このSONY製トランジスタラジオTR-731の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
修理(1/7) 修理(2/7) 修理(3/7) 修理(4/7)
修理(5/7) 修理(6/7) 修理(7/7)
壊れた電界コンデンサを取り替えて音量を最大にすると、ザーっと音が出るようになりました。しかし、チューニングつまみを回しても全くラジオ放送を受信しません。ザーっと音が出たままです。そこで、中間周波数455KHz(1000HzのAM変調波)の電波をSGから発信させると、スピーカーから1000Hzの音が出ました。つまり、中間周波段以降は正常のようです。
9V電池をつなぐとザーと音が 中間周波455KHzを発信
あちこちを叩いてみると時々、ラジオ放送を受信します。そして、ちょっとしたショックで再び音が出なくなります。どこか接触が悪いことは明らかです。私が経験した中での接触不良個所にはイヤホン端子,電源端子,電源スイッチ,中波短波切り替えスイッチなどがあります。 そこで、どこが接触不良なのかいろいろなスイッチ類を操作したり叩いてみました。
接触不良と思われる中波短波切り替えスライドスイッチ
すると、中波短波切り替えスイッチを触るとラジオ放送を受信したりしなかったりする現象が頻発することが分かりました。中波と短波を切り替えるスライドスイッチが接触不良のようです。接触不良を直すには、このスライドスイッチをラジオ基板から取り出して、分解,洗浄するしかなさそうです。
中波短波切り替えスイッチの半田付け個所、丸は四か所の接点
中波短波切り替えスイッチを取り外す前に、スイッチが取り付けてある個所の回路基板を紙に書き写しました。これは、スイッチを洗浄後ふたたび元のように基板に組み込みできるようにするためです。スイッチに接続するコードなどの配線も記録しました。このスイッチは周波数変換回路付近にあり、OSCコイルなどと複雑な配線になっています。私は、基板から部品を外す時には必ず配線図を紙に記録しておきます。最低限デジカメに写しておきます。
切り替えスイッチ周りの配線図 中波用と短波用の二つのOSCコイル