その日、尾車氏と最後に立ち寄ったのは、マツダのお店。
お目当ては「MAZDA3」。
これまで日本では「アクセラ」と呼ばれていたクルマだが、今回のフルモデルチェンジで、世界統一名称となった模様である。
試乗車にはディーゼルモデルもあったのだが、今回はあえて、ガソリンモデルの「FASTBACK 15S Touring」(6AT:AWD)を試乗させていただいた。
税込車両本体価格は2,506,080円である。
履くシューズは、215/45R18のブリヂストンTURANZA。
1500ccのクルマとしては、非常にファットなタイヤだ。
握りが太めの、革巻ステアリングが、スポーツ心を高揚させる。
繊細な美しさの、自発光メーター。
インテリアの質感は、極上と言ってイイくらい、高い。
空調コントロールの操作ロジックは悪くないのだが、動作状況の表示窓が下方なのは、やや残念な部分。
シフトレバー下方には、「マツダコネクト」の「コマンダーコントロール」が、鎮座ましましている。
さて、走らせてみる。
1.5リッター直噴ガソリンエンジンは、極めて軽快に回る。
全体的にゲルマン風のがっしり感のある、ステアリングフィール&乗り心地。
それに加えて、素晴らしいレベルの静粛性。
ちょい乗りの感想ではあるが、このクルマは、インプレッサはおろかゴルフをも喰うのではないかとさえ思える、素晴らしいライドフィール&質感である。
スロットルペダルが「オルガン式」というのも、見逃せないチャームポイント。
このクルマの唯一のネガは、やはり「斜め後方視界の悪さ」と言えるかもしれない。
近年のマツダの「魂動デザイン」は、ルックスはエモーショナルで素晴らしいのだが、「バックしづらい」というネガもあることは、否めない。
とはいえ、この「MAZDA3」が素晴らしいクルマであることに、疑いの余地はない。
今日本のクルマメーカーで私のココロに響くのは、やはり、スバルかマツダなのだ✨