田村正和さんの訃報には、心底驚いた。
「77歳で逝去されるとは、早すぎる・・・」との思いと、「もう77歳になられていたのか」との思いが、交錯した。
私個人としては。
氏の演じた中で、やはり最も印象深かったのは、1987年の「パパはニュースキャスター」である。
異母姉妹の3人の娘【「愛」と書いて「めぐみ」】との間に展開される、ペーソスにあふれたストーリー。
当時大学生だった私は、笑い転げながら、このドラマをお茶の間で、当時健在だった祖父や祖母とともに、リラックスして観ていたものだ。
昭和の時代。
俳優にしても、シンガーにしても、まさに「プロ」と呼べる人たちが、本当にたくさん居た。
翻って今は。
農業も、芸能界も、プロスポーツも、政治家も。
日本全体が「後継者不足」に陥っているように、私には思えるのだ。
田村正和さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。