お好み焼き(キャベツを粗く刻んでおく。今夜はニラも使った。他に、ネギの小口切り、紅ショウガみじん切り、干しエビを用意しておく。小麦粉に生卵とヤマノイモのすり下ろし、上記の野菜等を入れて、玉をつぶすように混ぜておく。フライパンに三枚肉薄切りをしき、野菜と小麦粉を混ぜたものを入れ、ふたをして蒸し焼きにする。フライパンの麺が焦げ付き加減になったところで、裏返す。裏返しはこの一度だけ。マヨネーズ、和辛子、お好み焼きソースをかけ、韓国一味唐辛子を振りかけて食べると良い。カツオ節粉とか青のりを買うのを忘れた。それらがある方が、それらしくなることは言うまでもない)
豚ロース肉のトンポーロ風(ロース肉ブロックのまま、生姜とともにゆでる。これを一口大に切りサラダ油に八角、胡椒、花椒、丁字、赤唐辛子、ニンニクとともに炒める。紹興酒、中国醤油を入れて煮詰める。時間をかけなかったので、肉は固いが、味がしみてうまかった)
ターツアイの炒め物(ターツアイを軸と葉の部分に分けてきっとおく。生姜、ニンニク、赤唐辛子をサラダ油で炒めて香り付け、ロース肉の細切れを入れて炒める。ターツアイの軸から順に炒める。紹興酒、中国醤油と胡椒で味を調える)
ゴーヤの炒め物(ゴーヤの種を取り薄切りしておく。生姜、ニンニク、赤唐辛子をサラダ油で炒めて香りを付け、ロース肉の細切れを入れて炒めておく。ゴーヤを入れ、紹興酒、塩胡椒で味を調える。仕上げに溶き卵を入れる)
香菜のスープ(ロース肉のゆで汁をナンプラー、薄口醤油、ホタテエキスで味を調え、ネギ小口切りと香菜を浮き実にする)
Casa Vinicola D'Angelo, Aglianico del Vulture, 2000
一週間ばかり眠っていた筑前煮を片づけた。中国醤油を入れて味にコクを加えた。日本で言うたまりという感じになるか・・・。
夏野菜のマリネ(赤黄パプリカ、茄子、ズッキーニをグリルで焼き、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩胡椒他ハーブミックスを入れたマリネ液でよく混ぜる。生ハム、パルメジャーノの薄切りをのせる)
一昨日のミネストローネの残り。
Nuits-St-Georges, 2000, Domaine Machard de Gramont

山内昶、2005、『ヒトはなぜペットを食べないか』、文春新書
山内昶先生には、大学時代第二外国語でフランス語を教わったわけでもないのに、キャンパスで「どうしてますか」と声をかけて頂いて恐縮したことがある。当時小さな大学だったので、先生はおそらくかなり学生のことはご存じだったのだろう。先生はいつもにこにことしておられ、細身長身のジェントルマン(フランス流紳士であるから、他の呼び名もあろうが、フランス語を習わなかったと言うことでお許しを)であった。それももう、30数年前のことで、先生の健筆には脱帽である。
本書は、雑食性で、基本的には何でも食いの人類が、現代なぜペットを食べないかについて、まずは歴史をひもとき、犬猫をいかに食べてきたのかについて明らかにする。動物を現代のペットのように飼ってきたのは歴史的には、たとえば、猫の家畜化が紀元前のエジプトに始まるほど古いことであるのだが、一方、歴史の中から犬猫を食べた話を渉猟し、さらには、獣姦や異類婚譚をひき、人類のタブーのメカニズムから「ペットをなぜ食べないか」について説き明かす。
本書によれば、ペットの語は16世紀以前には存在しなかったという。実体としてのペットはありながらも、ペットを指す語がなかったというのは、奇妙に思えるが、そうであったらしい。ペットという概念は近代の産物であると本書は断ずるのである。ペットという語が生まれるより前、中世にあっては権力を握る王侯の野獣振りが際だち、近代国家形成とともに、次第に優雅で洗練された宮廷人に変貌を遂げてきたという。エリアスのいう「文明化の過程」が進行し「動物的特性」をいかに排除するかが政治的課題となったのであるという。
そうした過程と平行して、「ペット」動物の野獣性の緩和もどんどん進行する。人間からの獣性の追放と「ペット」からの野生の追放は同時並行的に進んだのである。最近の小型の「トイドッグ」の隆盛はこうした動きの最終局面であるか。また、本書では、動物が持っていた「聖性」もまた失われ、世俗化も進行したと指摘する。すなわち、エジプトにおいて猫が事実上ペット化される際には、猫の持つなぞめいた性質、たとえば、闇夜でも行動できるとか、少ない光を反射する瞳孔であるとかの故に、「聖性」をもつ「ペット」として飼育され、信仰の対象であったにもかかわらず、また、ライオンやヘビなどをペットとして飼育するのが、かれらのもつ強烈な力(野獣性)がもつ聖なる力を身近なものとする事を目的としていたにも関わらず、近代におけるペット飼育は、そうした力をそぐ脱「聖性」が特徴的であるという。
これらは、何もペット飼育に限らず、脱獣性と世俗化は近代社会の本質であり、ペット飼育自体が、近代社会の成立と密接に関連していることの証左であるということである。
本書では、さらに、近代社会の究極の「ペット」である電子ペットに言及する。脱獣性と世俗化の極致として電子ペットが出現したのである。
本書は、構造主義者である著者の視点に基づき論述され、また、著者のこれまでの出版物と同一の路線ではあるが、ペットと食をあわせて論述した点、まさに、構造主義の真髄といったところであろうか。
この文章では、食のことについて、あまりふれていないのだが、本書のポイントは、ペットと食についての関わりであるので、興味の節は自分自身で読んで著者の主張する点について吟味して頂きたい。

2005-05-15 10:51:32 |
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研究会の飲み会で星が丘・魚々野?(店の名前が変わったので、うる覚え)。お値段相応と言うことで・・・。
ミネストローネ(タマネギ、ニンジン、赤黄パプリカ、ズッキーニ、茄子。ベーコンブロックをさいの目に切り、ガーリック、オリーブオイル、赤唐辛子とともに炒める。野菜を加え炒める。ホールトマトダイスを加え、水を加えて煮込む。塩胡椒、クミン、コリアンダーで味を調える)
パスタ・オレキエッテを別鍋でアルデンテにゆで、ミネストローネに添える。
Flocco, Fattoria Poggio a Poppiano, 2000, Indicazione Geografica Tipica, Toscana
ついでに、イタリアワインのサイトが引っかかった。これは、トスカナのリストのようである。
http://www.lavinium.com/composiz/uvatosca.htm
筑前煮(レンコン、ニンジン、タケノコ、干し椎茸、ゴボウ、里芋、コンニャク、鶏肉、ダシ昆布。鶏肉を生姜・赤唐辛子とともに油と炒め、堅い野菜から焦げ付かないように返しながら、鍋に入れていく。日本酒を入れ一煮立ちさせたあと、水をひたひたまで入れる。薄口醤油で味を調える)
もずくの三杯酢、冷凍庫取り置きの混ぜご飯。
金子勝・児玉龍彦、2004、『逆システム学:市場と生命のしくみを解き明かす』、岩波新書
要素還元主義の自然科学に対抗し、多重フィードバックシステムによる市場と生命という複雑なシステムの理解を目指す逆システム学を本書は提示する。もちろん、新書という限りあるボリュームであるのでそのアウトラインを描いたに過ぎないとしても、自然科学・社会科学のメインストリームのパラダイムに対して十分力強いカウンターパンチを浴びせたと思える。
二人の著者はそれぞれ、経済学と生命科学のバックグラウンドを持っている。各著者は、多重フィードバックシステムという概念をそれぞれ別個各々が課題とする生命システムや市場システム理解に適用した研究を進めている。そして、多重フィードバックシステムが複雑系の理解に重要な意義をもつという点で問題意識を共有し、対話を繰り返して本書に至ったという。
ただ、生命現象や市場メカニズムが多重フィードバックであって、単純なシステムへの還元と理解ではおわらないという点は理解できるのだが、さて、本書に描かれるスケッチだけでは、残念ながら理解が及ばない。現時点では、両著者の次なる展開を期待するということではないのか。
(途中、文章が変でしたので、訂正しました。5月12日)
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2005-05-11 23:08:25 |
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豚しゃぶしゃぶ(昆布だし、大根、白ネギ、舞茸、水菜、豆腐、豚しゃぶしゃぶ肉。ごまだれと一味、ポン酢だれと七味)
Estratego Real:これはいけます
チキンのスープカレー(ニンジン薄切り、タマネギ薄切り、キャベツ適当に。鍋にガーリックピューレ、赤唐辛子をオリーブオイルで炒め、鶏手羽元を軽く焦げ目が付く程度に焼く。ニンジン、タマネギ、キャベツを入れ、油が回るくらいによく混ぜる。白ワインを入れる。水1リットル。あとは、塩、カレーパウダをベースに、クミンシード、グリーンカルダモン、クローブ、チリパウダ、オールスパイス、ナツメグを加えて調節する。仕上げ10分前にカリフラワ、ピーマン筒切りをくわえる)
ご飯にカレーをかけるように、あるいは、スープにすくったご飯をカレー汁に浸すように食べると良い。カレーライスのように、最初からご飯とカレーを混ぜるつもりでない方が食感としては美味しいと思う。
Chateau Le Rondailh, 2002, Bourdeaux:悪くない
夕方ちょっとした取り込みがあって、買い物ができず、遅くに買い置きのそばをゆでて盛りそばにした。それと、ゆでたスナックエンドウ。
昼食に使ったパスタマシンをかたづけなかったので、夕食も使うことにした。デュラム・セモリナ粉250g、生卵全卵二個、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1をよくこねて、1時間ラップにくるんで寝かせておrく。そのあと、パスタマシンで繰り返しローラーにとおす。生地がしっとりしたところで、カッターにとおして麺にする。スタンドにかけておいて半生にする。ゆで時間は約5分であった。
日本茶の新芽を摘んだものをいただいていたので、これを使ってみた。
茶葉のフライ(茶葉を溶き卵に混ぜ、パン粉をまぶして、温めた少量のオリーブオイルで揚げる。キッチンペーパーに揚げたあと、塩胡椒。オリーブオイルの香りがのここり、またお茶の苦みでなかなかの味)
手作りパスタ二種(フライパンにガーリック・ピューレと赤唐辛子をオリーブオイルで炒め、茶葉を入れて火をとおす。ゆであげたパスタを入れて、混ぜてなじませる。フルーツトマトとバジルを塩胡椒、バルサミコ酢とオリーブオイルにあえておく。ゆであげたバスタを水で洗い、冷やして、あえる)
スナックエンドウの塩ゆで、バター風味(塩湯でしたスナックエンドウにバターを絡ませる)
Chateau fondouce, 1998, Coteaux du Languedoc
「極東ブログ」さんの「手抜きうどんの作り方」をみて、早速昼食に作ってみた。作り始めて食べ始めまで50分ほど、速攻の昼食であった。流水で磨いてざるうどんとそのまま器に入れて釜揚げ風にして食べてみた。薬味はネギと生姜、すりごま。釜揚げよりも、水で磨いて締めた方が美味しかったようだ。
強力粉300g、水150cc、塩小さじ1杯。電子レンジ30秒二回というのもなかなかのいいヒントで、生地がまとまりやすかった。
パスタマシンはすでに購入してこれまで、パスタと餃子の皮を作っただけだったが、今度は、うどんに挑戦であった。
生地を薄くして細めの麺にしたら、大阪の「ささめうどん」のような舌触りになって、なかなか美味だった。
2005-05-08 13:32:11 |
昼食 |
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映画「マトリックス」のコンセプトに多大の影響を与えたという「攻殻機動隊」もの、これのさわりを見てみたいというので、この連休中、この三冊を手に入れ読んでみた(見てみた?)。
生物としての人間と人間の臓器あるいは四肢などを入れ替えたサイボーグ、さらには、脳内情報をチップに(もしくは、ネットワークに)いれ「義体」として実体世界を生きるアンドロイド(このあたりのカテゴリーは、実はよく分かっていない)。サイボーグやアンドロイドはプラグでネットワークに入り込み、ネットワーク内の仮想的な世界を自由に動き回る。
攻殻機動隊は、政府組織の公安9課に所属する秘密組織であるが、政府組織内の別の秘密組織との闘争や企業との闘争が舞台のようである。攻殻機動隊の活躍する時空は2038年と設定されている。ユービキタス・コンピューティングの世界がすぐそこまで来ていて、あとは、実体としての脳とのインタフェイスが加わるとマトリックスや攻殻機動隊のような、実体世界とネットワークがより渾然として一体化する世界が登場するのだろうか。
絵としては、主人公女性らの表現について行けないところがあって、別にその様なセクシーさを強調することもないだろうにと思うのだが、それはそれとして、マトリックスの方のコンセプト、人間の生身のままあり得ない運動性を与える表現(といっていいのか?)のほうが、より現実味があるように思えた。映画とアニメという媒体の違いといえばそれまでなのだが・・・。
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2005-05-08 12:58:39 |
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