South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


栄ラシック「妻家房」(韓国料理)

今日は家にいたのだが、夕食は外食と思い込んでいた。家内は栄に出ていたので、合流することに。この店に来るのは、久しぶりかな?それにしても、お客の大半は女性だ。韓流は続いている!ということか?

サムギョプサル、パチジミ、オイキムチ、5種のナムル、アワビのお粥

おいしくマッコリを飲んだ。料理もおいしかった。

2012-06-17 23:25:55 | 夕食・外食 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『ギョッとする江戸の絵画』

辻惟雄、2010、『ギョッとする江戸の絵画』、羽鳥書店

MOA美術館で本書を買ってきた。これまで読んできた著者の著作のながれであるが、本書の巻末に村上隆との対談がはいって、とっても読んで落ち着く気がする。本書は「奇想の系譜」を素にしたNHK版のノベライズ版である。

巻末に収められてある村上隆との対話はまことの興味深い。著者の観点からすると、村上はまさに現代のギョッとするものだろうから。村上は日本画出身、日本の伝統的な美術の正統系譜といえる。その彼が打ち出したのが、Super Flatなのである。その概念、今一つ理解しかねるが、考えてみると、著者の「奇想の」もしくは「ギョッとする」ものは、まさに、江戸時代のSuper Flatなのだ。

著者については、このブログでこれまで何度か触れている(以下のように)。門外漢なので、一方的にこちらが蒙を啓かれたというばかりなのだが、しかし、本書を読んで納得だった。ただ、対談では、今ひとつ著者は煮え切らない印象を受けた。というのも、村上の計算されたコマーシャリズムがうかがえて、その点はいささかなのだが、しかし、ジャンルを固定的に見がちな従来の視点からすると、著者のこれまでの著作の路線の平仄がついたと思える。もっとも、正統美術史観と二股を書ける著者であるから(それは、村上との対談の中で明らかにされている)、言い切らないのが、今ひとつなのだが。考えてみると、著者はエスタブリッシュした美術史家であって、しかも、もはや大家の域で、かつ引退同然である。この際だから、もっとジャンプしようよ!江戸から村上まで含めた「ギョッとするもの」について、通しで評論してみようよ!

2012/06/02 MOA美術館「岩佐又兵衛展」http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/493f869f38180339f2547a7d3179fd60

2011/07/11 奇想の図譜 http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/8ceb3106968744e14c4a72544980d12d

2011/05/22 奇想の系譜 http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/b03d99c6d0fd792bfd1d81e8a9d83d89

2005/07/18 ニューヨーク・バーク・コレクション展 http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/538e2085c3b878849dfd1d12553b260a

ギョッとする江戸の絵画
辻惟雄
羽鳥書店

2012-06-17 18:48:13 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)』

長岡弘樹、2008、『陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)』、双葉社

ミステリー短編集第一作。表題作の他に、「淡い青の中に」「プレイヤー」「写心」「思い扉が」の合計5作が含まれる。計算され尽くしたストーリーとヒューマンな結末。どんでん返しが仕組まれるが、とても感じのいい結末が待っているというのは、救いがある。

著者には、文庫化されていないもう一作があるようだ。寝床読者としては、肩のこらない文庫本がありがたい。しばらく待つのは残念だが首を長くして待つことにしよう。

陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)
長岡弘樹
双葉社

2012-06-17 15:52:35 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)』

松本修、1993、『全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)』、新潮社

6月10日付の中日新聞の書評欄の中に、エッセイストの酒井順子さんが「味わい深い東西比較」と題する「3冊の本棚」というシリーズコラムがあって、本書と『天ぷらのソースをかけますか? (新潮文庫)』『東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫)』を紹介していた。東西の差異だけではなく東西が交流すること、つまり「混じる」ことも面白いが土地ならではのことも残って欲しい、そのためには各地の独自性を知ることから始まる、と記している。そのとおりと思い、読んでみようと思った。本書と『東と西の語る日本の歴史』はかつて読んだか読もうとしたかの記憶があったが、現在の蔵書に見つけることができず、早速、アマゾンに発注して、読み始めた。

本書は、大阪朝日放送の長寿テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーの著者が、投書で投げかけられた「アホ」と「バカ」の分布を調べるという番組企画に始まり、その後、特集番組を作り、方言学会で発表し、報告書を作成し、その後、ドキュメンタリーの体裁をとって描き上げたものである。あいにく、わたしは、この番組そのものを見ていないが、番組はごく稀に見ることがある。記憶にあるのは、エスカレータの右に並んで立つか、左に並んで立つか、関西圏は右なのだが、それ以外は左で、その境界はどこか、というものだった。その結果は、関が原と垂井あたりだったのだが、こうした東西の分布の違いというのは、本書の番組がネタになっているのだろう。私は、大阪出身であるが、あいにく、この番組の始まった1988年は、現在居住する名古屋へ4月に引越ししたこともあってしばらく見なかった。くわえて、当時は名古屋では放映されていなかったこともあった。そういえば、10年近く家にはテレビがなかったなあ。

日本語の方言研究でもアホ・バカの分布を見る、さらには、定説化されていたアホとバカの語源を探るという試みは、テレビ番組をエンターテインするトピックとしては優れてはいるものの、研究者が手をつけていないテーマであった。そこに著者のこだわりが大きな風穴を開けることになった。本書の理論的背景になったのは柳田国男の方言の京都を中心とする「周圏説」である。京の都で流行った言葉が波紋を広げるように広がっていき、東北や九州に古い言葉が残されていくというものである。本書は、全国各地の教育委員会にアンケートを出し、研究者への取材やインタビューによって、綿密にその分布を見たものである。

本書は、江戸以前は京の都を中心に、そして、明治以降は東京を中心に言語や文化が広がっていく様子を記述するのだが、ひとつ忘れてはならないことがあると思う。エピローグで著者は岩手県久慈市で講演したエピソードを紹介するのだが、そこでは、その土地の人々の言語コンプレックスが京の都で古い時代に話されていた言葉が自分たちの言葉なのだと理解して胸を張って帰ったと書く。また、久慈市の山車をひくお祭りの雅なはやしことばが力をなくし、東京の三社祭りの神輿にならった、新しい祭りが紹介され、京都から東京へと文化がうつりゆくのだと述べる。確かに、人々のみやびや都ぶりに憧れるのが流行であるという観点で見れば、京都が中心であった時代から、東京を中心とした時代へと移り変わっていくのだが、一方、文化は画一化されていくのではなく、文化の独自性を保つことが、人々の暮らしや人々の心のやすらぎを生み出すのである。

新しい言葉や新しい習慣を中心が作り出し、それが、周辺に普及していく。そして、中心は常に発信を続けることが必要だし、一方、周辺も一方的に受容するのではなく、選択的に受容していくはずである。東アジアの中心は歴史的に中国であったし、日本は中国文化の受容国であった。アホとバカの語源もともに、中国から来ていることも、本書で記されているとおりである。しかし、一方的にあらゆる中国文化を受容したのではなく、選択的に受容しているのである。そのことが、日本文化の独自性を創りだされてきたわけである。東アジアにおいて、日本文化が中心になった時代も、明治時代以降、一時はありえたし、その近代主義が現在の中国の政治経済文化の動因となったに違いない。しかし、当然のことながら日本的近代主義をそのまま受け入れたわけではない。そしてまた、おそらく、中国が再び文化の中心となる時代が確実に訪れるのだろう。何れにしても、主体的に選択的に受容している様相これが、文化の独自性なのであって、これこそが、本書のあるいは番組の次なる重要なテーマとなるのではないだろうか。

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)
松本修
新潮社

2012-06-17 13:26:04 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


6月16日(土)のつぶやき

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ポトフと自家製ピザ goo.gl/QoI7R

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2012-06-17 03:45:22 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )