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「正しい視点」を見る視点

2010年05月12日 | 読書
 それは「正しい視点」と「共感できる意見」が入っているかいないかです。

 ある二つのことを比べた言い方である。

 「正しい視点」と「共感できる意見」を兼ね備えているものは何か。

 正論…これには正しい視点があるけれど、共感を得られないというニュアンスが感じられる。
 同意…これは共感できるだけ、または賛同するといったことで、正しいかどうかはわからない。
 どちらも違う。

 コンビニで売っていた『瞬間・交渉術』(徳田神也、他著 G.B)という本に載っていたのだが、上の引用文の前にあったのはこういう問いかけであった。

 毒舌と陰口、その差はいったい何なのでしょう。
 
 毒舌には「正しい視点」と「共感できる意見」が入っているというのである。いわゆる毒舌家と称される人を思い浮かべると、確かに納得できることもある。

 しかし問題は「正しい」という点だ。
 視点の正しさを証明することはきわめて難しいのではないか。だから、これはある一面で正しいとしか言えないだろう。

 国民総毒舌のような雰囲気がする今の「基地問題」。
 がしかし、実はマスコミが作り上げているだけなのではないか。

 連日のこうした情報によって、正しさが一方的に存在するような雑な社会にはしたくねえな、と毒舌っぽく言ってみる。