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相手を敬うことの実現

2007年09月19日 | 教育ノート
 慎み深くないことを自覚している私のような人間でも、こうした言葉を探っていくと時々自分のふるまい方を反省することがある。
 「敬」の字源の一説として「羊の角に触れてはっと驚き、身を引き締める」ということもあった。漢字を調べていくとそういう瞬間も結構ある


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 「苟」と「攵」の組み合わせですが成り立ちは少し複雑です。
 苟は「羊の角や頭」の形から作られたようですが、人がひざまずく形という説もあります。攵は小枝を持ってうつという意味、辞典によっては単に動作を表すしるしと載っています。
 いずれ、神への祈りから出来た文字であり供え物をして願うときに「身体をひきしめてかしこまる」という意味に落ち着きそうです。

 さて、敬老の日、祖父母の方々に感謝の気持ちを述べた子もいたでしょうが、気遣いを毎日の暮らしの中でできるかが肝心です。
 言葉だけでなくお辞儀の仕方一つにもそれは表れます。
 「相手を敬う、丁寧にする」とは、自分の心身をひきしめかしこまることで実現されていくのです。
(9/19)
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