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「つかい」のつかい

2009年12月25日 | 雑記帳
 学期末になって通知表のチェックなどをする時に、担任の書く所見欄を読んでいて、「あれえ、この言葉はどうだっけ?」などといくつか必ず調べなければいけないことがある。

 以前調べたことを何回も調べる自分がいたりして、まあまあよく繰り返して勉強になるわい、と思ったりする。

 よく迷うものに、「つかう」がある。

 「使う」と「遣う」、「使い」と「遣い」である。
 例えば、このOfficeのIME2007では「使う(一般的)」「遣う(限定的・工夫して使用する)」とあり、それなりに原則的なことは書いてあるが、個々の例ではすっきりできないこともある。

 こうした場合は、限定的な方を覚えておくことが効果的だろう。

 「仮名遣い」「気遣い」「金遣い」「心遣い」「小遣い」「言葉遣い」「筆遣い」はよくある例であるし、関連性も見られる。
 「気遣い」と「心遣い」はほぼ同義。「金遣い」から「小遣い」がつながるし、「無駄遣い」もつながるか。
 「金遣い」と「銭遣い」は同義だ。
 「仮名遣い」→「言葉遣い」→「文字遣い」というラインもあるなあ。

 難しいのは、「筆遣い」という物や道具類だが、思いつくのは「人形遣い」ぐらいか。「蛇遣い」とか「猛獣遣い」もなんとなくそうだと思うが、辞書には載っていない。
 今、類語辞典を調べたら、「操る」という意味合いが強いので、そうだと思うのだが、「使い」が広義だけに使えるというわけですか…

 学校で使われる言葉でも、例えば「指づかい」「箸づかい」などはどうなんだろうと改めて思う。

 いや、今回のきっかけとなった言葉は、文章のなかにあったこの言葉である。図工の学習について書いていた。

 「色遣い」

 気になったので調べてみると…これは、ちょっと使えませんよ。小学生が今からこれじゃあ困るもの。