South Is. Alps
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Coromandel, NZ
Square Kauri
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Lake Griffin
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『蒼き狼(新潮文庫・Kindle版)』

井上靖、2014、『蒼き狼(新潮文庫・Kindle版)』、新潮社

おそらく、高校生の頃かに読んだと思うが、ふと読み始めてしまったチンギス・ハーンの生涯を描く本書。チンギス・ハーンは、征服戦争の途上、自身の服装も何も出発からかわらないが、麾下のモンゴル兵たちは、その出先の略奪を通してその姿をかえ、女たちをえる。かれらのアイデンティはどうなったのか、気になった。しかし、歴史の教えるところは、遊牧国家のユーラシア大陸支配は短期間では終わらず、中国の元帝国から、ロシアの黒土平原のキプチャック汗国まで、場所によっては数百年の支配を重ねた。もっとも、モンゴル兵たちは現地化していったので、支配が安定したという意味で、モンゴルのアイデンティティをあえては問う必要もないのだが、モンゴル諸国の連携はどうだったのだろうか。モンゴル高原の部族の盛衰が、そのままユーラシア大陸の遊牧国家の盛衰にスケールアップされたということだったのだろうか。
本書はチンギス・ハーンの一生に当てられているので、上記の疑問に答えるものではないが、「蒼き狼」はモンゴルらしさのシンボルでもあり、チンギス・ハーンおよびその子らのシンボルでもあったので、「蒼き狼」はユーラシア大陸にスケールアップする時その野望はどのようになったのかが気になった。

蒼き狼 (新潮文庫)
井上靖
新潮社

2018-05-24 23:18:38 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『感染症と文明:共生への道 (岩波新書)』

山本太郎、2011、『感染症と文明:共生への道 (岩波新書)』、岩波書店

感染症に関する昨今の話題としては、沖縄の麻疹が本土各地でちょっとした流行を呼んでいることだろう。もともと、麻疹は誰でも子供の頃にかかるもので、一旦感染するとその後かかることはないとされてきた。評者もそうした経験をしている。子供の頃に麻疹にかかって、たしか、高熱の結果髄膜炎か何かを併発して、自宅で(入院はしなかった)暗いところに閉じ込められた記憶がある。とはいえ、程なく癒えて子供らしい生活に復帰ができて今に至る。
問題はどうも、麻疹ワクチンのように思える。ワクチンは発症を予防する目的で摂取される。その結果、麻疹に感染する子供の数は激減する。麻疹ウィルスは、どこに行ったのか。感染対象がいないとこの場から姿を消すしかないだろう。しかし、かといって、絶滅されたわけではなく、交通手段の発達やグローバリゼーションの結果、ワクチン接種の濃淡のあるところから、いつ何時麻疹ウィルスがやってくるかわからない。悪いことにワクチン接種によって、抗体価が下がってしまっている情況(弱毒化したワクチンの摂取による感染は抗体価が低いのでかつてのように、一旦感染すれば一生感染することがないほどに抗体価が高くはならない)は、麻疹ウィルスにとって好適な感染情況といえる。

本書は、こうした感染症ウィルスとの共生が肝要であると、繰り返す訴える。ワクチンも麻疹の例のようにリスキーである。子供の頃に感染するウィルスについては、むしろ、ワクチンによって押さえ込むよりも、むしろ、感染して抗体価を高めるほうが、むしろその後の健康につながる必要がある用に思える。一方、他のウィルスはどうか。生物としてのウィルスの生存戦略は、人獣共通感染症のようなウィルスは、人類に劇症を起こすが、しかしかえって、感染源を早期に失ってウィルスの生存は困難となる。一方、人類に感染した履歴の古い感染症では、劇症性を弱めることで人類との共存を諮るほうが生存戦略としては成功するようである。

そもそも、文明は、感染症にとって好適な感染情況を作り出す。つまり、人口が集中することによって感染の機会をふやしてしまう。また、同質的な環境を作り出して、ウィルスの生存環境を整えてしまう。人類の感染症との葛藤の歴史は、こうした自己矛盾の繰り返しでもあったといえる。とすれば、感染症への対策はいかにするのか。ウィルスを絶滅に持っていくのか、あるいは、ウィルスの弱毒化によって人類との共生の道を開くのか。

いずれにしても、ウィルスも含む微生物との関係性を一向に理解せず清潔思考に走る人類は、そうした情況が理解できるのだろうか。また、自然科学はそうした調和的な情況を受け入れるような寛容性をもちうるのだろうか。

読者として、以上のような感想を持ちつつ読み終えた。

感染症と文明:共生への道 (岩波新書)
山本太郎
岩波書店

2018-05-24 22:17:56 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


茄子と鶏ミンチの焼き物、新玉ねぎとわかめのサラダ

茄子と鶏ミンチの焼き物:茄子をヘタを残して縦に六分、ここに鶏ミンチ+玉ねぎみじん切り+全卵+塩胡椒+オレガノをよくあえて挟み込む。フライパンで、白ネギとインゲンをそえて、焼く。日本酒+水+濃口醤油をくわえて、蒸煮にして、最後に蓋を開けて照り焼き風に。
新玉ねぎとわかめのサラダ

2018-05-24 21:25:43 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


5月23日(水)のつぶやき


2018-05-24 05:56:24 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )