South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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釜揚げうどん

連休の最後、京都の東大谷に墓参に行ってきた。墓参というのは口実で、妹と家内の三人で、いつものように昼食。知恩院道の「西洋厨房いとう」というところに、一週間ほど前に予約を入れて楽しんだ。10席のカウンターだけで、ご主人の話では、ほとんどが常連さんのお店であるとやら、飛び込めたのがラッキーだったか。京野菜を中心に各地のおいしい野菜をおいしいソースとともに、またメインの魚や肉もなかなかのこだわりのおしゃれな洋食かと。

そのあと、腹ごなしで三人で四条通を西へ堀川近くまで行って「亀屋良長」でお茶とお菓子。烏羽玉とそのバリエーション。途中、新町通を北上、この通りが、鉾町なんだよと。

混雑する京都駅を経て、帰宅。さて、晩飯は何にするということで。釜揚げうどん、トッピングは、納豆、辛味大根、とろろ、オクラを刻んだもの。

2018-05-06 20:08:23 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『須賀敦子の旅路 ミラノ・ヴェネツィア・ローマ、そして東京 (文春文庫)

大竹昭子、2018、『須賀敦子の旅路 ミラノ・ヴェネツィア・ローマ、そして東京 (文春文庫)』、文藝春秋

本書は須賀敦子の残した作品の舞台となったミラノ、ヴェネツィア、ローマをめぐる、作者の須賀へのオマージュ作品と須賀がイタリアからの帰国後、20年もの時間をかけて、作品を綴っていった空白の東京での20年(書き下ろし)とロングインタビューを合本にしたもので、もともとはミラノ、ヴェネツィア、ローマがそれぞれ別の作品として、また、ロングインタビューは雑誌に掲載されていたものであったという。須賀の没後20年にふさわしいお得感たっぷりの一冊になっている。

解説の生物学者の福岡伸一が描いているように、本作品のうちのヴェネツィア編をあらかじめ手にとって、学会の合間にヴェネティアをたびする福岡(わたし)は、須賀を「私」という人称で描く著者の私(大竹)を通して、須賀を追体験するという入れ子構造をなした作品であると本書を表現している。もちろん、実際にヴェネツィアを本作品を手に持たなくとも、どの読者は、この入れ子構造を堪能できるはずである。そもそも、須賀の作品自体、自伝的(体験の記述)と見えるが実は虚構が含まれていて、作品の中に登場する「私」を客観的に眺めている私がいることが読み進めるうちに見えてくるのである。そうした意味で、さらに入れ子構造をさらに重ねた本書は、須賀の後を追う者(といって、貶めるものではなく、むしろ、後を継ぐものの意味)としての著者の力量が見えてくる作品とも言える。

須賀敦子全集を全て読んだのだが、あらためて、読み直したい作品がいくつもあることが本書を読むことでわかってきたことも大きな収穫の一つだ。

須賀敦子の旅路 ミラノ・ヴェネツィア・ローマ、そして東京 (文春文庫)
大竹昭子
文藝春秋

2018-05-06 09:18:30 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


5月5日(土)のつぶやき


2018-05-06 05:52:15 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )