすぐに手のひらに汗をかいてしまう私にとって、大いに有益なアイテムである「本革巻」。
セールスマン氏によると、このクルマに装着されている「S-AWC」(SUPER ALL WHEEL CONTROL)という四駆システムは、トヨタ・日産・ホンダをまったく寄せ付けず、これに比類する走破性を持つライヴァルはSUBARUのみであるとのこと。
まあ、この発言は、SUBARU車オーナーである私に、気を遣ってくれたゆえかもしれないが・・・
クッションが固めで、大ぶりでしっかりとしたシートは、実に座り心地良し。
ロードノイズや風切り音はしっかり抑えられている。
1.5リッターターボのダウンサイジングエンジンの排気音は、低音で室内に結構響いてくるが、これくらい聴こえたほうが、内燃機関の存在がしっかりと感じられて、むしろ好印象。
それはトルク感にあふれて加速は力強く、「気が付いたら結構スピードが出てしまっていた」と気付くタイプのエンジンだ。
ステアリングは、なまくらではではないが過度に敏感でもない、大人の味付け。
足回りは芯のあるしなやかさで、全体に欧州車的な、がっしりしたライドフィールだった。
「いいクルマだなぁ!」と、私は思わずつぶやいてしまった。
後席も、ニールーム&ヘッドクリアランスともに、充分なスペース。
4人家族が、くつろいでドライブに出掛けられるだろう。
ラゲッジスペースも、普段使いには、まず十二分な広さ。
そして私がいつも気にかけている「スペアタイヤ」は、床下にしっかりと積まれていたではありませんか!
・・・しかしながら、コレは、標準装備ではなく、オプション。
セールスマン氏によると、やはりこれについては、基本的にオプション装着を推奨しているとのことである。
それは、この三菱ディーラーさんの、素晴らしい見識であると、私は評価する。
実はこの試乗車。
我々が取材した前の日に入庫した、まさにバリバリの新車であった。
オドメーター距離は、たったの16km!
そして燃費は・・・・
まあ、短い試乗タイムだったので、6.1km/Lという表示は、致し方のないところでありましょう。
とはいえ。カタログ上の燃費数値も、14.0km/Lと、現代の水準では、ややモノ足りない。
この燃費性能は、このクルマの、数少ないウイークポイントかもしれない。
デザインも、ライドフィールも、かなり私好みの、エクリプス クロス。
「しばらくぶりで乗った三菱車」であるこのクルマに、私は大いに感銘した。
ただし、店頭渡し現金価格(税込)2,922,480円は、かなり微妙かも。
だって、SUBARU XVの方が、安いし、燃費もイイんだもん・・・