このSONY製トランジスタラジオTR-731の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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中波短波切り替えスイッチを分解洗浄して組み立てた後、接点が正常かどうかテスターを使ってテストしてみました。テストと言っても、単に切り替えが正常に切り替わるかの確認です。接点抵抗がスイッチの切り替えごとにゼロか∞を示しますので、スイッチの接点不良が治っています。次に、このスイッチを基板の元の位置に戻しました。
テスターを使って接点抵抗を測定中
スイッチの12個もの端子を元の12穴に入れるのは大変です。ほんのちょっとずれるだけでスイッチの端子は穴を通りません。端子が曲がらないように力を入れないように、最新の注意を払ってなんとか端子を穴に入れました。今度は端子を半田付けします。
スイッチを基板に取り付け 12の穴に通したスイッチの端子
このラジオが製造された頃(昭和30年代)の基板は結構もろいため、長時間半田の熱を押しつけていると銅箔がはがれることがあります。このため、手際よく短時間で半田付けしました。端子を基板の銅箔に半田付けすると、あらかじめメモに記録しておいた通りに各種コードを取り付けました。
手際よく端子を半田付け 回路基板を筐体にネジで取り付け
スイッチを外す前のとおりに確実に基板を取り付け終わると、基板を筐体に取り付けました。この時、スピーカーに繋がるコードや外部アンテナに繋がるコードを基板と筐体に挟まないように注意します。最後に、裏蓋を取り付け、電源の9V(006P積層電池)を繋ぎました。そして、電源スイッチを入れました。すると、中波短波切り替えスイッチを切り替える瞬間にガリっと雑感が出ますが、その後ラジオ放送をちゃんと受信します。中波短波切り替えスイッチの分解洗浄修理は成功でした。
裏蓋を固定するためのネジを最後に締める