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学びを伝え、生かして学ぶ

2007年09月14日 | 教育ノート
 今、自分の中でキーワードとなっているのは「往復運動」と「上げ下げ」か。結構昔から目にし耳にしていた言葉なのだが、この頃強く意識していることに気づく。まだ正面きってその言葉で書いたりできないが、今日学校で書き散らしたことも、もちろんそれとつながっている。

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 縷述 「つながる授業」24

 年度の折り返しを前に今後の課題を考えてみたとき、学力向上の面では「伝える」や「生かす」「使う」ことを通してさらに力を高めるというイメージが浮かびました。本校の研究主題具現化にも十分に関わりがあることと思います。
 実際には、次のようなレベルでの展開に分けて考えてみるとよりはっきりします。

 ① 年間活動、学級経営の中で  ② 単元計画の中で   ③ 授業の中で

 具体例として、①では当然「教科横断的な計画」「行事等と教科の関連」「日常活動への取り込み」などが考えられるでしょう。②では、「発表会、製作物等のまとめ」や「体験的活動」などが容易に思い浮かびます。それらは、先生方も十分意識して行っているのではないかと思います。

 ここであえて確認したいことを挙げれば、「ふりかえりの生かし方」ということになるでしょうか。それは、例えば「発表会をやってその後反省をする」という段階まではよくやるのですが、「それではどうしたらいいか実際にやってみる」とか「反省を取り上げた形で、次の機会の目標化を図る」ところまで踏み込んでいるか、です。焦点化してぜひ取り上げてみたいことです。

 さて、③における「伝える」「生かす」「使う」となると、より細かな配慮が必要になってくると思います。いくつかの場面を考えてみます。(もちろんこれが唯一ということではありません)。

 「伝える」は言語活動が大きな部分ですから、子どもの言語活動を保障することが前提と言えます。その点で、何度となく書いた「教師の全体へ向けての言語活動」を絞り込むことが、第一の課題でしょう。それは、音声言語に限らず文字言語も該当するでしょう。つまり、子どもが話す時間、子どもが書く時間を保障しよう…具体的には「発表・話合い・ノート」を明確にした指導過程、児童の板書等を盛り込んだ授業の視覚化計画などを考えてみよう、というのが一つの提言です。

 「生かす・使う」は様々な側面が考えられますが、一番なのは「子どもの発言の取り上げ方」や「きりかえし」になるのではないでしょうか。既習の事項と結びつけた発言をした子を評価する、その発言を既習事項と結びつけられないか問い返す…そうした点をこまめに行っていくことが、学びに敏感な子供たちを育てます。日常からそういう言葉を教師が口にすることも、いい種まきです。夏休みの算数研でも、講師がこんなことを仰っていました。とてもいい例でしょう。

 2年生の先生は、子どもに「暑いから、窓をちょっと開けて」と頼んではいけない。
 「窓を30cmくらい開けて」と頼むべきだ。
 
(9/14)
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